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【DAIBOUCHOU流】Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部の活用術 第二弾|売買内訳・株価分析の実践編

いつもYahoo!ファイナンスをご利用いただき、ありがとうございます。
本記事は資産10億円超の専業投資家インフルエンサー・DAIBOUCHOU氏が「Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部」の活用術を解説する第二弾。

キオクシアのような激しい株価変動に巻き込まれて、相場状況の把握や売買タイミングに悩む個人投資家が多いです。
「Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部」で得られる「現物信用売買内訳」や「株価時系列データ」を分析する事で、その銘柄の傾向を理解し、相場状況の把握や売買タイミングを見極めるDAIBOUCHOU流の売買内訳、株価分析の実践術を公開します。

【DAIBOUCHOU氏 ご挨拶】
今年2月、3月、8月に、Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部、特に今注目の日本株ランキングのメリットを紹介する記事を合計5本執筆しました。(過去記事一覧は当記事末尾にまとめました。)

8月では、今注目の日本株ランキングを活用して、優待新設、拡充銘柄を見つけて、株価上昇初動を狙う方法について紹介しました。
今回は、Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部の新機能である「現物信用売買内訳」を活用した売買タイミングの確認と、業績情報を活用した業績予想の方法を紹介したいと思います。

VIP倶楽部のサービス内容についてはこちら(初月無料)

「現物信用売買内訳」、「株価」時系列データでキオクシアを徹底分析

キオクシアや太陽誘電のような株価変動が激しい銘柄は、売買タイミングの良し悪しで投資成績が大きく変わります。
今回は、相場状況や売買タイミングを調べる事に重点を置き、VIP倶楽部で最近提供開始された「現物信用売買内訳」時系列データの分析方法を紹介します。

まず、今一番売買代金が多いキオクシアを例に説明します。

「現物信用売買内訳」時系列データには「出来高内訳」と「売買代金内訳」の2種類があります。
株数と金額の2種類ですが、今回は売買代金内訳で分析します。

買いと売りで、それぞれ下記のデータがあります。

買い 現物買 信用新規買 信用返済買
売り 現物売 信用新規売 信用返済売 空売り

後で詳しく説明しますが、短期トレーダーの流入、空売りの踏み上げ相場となる可能性を確認する上で、特に信用新規買の比率、空売りの比率が重要だと思います。

信用新規買の増減で短期トレーダーの流入、流出を推測

信用新規買の増加は、短期トレーダーの注目度、人気が上がっていると推測できます。
大前提として、信用新規買は、原則として半年以内に返済売りしないといけません。

また、追証リスクがあり、下落や損失ですぐに損切りをする、逃げ足が早い買いとも推定できます。
信用買残の積み上がりは、潜在的な売り需要とも考えられます。

キオクシアでは、売買代金合計に対して信用新規買の比率が42%の最高値に達した6月22日が、結果的に株価も天井となりました。
ただ、6月16日にも信用新規買の比率40.4%を超え、この時は買い需要が続いて株価続伸となりました。

天井だった6月22日と株価上昇中の6月16日の違いは、信用新規買の比率の高さだけでなく、ピークからの減少ペースだと思います。

増加は短期トレーダーの流入、減少は彼らの流出を意味しています。6月16日以降の信用新規買の比率は、40%近い高い水準を維持していました。6月22日以降は、6月22日の42%から24日の31.5%へ急減しています。
株価下落に伴い、短期トレーダーの人気、注目度、流入が急激に減少していたと思います。

この傾向が今後も続くかは分かりませんが、信用新規買の比率の高さを確認して、高い水準からのピークアウトが天井サインだったと考えても良さそうです。

信用新規買の比率は個別銘柄に個体差があるため、表計算ソフトなどで平均値を取って、そこからの差分で判断すると良いと思います。
同じ40%でも、ずっと信用新規買の比率が高い銘柄の40%と低い銘柄の40%では意味合いが違います。

売買代金内訳における信用新規買のチェックポイントをまとめると以下です。
信用新規買の増加は、短期トレーダーの注目度、人気、流入を示す。
信用新規買が平均値より高い時は、短期トレーダーの売買動向に警戒。
信用新規買が高い水準から、ピークアウトしたら、天井を打った可能性がある。

