- 採掘コストと市場価格の逆ざやが生じている
- 原油価格の高騰による電力コストも一因
採掘コストと市場価格の逆ざや
ビットコイン(BTC)のマイニング難易度が23日、ブロック高941,472において自動調整され、7.76%下落の133.79Tとなった。2月に冬嵐の影響で11.16%下落した際に次ぐ、2026年で2番目に大きな下落幅だ。2022年12月の弱気相場底打ち時(7.93%下落)に迫る水準となっている。
難易度下落の主因は、採掘コストと市場価格の逆ざやとみられる。現在のビットコイン価格は約7万ドル前後で推移する一方、ネットワーク全体の平均採掘コストは1BTCあたり約8万8,000ドルと試算されており、マイナーは厳しい経営環境に置かれている。
中東情勢の緊張による原油価格の高騰が電力コストを押し上げていることも、採掘事業者の収益を圧迫する要因となっている。
また、構造的な変化も指摘されている。上場マイニング企業の多くが、ビットコイン採掘インフラをAI・高性能コンピューティング(HPC)事業へ転換する戦略を加速させており、ネットワーク全体のハッシュレート低下につながっている。
現在のハッシュレートは約963 EH/sで、2025年11月に記録した過去最高水準(1.1 ZH/s超)から大きく後退している。
難易度は2025年末比で約10%低い水準まで落ち込んでいる。ただし、残存するマイナーにとっては同じ計算能力でより多くのブロックを生成できるため、採算改善への恩恵もある。
次回の難易度調整は4月3〜4日頃が予定されている。
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