KANA

“クラッシャー・クイーン”の異名で知られるKANAは、日本を代表する女子キックボクサーの一人だ。2015年のプロデビュー以来、日本国内で圧倒的な戦績を積み上げ、22勝4敗という記録を残したのち、ONE Championshipの大舞台に登場した。

アマチュア時代から数々のタイトルを獲得し、プロ転向後も国内主要団体で次々と王座を手中に収めた。特に2019年のK-1 WORLD GPでは、当時ONEアトム級ムエタイ世界王座挑戦者だったクリスティーナ・モラレスらを下し、トーナメントを制覇。瞬く間にスター選手として脚光を浴びた。

その後、KANAは4年間にわたりK-1フライ級王者として君臨。力強いローキックと抜群のタイミングを誇るパンチコンビネーションで、多くの強豪を退けた。的確な距離感と攻撃的なスタイルを兼ね備え、女子キックボクシング界の“パウンド・フォー・パウンド”トップ選手の一人に数えられている。

ONE参戦後は、アニッサ・メクセンやペッディージャー・ルッカオポーロントンといった世界のトップファイターと拳を交え、さらに進化を続けている。現在は、ONE女子アトム級キックボクシングの頂点を目指し、新たなベルト獲得に挑戦している。