「信用新規売」と「空売り」の違いとは

信用新規売と空売りは、両方とも売りから入るトレードです。

信用新規売は証券会社から株を借りて空売りをする場合のデータです。個人中心の「空売り」と言えます。
一方、空売りの方は、大口機関投資家が大株主の株を借りて「空売り」をする場合のデータです。
「信用新規売」と「空売り」で、株の借り方が違うと言えます。

機関投資家の空売りは、ヘッジ取引や裁定取引など特殊な売買の場合もあり、本気で売り目線の「空売り」とは限りません。
また、「マイクロン買いのキオクシア空売り」、「半導体株のポジション軽減のためのキオクシア空売り」などロングショート戦略のための空売りの場合もあります。
これらの特殊な取引の存在はノイズになると思います。
空売りの方がプロの投資家の売りなので信頼性が高く見えますが、本気の買いとは限りません。

空売り増加と株価上昇は、踏み上げ相場突入のサイン?

キオクシアでは、6月25日に売買代金に占める空売り比率が29.3%と非常に高い比率になりました。この6月25日は、テクニカル分析で「首吊り線」と呼ばれるチャート形状となり、実際にここから下落トレンドに転換しました。

では、空売り比率の上昇が下落の前兆かというとそうでも無く、むしろキオクシアの5~6月の急騰は空売りの踏み上げが加速させた可能性がデータで推測できます。

下記は、キオクシアの2026年4~6月を週次で集計した売買内訳です。4月13日と6月1日の週が空売り比率30%以上と、空売りが増加しています。ご存じの通り、4~6月にキオクシアは株価4倍に急騰しました。

空売りはすぐ含み損となり、損失に耐えられず買戻し返済となり、株価が踏み上げられた事が想定できます。
空売り勢は4月、5月の株価上昇で手痛い目にあったが、6月22日以降に下落トレンド転換を慎重に確認し、リベンジを果たしたという流れを推測しています。

空売りの損切りなら信用返済買が増えそうですが、現物買をして空売りの借株を返済するケースもあります。だから、現物買の一部は空売り勢の損切りだと推測し、信用返済買が増加しないからと言って、空売りの損切りが少ないとは言えません。

また、信用新規売比率は10~15%で動きが少ないのが対称的です。個人は機関投資家と異なり、純粋な空売りが多く含まれると思いますが、キオクシアでは数字の変化が少ないため、あまり参考にできませんでした。

以上のキオクシアの売買内訳分析から、下記のような相場推移が推測できます。

【空売り増加】 → 【信用買増加で踏み上げ相場発生】 → 【空売りの買戻しで更に株価上昇】 → 【信用買増加がピークアウト】 → 【最後の首吊り線以降に空売り勢のリベンジ売りが増加】 → 【信用新規買も減少し、下落トレンドへ転換】

これは、株価チャートや出来高など一般的なデータとは違う、Yahoo!ファイナンスの「現物信用売買内訳」時系列データだからこそ分かった事だと思います。

特に「現物信用売買内訳」時系列データは日次で分かるため、手遅れになる前に現状把握できる点も注目点です。

VIP倶楽部限定「現物信用売買内訳」の詳細を見る

キオクシアはギャップアップが多発。オーバーナイトが圧倒的有利だった

株価時系列データ分析で、キオクシアは、場中(始値で買い終値で売る)よりもオーバーナイト(終値で買い翌日始値で売る)の値上がりが極端に多い事も分かりました。
オーバーナイトでの前日終値から始値の値上がりの事をギャップアップと言います。

Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部会員だと株価時系列データをダウンロードできます。
時系列 → 株価・信用残 → 株価時系列と選ぶと、株価時系列の表が出てきます。
下の方に「時系列データをダウンロード(CSV)」の項目があり、クリックするとCSVデータで過去の株価データがダウンロードできます。

表計算ソフトで、始値から前日終値を引いた値をオーバーナイト、終値から始値を引いた値を場中と計算します。
途中に株価分割があると分割日前後で調整が必要ですが、キオクシアにはまだ分割履歴が無いので、そのまま集計出来ます。

IPOから2026年8月14日までの期間で集計すると、キオクシアのオーバーナイトの合計は+70,869円、場中の合計は-19,069円でした。合計51,800円で、8月14日終値と同じです。
キオクシアは、2024年12月18日のIPO初値1,440円から8月14日終値51,800円まで、株価が約36倍に上がりましたが、オーバーナイトのギャップアップばかりでした。逆に、場中の値動きだけではマイナスです。キオクシアのデイトレの買いは不利だったのです。

