冬休み #4

書くことがなくなってきて、順調に三日坊主への道を歩んている。

用があって、八重洲へ。ここのところ出不精でいたので、久しぶりに地下鉄に乗って都会へ行くと、人々がおしゃれで驚く。ちゃんと服着ないとな… いつも NorthFace のズボンとパーカーで過ごしているわけにはいかない。ここはサンフランシスコではないのだ。

八重洲から神田を抜け、万世橋へ。 Obscura Coffee Roasters で豆を買う。三軒茶屋のカフェ の雰囲気が好きなのだけどいささか自宅からは遠い。いつものようにタンザニアを200gいただく。この豆を2度めに買って、ヒットしてしまって、それ以来ずっとこればっかり買っていて10回くらい。他にも拡げていきたい気持ちもあるのだけど、何がいいですかね。そんなことを聞いているうちに、豆が測られて渡された。

ついでに 常陸野ブリューイングラボ に寄り、新年限定のエールを飲む。 WiFi を拾い、空いている店内で Dropbox API について調べる。ただファイルをアップロードするだけならかんたんにできそう。よかった。平日の昼間はどこも空いていて良い。


正月に風邪ひいている間、とにかく身体をあたためようと、薬膳本を参考にうどんにした。食べて寝てたら、ちゃんと翌朝には具合が良くなっていて、東洋医学もばかにできない。

冬休み #3

呼吸器科で処方してもらった薬が効いたのか、夜中に咳で起きることがなかったことに気づく。このまま治っていくとよいのだけれど。

いつもだと通り過ぎる街のパン屋さんに、はじめて入ってみる。 ためしに、と食パンとメロンパンを買っていると、後ろで80歳を超えていそうな、杖をついたおばあさんが棚の上にある食パンをとろうと困っている。たいへんそうですね、おとりしましょう。あらあらありがとう悪いわね。いえいえ、と言っているうちにこんどはレジのところにトレイを置きにくそうにしているので、置いてあげた。「にいさん、煎餅お好きかしら」「ええ、どちらかというと子どもの方が」「これあげるわよ」

あらあらこんな良いものもらってしまったら悪いわ、いいのよ私もう一つあるから余ってるの。受け取って店を出た。


子のさいきんのお気に入りは白米と魚で、ぱくぱくである。一方で、野菜がなかなかむずかしい。オムレツのように卵でとじてしまうのが現状の有効打なのだけど、バリエーションをふやしたい。

冬休み #2

そういえば、なにかの手続きの書類が届いていたなと封をあけてみたら、提出期限が明日必着だった。ちょっとちょっと、正月の間とか帰省してるし対応できないじゃないの。きびしいですわー、とブツブツ言いながらがんばって事務仕事をしていた。ハンコワーク。


料理は好きなのだが、何をつくるか考えるのはなかなか骨が折れる。1食、1日、1週間での栄養バランスを考慮する。買い物して使い切っていない野菜は何があったか思い出す。今日の気分に合うのは? 身体が冷えていたら薬膳的にあたためるもの、たとえばニラやえび、ネギを入れたい。

大人だけならまだ簡単で、適当にやっていてもまぁなんとかなる。別に毎日ちゃんこ鍋でもそんなに文句は出ない。しかし子は、まだ我々と同じものをそっくり食べられるわけではない。そして毎食ごとに2つの献立をつくることになる。

決断の数が少ないほど、ほんとうに決めないといけないことに集中できる。といった旨のことを Mark Zuckerberg が言っていたという話をどこかで読んだ (こういうやつ)。ソイレントだけ飲んで生きていくのもひとつの手だろうけれど…

育児と仕事に追われる日々だと、前もって献立について考える時間的余裕がなく、ストレスが大きかった。時間のある今なら、何かうまくやる方法を模索できる。

Trello を使ってみる。

Trello-CookPlan

各曜日のリストをつくり、朝夜につくるものをカードにして並べる。だいたい、3-4日ぶんが俯瞰できるので、そこそこのバランスをとることができそう。複数の、要素数のあまり多くないリスト、をまとめて俯瞰するのに Trello は力を発揮し、それは今回のニーズにぴたっとはまる。

Idea リストに、本や Cookpad からスクラップしたレシピをつっこんでおく。ケータイのカメラで撮ったものをそのまま Trello カードにできるのも便利だ。 Cookpad の URL をリストに放り込むと、おいしそうなサムネイル付きのカードができるのも良く出来ている。

冷蔵庫/冷蔵庫の残りものを、覚えている範囲でざっくりと Stock リストに書いている。これと Idea リストを組み合わせて次の一手を産む。

Labels

大人用と子ども用、レシピの種類、残りものの種類、なんかをラベルにしている。 Trello は複数のラベルをひとつのカードにアサインできるので、大人と子どもで食べれるもの、がぱっと分かって良い。

