出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
漢字
象形 。多足の虫を象る[ 字源 1] 。{蛷 /*gu/ }を表す字。のち仮借して{求 /*gu/ }に用いる。
『説文解字 』では「裘 」の原字とされているが、甲骨文字 や金文 には「求」とは別に「裘」の原字が存在することから、これは誤った分析である。加えて、「裘」の文字は/*-wə/ と/*-u/ の合流[ 字源 2] による後発的なものである。
↑ 唐蘭 『中国文字学』 上海開明書店、1949年、64-65頁。 裘錫圭 「釈“求”」 『古文字研究』第15輯 中華書局、1986年、195-206頁。 張世超、孫凌安、金国泰、馬如森 『金文形義通解』 中文出版社、1996年、2090-2094頁。 季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、896-897頁。
↑ William H. Baxter, A Handbook of Old Chinese Phonology , Mouton de Gruyter, 1992, p. 575. William H. Baxter and Laurent Sagart, Old Chinese - A New Reconstruction , Oxford University Press, 2014, p. 228.
「求 」を音符とする形声文字 (諧声域=*KU)
見母
溪母
匣母
影母
曉母
一等
平声 豪韻
上声 皓韻
去声 號韻
入声 沃韻
見母
溪母
匣母
影母
曉母
二等
平声 肴韻
上声 巧韻
-
去声 效韻
入声 覺韻
見母
溪母
群母
影母
曉母
三等A
平声 尤韻
(虞韻:捄 )
𧚍 裘 求 𡨃 蛷 𧒔 逑 球 莍 䣇 賕 殏 梂 俅 脙 絿 銶 𩒮 𥭑 毬 䟵 𧻱 捄
脙
上声 有韻
去声 宥韻
救 𧧷
-
入声 屋韻
見母
溪母
群母
影母
曉母
三等B
平声 脂韻
(幽韻:觩 𤙠 )
上声 旨韻
去声 至韻
-
入声 屋韻
まとめる、ひきよせる。
~するようもとめる 。
~をほしがる 。
求 *
頼む 、依頼 する。
~するよう求める 。
~をほしがる 。
求 *
求 *
追求 する、探求 する。
祈 ( いの ) る、祈願 する。
需要 。
字典掲載
康熙字典
604ページ, 4文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)
17105
新潮日本語漢字辞典 (2008)
5824
角川大字源 (1992)
4798
講談社新大字典 (1993)
8201/8202
大漢語林 (1992)
5772
三星漢韓大辞典 (1988)
998ページ, 1文字目
漢語大字典 (1986-1989)
3巻, 1547ページ, 8文字目