つまりキオクシアは、長期投資でも儲かりましたが、終値で買い、始値で売る事を繰り返していたらもっと儲かったという事になります。

2025年末までと2026年以降で分けると更に面白い結果になりました。
ずっとオーバーナイト有利の展開だった訳ではなく、2026年に極端にオーバーナイトのギャップアップが発生していたのです。

期間 オーバーナイト 場中
IPO~2025年末 +6,404円 +4,031円
2026年 +64,465円 -23,100円

この2026年を月ごとに細かく集計すると、4~6月のオーバーナイトの上昇が極端に高いです。キオクシアが大相場を達成した時期です。
この3ヶ月合計のギャップアップで+65,935円も上がり、2026年のキオクシアの株価上昇の主な原動力となりました。

2026年 オーバーナイト 場中
1月 +8,245円 +2,680円
2月 +3,465円 -3,615円
3月 -3,640円 +1,510円
4月 +17,365円 +1,115円
5月 +27,400円 +890円
6月 +21,170円 +2,660円
7月 -14,350円 -28,830円
8月(8月1日~14日) +4,810円 +490円

2026年はアメリカ上場のマイクロン、サンディスクも株価上昇しました。前日のアメリカ市場でのメモリ株上昇が、キオクシアの株価上昇をけん引していた、アメリカ株主導の上昇だったのでしょう。
ほぼギャップアップで株価上昇の勢いは織り込み、場中だけでは大して株価上昇していませんでした。

前述の通り、4~6月は、空売り増加と株価上昇による踏み上げ相場だった事から、空売り勢が始値で損切りを繰り返し、始値を吊り上げていた可能性もあります。

キオクシアに限らず、オーバーナイトはリスクを負う分、値上がりを享受出来るのが一般的傾向です。
株価時系列データをダウンロードして、オーバーナイトと場中のどちらが上がりやすいのかを確認すると、より有利な売買が出来ると思います。

VIP倶楽部で時系列データをダウンロードする(初月無料)

「現物信用売買内訳」、「株価」時系列データで太陽誘電を徹底分析

2026年の太陽誘電は、オーバーナイトより場中に値上がりした

キオクシアと同様に太陽誘電もAIサーバー向けMLCC需要で株価上昇しました。

株価チャートの形だけ見ると、キオクシアと太陽誘電は似た相場の印象を受けますが、株価変動をオーバーナイトと場中で分解するとキオクシアと太陽誘電の違いが明らかになりました

下記の通り、様々な範囲で、太陽誘電のオーバーナイトと場中の株価変動を集計しました。
Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部では、1983年までの古い株価データもダウンロードできます。

期間 オーバーナイト 場中
1983年1月4日~2026年8月14日 ※参考 +9,235.5円 +1,699.5円
2024年12月18日~2025年末 +1,099.5円 +348円
2026年1月 -191円 -108円
2026年2月 +841円 +714円
2026年3月 -908円 -194円
2026年4月 +947円 +1,751円
2026年5月 +1,995円 +6,428円
2026年6月 -3,390円 +8,725円
2026年7月 +152円 -10,077円
2026年8月(~8月14日) +1,104円 -394円
2026年合計 +550円 +6,845円

キオクシアはオーバーナイトでの株価上昇が多かったが、2026年の太陽誘電は場中での株価上昇が中心でした。
ただ、1983年以降と2024~2025年の集計では、オーバーナイトの株価上昇が多くなっています。

以前からの太陽誘電の株価傾向では無く、2026年だけ例外的に場中での株価上昇が目立っています。
キオクシアのようなアメリカのメモリ株主導の株価上昇と異なる傾向がみられます。

結果的に2026年は、場中は太陽誘電を売買し、オーバーナイトではキオクシアを保有という事を繰り返すと、大きく儲かる相場でした。

あくまで過去実績で、今後も同じ傾向が表れるかは不明ですが、過去の傾向を知る事は有益だと思います。

太陽誘電は、大量の空売りを現物買が踏み上げて大相場をつくった

さらに、VIP倶楽部限定の売買内訳時系列と合わせて分析すると、太陽誘電の株価変動の要因がより細かく推測できます。

特徴的なのが5月後半の空売り増加と株価上昇です。
太陽誘電は5月19日始値7,380円から5月29日終値16,060円まで、たった10日間で株価2倍以上の急騰を見せました。