運用して2日目だけど、なかなか良さそうな感触がある。一週間ぶんをまとめて計画できるようになりたい。いまは、とりあえず次の日とその次の朝くらいまでリストにできていたらありがたみがある。少なくとも、次に考える時間ができるまでの猶予はできるので。


子ども餃子をちまちまと包んでいた。餃子の皮に指で水をつけてひだをつくるの、20年ぶりとかではないだろうか。

DSC01754

冬休み #1

ひょんなことで、長期休暇をとれることになった。実に10年ぶりである。 せっかくの機会だし、これまでを辿り、将来を望みたい。社会人になって10年がすぎたわけだしな。

とか意気込んでいたところ、正月は発熱して寝込んでいて、三ヶ日が過ぎた… 例年これだな。

Atom のプラグインのつくりかたを調べつつ、 MoneyForward で家計の予算を見なおしていた。月の食費が予算の倍以上ある月が過半数であり、さすがにいかがなものかという。さしあたり、通勤していない日々のあいだは節制することにしよう。

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近くのスーパーで車海老が売られていた。今晩は酒蒸しと炒め物に。殻は出汁をしぼりきったあと、まとめて冷凍しておいた。明日の昼は、エビ出汁うどんにでもして、明後日の昼はエビの唐揚げにしよう。

空咳が出るようになった。床につくと余計に出てしまい、眠りが分断されてなかなかつらい。あしたは呼吸器科に行ってみよう…

常時録画

Narrative Clip をつけて生活して数ヶ月がたった。日々だいたい同じ生活をしていると、 30s ごとに写真を撮ったのをあとで見返すことは少ない。あるいは、だいたい同じ毎日なのだから、何か特別なことがあった日を見つけ出してそこだけ強調して教えてくれる、とかいうアプローチが考えられる。

4gifs によくあるロシアの車映像にあるように、常にダラダラ録画されているビデオというのは決定的瞬間を捉えることがある。常に録画されていることが大事で、なにか事件が起こったときにカメラを構えても、事件はすでに起こったあとであり、動画の価値は指数的に減衰している。

Narrative Clip の動画版を想像する。たいていのことがつねに録画されていて、クラウドに 30s に一度アップロードする装置。それをほとんどの人がつけている社会が実現したとして、良さそうなことがいくつか想像できる。 a) 常に目撃者が存在する前提の社会で、犯罪は激減するのではないか? b) 何か製品にトラブルが起こったときに、サポートセンターに電話して、ほら見てよこのビデオを、ここで変なことが起こってるのよね、と状況を正確に伝えられる。 c) だれかの一日を他のひとが追体験できる。 3D で録画できれば、 Oculus かぶって面白いことになる。

テクノロジー的にはいまでもけっこうできるはず。

Messtin

自炊した本を読むためのアプリを、今年初頭からこつこつとつくっていた。

https://github.com/mootoh/messtin/

解決する問題

自炊した本はえてして巨大な画像を束ねた PDF になる。 zip で固めた JPGs 御仁s がいることも知っているけれど、自分はすべて PDF にしている。

  • スキャンした本はテキストが主であるものが多い → OCR かけたい → PDF
  • Mac などのコンピュータからも閲覧しやすい

という理由から。

しかし、そうした PDF ファイルは 100-200MB 級になりがちだ。自炊した本をいまざっと数えても 500 冊ある。100GB のストレージを cellphone/tablet などモバイルデバイスに確保するのは難しい。

一部だけをデバイスに転送する方法だと、都度送ってローカルのあまり読んでないのを消して、などしなくていけなく、いちいち手間が煩わしい。転送/同期する時間も馬鹿にならない。それに、いま読みたい本がそこになかったら、家に帰るまでその本を読めなくてイライラムキムキする。

Messtin

たんに PDF を読むアプリなら、すばらしいものが存在する。 iPad なら i文庫HD、 Android なら Perfect Viewer が挙げられる。しかし、自分の問題を解決してくれるアプリを見つけることはできなかった。

Messtin は、巨大 PDF をデバイスに転送しない。あらかじめ JPGs にほどいてどこかのサーバに置いておき、クライアントアプリで読み進めるにつれて、オンデマンドにダウンロードする。少しの先読みを添えて。汎用 PDF 読みアプリと異なり、自炊本のみをターゲットにすることにより、こうしたオフラインでの前処理が可能になる。

ダウンロードしたページは LRU キャッシュに保存され、決めておいたストレージ容量を超えるともっとも昔に読まれたページが削除される。デフォルトでは 1GB に上限を設定してある。これで、モバイルデバイスの貧弱なストレージを圧迫することがなくなる。

