安
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漢字
[編集]安
字源
[編集]- 甲骨文字に見られる原字「[⿻女丶]」は、跪いた人を象る「女」とその臀部付近に添えられた深く腰掛けることを示す(またはは敷物や腰掛けの類を象る)筆画から構成される。のち「宀」(家屋)を加えて「安」の字体となる。「座る」を意味する漢語{安 /*ʔaan/}を表す字。[字源 1]
関連字
[編集]影母 | ||
---|---|---|
一等 | 平声 寒韻 | 安䀂鞌䢿侒 |
上声 翰韻 | - | |
去声 慁韻 | 按案洝晏荌䢿䅁 | |
入声 曷韻 | 頞胺咹 | |
影母 | ||
二等 | 平声 刪韻 | - |
上声 潸韻 | - | |
去声 諫韻 | 晏騴䁙鴳鷃 | |
入声 鎋韻 | ||
影母 | ||
三等A | 平声 元韻 | |
上声 阮韻 | 偃䞁鶠郾褗堰匽鼴蝘鰋 | |
去声 願韻 | 堰郾䞁褗㰽 | |
入声 月韻 | ||
影母 | ||
三等B | 平声 仙韻 | |
上声 獮韻 | ||
去声 線韻 | - | |
入声 薛韻 |
意義
[編集]- やすらか。おだやか。なだらか。
- やすんじる。やすらかにする。
- 値段がやすい。低廉。
- たやすい。
- たのしむ。
- 置く。
- いずくんぞ。
- 止まる。
- 気楽な。
- 喜んで行う。
- 慣れる。
- 適切な。
- 無事である。身体が健康である。
- 座る。
- 内。
- 平らな。
- 恐れ。
- 植える。
- アンペア。
- 「閼」の通字(『漢語大字典』掲載)。阻塞。
- (語義1、2)対義字:危
日本語
[編集]発音
[編集]名詞
[編集]熟語
[編集]熟語
漢文用例
[編集]- 不仁者不可以久處約,不可以長處樂。仁者安仁,知者利仁。(『論語』)
[不仁者は以て久しく約に処るべからず。以て長く楽に処るべからず。仁者は仁に安んじ、知者は仁を利す。]
― 仁者(=仁徳を備えた人)でないものは、(そのせいで)長く倹しい生活ができない。長く安楽な生活をすることもできない。仁者は仁(の生活)に安んじ、知者は仁を活かす。
- 嗟乎,燕雀安知鴻鵠之志哉。(『史記』)
[嗟乎、燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや]
― ああ、燕や雀のような小鳥に、どうしてオオトリやクグイのような大きな鳥の志がわかろうか、わかりはしない。
タイー語
[編集]- ローマ字表記
類別詞
[編集]- 無性別の語句に使用される類別詞。
名詞
[編集]中国語
[編集]- ローマ字表記
動詞
[編集]量詞
[編集]- アンペア。
人名
[編集]- 中国人の姓のひとつ。百家姓第79位。
語源
[編集]- ↑ Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p.150
朝鮮語
[編集]- ハングル: 안
- 音訓読み: 편안 안
- 文化観光部2000年式: an
- マッキューン=ライシャワー式: an
人名
[編集]- 朝鮮人の姓のひとつ。
熟語
[編集]チワン語
[編集]ローマ字表記
- (方言)しがみつく。
ブイ語
[編集]- ローマ字表記
形容詞
[編集]- 悠長な。
動詞
[編集]- 準備する。
ベトナム語
[編集]- ローマ字表記
- チュ・クォック・グー: an, yên
文字情報
[編集]文字コード
[編集]- Unicode
- 16進: 5B89
安
- 10進: 23433
安
- 16進: 5B89
- JIS X 0208(-1978,1983,1990)
- EUC
- JP 16進:B0C2
- CN 16進:B0B2
- KR 16進:E4CC
- Big5
- 16進:A677
- 10進:42615
- CNS
- 16進:C7F8
- GB18030
- 16進:B0B2
- 四角号碼 : 30404
- 倉頡入力法 : 十女 (JV)