その間、空売りは売買代金の27.6%~48.5%と多くを占めました。また、前述のキオクシアの例とは違い、信用新規買は少なく、現物買が多かったです。

太陽誘電は、空売りの増加に負けず、株価が強く上昇しました。通常、空売りが大量に増加すれば、株価下落圧力になりますが、それを超える現物買の需要がありました。
また、返済義務がある信用新規買の比率は少なく、腰の据わった買い需要と推測できます。
株価上昇に従い、空売り勢の含み損が増えて、損切りが積み重なり、更に株価が上がるという踏み上げ相場になったと思われます。

太陽誘電に限らず、空売り比率が多いのに株価が上がるという事は、空売りに負けないくらい好材料が期待出来て、空売りの買戻しによる本来の適正株価を超えた株価上昇が期待できそうです。

空売り比率が高いのに、株価が上昇したら、大相場初動の良い買いタイミングなのかもしれません。

業績面から太陽誘電の株価が上昇した要因を分析

そもそも、なぜ太陽誘電がこんなに株価が上がったのか、業績面でも確認してみます。
Yahoo!ファイナンスの決算情報では、生成AIが決算短信の要約をしてくれます。

この要約を一読すると、増収+10.7%に対して、営業増益+53.3%と、利益率向上による増益が顕著です。

ただ、株価上昇が顕著だった5月時点ではこの決算は未発表です。また、8月5日の決算発表から太陽誘電の株価は横ばいのため、投資家の期待通りで、この決算はポジティブサプライズにはなっていません。

Yahoo!ファイナンスで読める下記決算速報によればBBレシオがコンデンサで1.72倍でした。
売上に対して1.72倍の受注が得られた事になります。
特に小型・大容量・高信頼性を求められるAIサーバー向けMLCCの需要が好調のようです。

下記表の通り、アナリスト予想と比べると、第1四半期では下振れたが、通期予想では上振れたという事です。
市場予想では、第1四半期決算はもっと増益するはずと予想されており、+53.3%増益では物足りないという事でしょう。
その代わり、通期予想の上方修正は市場予想を上回り、結果的にこの決算発表では株価は余り動かなかったと思われます。

決算 営業利益 市場予想
第1四半期実績 48億18百万円 71.7億円
通期予想 450億円 412.9億円

決算説明資料によれば、物流制約による稼働停滞が原因で第1四半期の稼働に支障があったそうです。
残り9ヶ月で400億円の営業利益を稼ぐ会社予想になっていますが、本当に第2四半期以降にアナリスト予想を上回る営業利益を達成出来るかどうかが、太陽誘電の重要な論点だと思います。

アナリストの業績予想から粗利率を想定する

アナリスト予想のページで各アナリストの投資判断、業績予想が分かります。現状では、太陽誘電に対して全員が強気という状況ではありません。このアナリスト予想を超える業績を達成出来れば、株価は上昇しそうです。

様々なアナリスト予想を集計した売上と営業利益の予想値から、重要と思われる売上総利益、粗利率を計算してみます。
粗利率の高さがアナリストの強気の度合いを示すと思うからです。

販管費の増加ペースが不明ですが、2026年3月期の619億32百万円から650億円、700億円に増加すると仮定すると、下記のような数字になります。
販管費と営業利益の合計が売上総利益ですから、アナリスト予想の粗利率も算出できます。

アナリストの想定粗利率は、今期は26%、来期は29%程度と推測できます。前期の23%よりは改善傾向ですが、2022年3月期の35.7%のような高い粗利率は前提としておらず、そこまで強気ではありません。
このアナリスト予想に反して、既に2027年3月期の会社公式予想は、売上が4,240億円、営業利益が450億円と市場予想を上回っています。

ただし、直近1Qは、受注は好調でしたが、粗利率は22%と、販管費は前年比で10%増加しており、営業利益率は5%に留まっています。

2Q以降の利益率がどこまで改善するか、アナリスト予想をどのように変化するかが注目点だと思います。

アナリスト予想 売上 原価 売上総利益(販管費+営業利益) 販管費(推測) 営業利益
2027年3月期 406,440 299,390 107,050(26%) 65,000 42,050
2028年3月期 462,580 324,750 137,830(29%) 70,000 67,830

過去業績の長期推移から、その会社の利益の特徴を把握

次に、Yahoo!ファイナンスの業績・財務・キャッシュフロー・アナリスト予想のページで、過去業績を確認します。

営業利益率が2022年3月期は19.51%、2024年3月期は2.81%と、コンデンサの需給状況に応じて、利益率が大きく変動するのが分かります。

いわゆるシクリカル株の業績推移の特徴で、AIサーバー向けMLCCの需要増加で、今後の利益率がどこまで回復するかが注目点だと思います。

なぜ、太陽誘電は予想PER50倍、100倍まで買われたのか?