Android ではそこそこちゃんと動く。自分がいちばん使っているから。 iPad 版はちゃんとテストしていないし、まだ LRU キャッシュが入っていない。使うとしたら https://github.com/ishkawa/ISDiskCache あたりがよいのだろか。

ToDo

いちおう、自分が必要としていた最低限の機能を備えたので 0.1 とタグを打った。しかしまだまだやりたいことはある:

  • もっと賢い先読み。いまは前後1ページを読むだけなので
  • ピンを打っておいた本はキャッシュから追い出されない
  • クライアントアプリ間で進捗を共有する。 Kindle の WhisperSync って特許なんだろうか
  • ちゃんとブックマーク
  • UI 設計が雑 (自分しか使わないし…)
  • サムネイルを一覧してのざっと見をすばやく
  • OCR のテキストも抽出してサーバに保存

他にもたくさんある。

辛かった GDrive

2014年2月から開発をはじめて、ある程度のプロトタイプができたのは3月。しかしここでクラウドのストレージを Google Drive にしようと決めたのがよくなかった。いや、 Google Drive は 1TB あたりのコストがいちばん安いじゃないですか than Dropbox/SkyDrive/whatever. まぁ integration はかんたんじゃろ、と始めてみたのが泥沼の入り口。 iOS 版はそんなにトラブルなく完成したのだけれど、 Android 版が… データがちゃんとダウンロードされてこないという致命的な問題があり、ああだこうだと七転八倒し、気づけば桜が散り、梅雨が終わっていた。

こんなことではいかん、プロトタイプを迅速につくれないと存在価値がない! と自分を取り戻して、最速で動くものが手に入る方法 == 自分のサーバ でなんとかすることにした。ほんとうは、人々がさくっと試せる Google Drive がよかったのだけれどね…

Amazon S3 や Dropbox を backend storage にすることもできると思う。でもまぁお金が少しかかりそう / 自分のサーバでやるみたいに好きにコントロールできない という理由で今回は見送りに。


Wikipedia: Mess tin

A mess tin is an item of mess kit, designed to be used over portable cooking apparatus. A mess tin can be thought of as a portable version of a saucepan, intended primarily for boiling but also useful for frying. Mess tins were originally a military design, but are also popular among civilian campers.

ということで、飯盒炊爨のあれのことだと思った。自炊、キャンプ、飯盒炊爨。

自分が欲しいアプリ、時間さえかければつくることができる時代なのだから、つくるべきだ。

しゃべって行動計測

何をどれくらいの時間を費やしているか、を測定したいことが時折ある。ほら自己啓発本によく書いてあるじゃないですか。ボトルネックを見つけ、問題解決せよ。プロファイルして最適化せよ。

これまでにも、

  • Twitter に発言 → iCalendar 形式で出力してカレンダーに表示 (探してみたら Cookpad で LT した なんていう黒歴史が…)
  • Suica/Pasmo な NFC カードと Android でタイムカード (github:mootoh/TimeCard, video)

などを作成してきた。

Android Wear を手に入れた。何ができるかなーと思って、 cellphone よりも手軽に記録を残すのには向いているのではないかと思った。いちいち取り出さなくてよいし。スクリーンをアンロックして、パスコードを入力し、アプリアイコンをタップして… なんてしなくても、しゃべりかけるだけでよい。ならば心理的障壁は低いのでは。

プロトタイプをつくった。 https://github.com/mootoh/TrackThings

ほんとうなら: “OK Google, Start Things” → “Riding a Bike!” とか言えば時間計測を開始できる。現実には、 “Start xxx” の発音を認識してくれることがほとんどなくてストレスがたまり、時間計測どころではない。 Voice input 設定を日本語にしたところ、こんどは “Start” に相当するコマンドが何かわからず、けっきょくアプリを音声で起動するのは無理ゲーである。

しかたないし、 Wear Mini Launcher というアプリを入れ、スワイプすることでアプリを起動する。気軽に記録できるという目的が半減… するけれどあきらめずに続ける。

アプリの画面

アプリの画面は、今やっていること、音声入力、今やっていることを停止、さいきん入力したことを選べるようにした。ことを選ぶと、 cellphone 側のアプリがキックされ、それは Parse.com にデータを保存する。 cellphone では画面が大きいことを活かして、これまで何をやってきたかの履歴を表示する。グラフで表示できるとなお良い。

サマリ

Wear で、その日にもっとも時間を費やしたことのサマリを見れるようにもした。これを、一日の終わりとかにさっと通知してあげるとなお良い。


つくっていて思ったのは、短い文章を音声で入力するのはストレスだということ。 Android Wear みたいなデバイスだと、まちがって入力してもそれを undo するのがむずかしいし、やる気にならない。そして、日本語での音声入力はコンテキストを把握できていないと誤字になりがちだ。「家事」をやっているんだよと言い聞かせても、腕時計は火事が起こっていると考える。かといって、ゆらぎの少ないであろう英語で入力すると、発音がろくでもないためにまるでちゃんと認識されない。モバイルでの音声入力は、そのことばが語られるコンテキストをより把握したものになるべきだ。前後に何を話していたか、いまは何時でどういう行動をふだんとっているのか、 etc.

とはいえ、機能している限りはけっこうよい。腕をさすって話しかけ、その結果も気にすることなく自分の作業を継続する。意識をもっていかれにくい。 cellphone だと誘惑も多く、やっていたことに戻れなくなることもしばしば。人の邪魔をしないテクノロジが近いし、そういう文脈でもうちょっと実験をすること。

子との生活がはじまってから、雑音が許容できなくなった。

やっとこさ寝静まった赤子を起こしたくない。しかし親も生活をしないといけない。 ごはんをつくる際に開けるビニール袋はガサガサ音を立てる。暑いだろうと押すエアコンのリモコンはピピッとビープ音を発する。横ではスマートフォンがプッシュ通知でブーっと震える。そうこうしてると玄関のインターフォンが鳴り、アマゾンからのお届けもの。外では救急車が急ぎ、京成線が高架線路をゴーっと走る。バイクにまたがった若者がブルルンブルルンと威勢のよい爆音を放ち、そして子が目を覚ます。

これらのうち、どれだけのものを削減して生活できるだろうか。現実的に。電子機器類については回路をハックして音を全部切り、すべてをスマートフォンで操作できるようにするとか。家の外については文化の成熟に期待するか奥深くへ引っ越すしかないのだろうか。

文明が進化し、騒音が増えてきた。静けさへと向かうテクノロジーを考えたい。無音を聴きたい。

新生児の世話をする暮らしがはじまって思うのは、 cellphone ではまだまだ入力のレイテンシが高すぎて使い物にならないということだ。
赤子が泣き止んだ隙に今だとばかり料理のプロセスを再開しささっと覚え書きを残す。そんなときに、 iPhone をスワイプしてアンロックし...

新生児の世話をする暮らしがはじまって思うのは、 cellphone ではまだまだ入力のレイテンシが高すぎて使い物にならないということだ。

赤子が泣き止んだ隙に今だとばかり料理のプロセスを再開しささっと覚え書きを残す。そんなときに、 iPhone をスワイプしてアンロックし (もちろんパスコードなんてかけていない)、ホーム画面を何回かスクロールして該当アプリを探し出し、スプラッシュスクリーンが拡大してくるのを眺め、所望のアクションをして画面遷移し、そしてちまちまとフリック入力、なんてのは遅すぎる。横にある紙にペンで走り書きする速さに敵わない。

音声入力がさらによくなったら… とは思うのだけれど。誤認識しないこと。言い直させられるとなると、とたんにストレスレベルが上がり、二度と使う気にならなくなる。

コンテキストをちゃんと把握してくれるとよい、今こう言ったらそういう意味だよね、という。専門デバイスの利点は、それを使うコンテキストがはっきりしていることだ。やりたいことへの最短距離が見えている。 cellphone がパーソナルコンピュータになって久しいけれど、けっきょくのところデスクトップコンピュータの延長としての汎用デバイスでしかない。

最近では、電車に乗ったとき座らず立っていることが多い。たかだか20分くらいしか乗ってないのに、心身ともに不満のない人間が席を奪い合うのは滑稽に思えた。あるいは、ひどく真剣に椅子取りゲームをしているよう。ぼくの通勤は45分の乗車を必要とする。
何と闘っているのかを自覚するのは、周りに影響されると見えなくなりがちだ。みんなが血眼になっていたら、自分も競争すべきなんじゃと思ってしまう。エスカレーターで歩くのもしかり。スーパーカーに、 walk slowly という曲が あって、頭の中で流れる。

最近では、電車に乗ったとき座らず立っていることが多い。たかだか20分くらいしか乗ってないのに、心身ともに不満のない人間が席を奪い合うのは滑稽に思えた。あるいは、ひどく真剣に椅子取りゲームをしているよう。ぼくの通勤は45分の乗車を必要とする。

何と闘っているのかを自覚するのは、周りに影響されると見えなくなりがちだ。みんなが血眼になっていたら、自分も競争すべきなんじゃと思ってしまう。エスカレーターで歩くのもしかり。スーパーカーに、 walk slowly という曲が あって、頭の中で流れる。