太陽誘電は予想PER50倍前後の割高評価です。予想PER100倍超の評価の時もありました。
なぜ、ここまで買われたのでしょうか?

様々な理由があると思いますが、キオクシアと同様に利益率が急上昇する事を期待しているのでは無いかと思います。

以下は、キオクシアの四半期業績推移ですが、急激に利益率が上昇した事が分かります。

キオクシアは、NANDメモリの需要増加と価格高騰に対して、原価や販管費はそこまで上昇せず、その差分の営業利益が加速度的に増加したため、営業利益率が上昇しました。

太陽誘電の業績予想から、製造業の営業利益急増構造を説明

太陽誘電でも、キオクシアと同様に営業利益率の急増が期待出来るのか、分析してみます。

原価を100円に固定して、太陽誘電の売上や各種利益がどう変わるかを単純化した表を作成しました。
売価が上がった分は、原価が上がらなければ、そのまま売上総利益の増加となります。
販管費は徐々に増えていますし、活況期は多少増加ペースが増えますが、そこまで増えません。
その結果、売上総利益が2倍になると営業利益が10倍になるという構造です。

時期 売上 原価 売上総利益 販管費 営業利益
活況期(2022年3月期) 156円 100円 56円 25円 31円
閑散期(2024年3月期) 125円 100円 25円 22円 3円

仮に、夢物語として、売上5,000億円、粗利率を過去最高の35%、販管費を700億円と仮定して営業利益を計算してみます。
すると、営業利益が1,050億円に急増し、営業利益率21%となります。

単純に営業利益×70%で純利益735億円として、時価総額1.5兆円の場合で予想PER20倍評価になります。

売上 原価 売上総利益 販管費 営業利益
2026年3月期 355,341 273,413 81,928 61,932 19,996
夢物語? 500,000 325,000 175,000 70,000 105,000
計算根拠 仮に売上5000億円と仮定 粗利率35%
過去最高率
過去傾向から勝手に推測 売上総利益-販管費

(※単位は百万円)

ただ、太陽誘電は、需要増加が期待できるAIサーバー向けばかりではなく、スマホや自動車など既存業界向けも沢山あるため、そう都合良く売上や粗利率が上がるとは限りません。今後の決算発表では、粗利率の改善と販管費の増加ペースが重要なデータだと思います。

今回は説明の為に推測でデータを仮置きしましたが、各自の判断で売上、粗利率、販管費の条件設定を色々変えて、業績予想を試算すると新しい発見があると思います。

以上のように、製造業には、値上げと販売量の増加により売上総利益が増えるが、販管費がそこまで上がらず、差分の営業利益が急増する仕組みがあります。

キオクシアは、この構造が極端に出た例で、株価が大きく上がりました。太陽誘電もキオクシアに続く期待感から株価が上昇したと推測できます。

値上げと販売量の増加により、営業利益の急増が期待できる銘柄をYahoo!ファイナンスで探したいですね。

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以上の通り、Yahoo!ファイナンスならではの売買内訳の分析方法、株価時系列データによる傾向把握、アナリスト予想や業績予想の分析方法を説明してきました。

株価チャートで売買タイミングを狙う人は多いですが、なぜその株価の動きになったのか、売買状況の中身も確認出来れば、より有利な立場で売買出来そうです。

ぜひ、皆さんの注目銘柄でも、Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部でデータ分析してみましょう。

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【過去記事一覧】
Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部で人気の「今注目の日本株ランキング」を活用した有望銘柄の見つけ方(2026年2月5日)(外部サイト)
Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部のランキングから注目度上昇の初動銘柄を抽出する方法 (2026年3月25日)(外部サイト)
Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部【注目ランキングで混乱の情勢に強い注目銘柄を探す】(2026年3月27日)(外部サイト)
Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部【注目ランキングで注目度上昇中の優良高配当株を見つける】(2026年3月31日)(外部サイト)
【DAIBOUCHOU流】Yahoo!ファイナンスVIP倶楽部の活用術|銘柄選定・管理 実践編(2026年8月4日)

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