広島護国神社のソースを表示

{{記事名の制約|title=廣島護國神社}}
{{神社
|名称=廣島護國神社
|画像=[[ファイル:Hiroshima Gokoku Shrine 20130814-2.JPG|250px]]<br />拝殿
|所在地=[[広島県]][[広島市]][[中区 (広島市)|中区]]基町21-2
|位置={{ウィキ座標2段度分秒|34|24|4.2|N|132|27|31.5|E|region:JP-34_type:landmark|display=inline,title}}
|祭神=広島県西部出身の国事殉難者<br />広島原爆犠牲の動員学徒・女子挺身隊等
|創建=[[1868年]]（[[明治]]元年）
|社格=[[別表神社]]
|例祭=春季大祭（4月第2日曜日）<br />原爆慰霊祭（8月6日）<br />英霊感謝祭（8月15日）<br />秋季大祭（10月第3日曜日）
|神事=
|本殿=
|別名=
|地図={{Location map|Japan Hiroshima|label=廣島<br />護國神社|coordinates=
{{coord2|34|24|4.2|N|132|27|31.5|E}}|position=bottom|width=200|mark=Shinto torii icon vermillion.svg|marksize=15|float=center|caption=}}
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}}
[[ファイル:Hiroshima Gokoku Shrine 20130814-1.JPG|thumb|250px|拝殿と鳥居]]
[[ファイル:Hiroshima Castle 1974.jpg|thumb|300px|right|1975年1月の広島城。{{国土航空写真}}本丸左下付近が境内にあたる。]]
'''廣島護國神社'''（ひろしまごこくじんじゃ）は、[[広島県]][[広島市]][[中区 (広島市)|中区]]にある[[護国神社]]。

== 概要 ==
祭神は[[第二次世界大戦]]までの広島県西部（旧[[安芸国]]）出身の戦死者のほか、[[広島市への原子爆弾投下]]によって犠牲になった勤労奉仕中の動員学徒および女子挺身隊等など含め約9万2千柱である。

[[広島城]]内に敷地が存在し、位置的には[[広島市中央公園]]（広島城地域）<ref>[https://www.city.hiroshima.lg.jp/kikaku/houki/reiki_int/reiki_honbun/r500RG00000619.html 広島市公園条例] - 広島市</ref>の内部であるが、神社の敷地については[[1956年]]（昭和31年）に公園区域からは除外されている<ref>[https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/life/142718_164174_misc.pdf 中央公園の今後の活用に係る基本方針（令和2年3月）] - 広島市</ref>。

毎年[[中国地方]]で最も多くの[[初詣|初詣客]]が訪れ<ref>{{Cite web |title=神社人 - 神社初詣参拝者数ランキング |url=http://jinjajin.jp/modules/contents/index.php?content_id=186 |website=jinjajin.jp |access-date=2024-05-04}}</ref>、毎年1月1日から7日までの初詣参拝者数は50万人を超える。市の中心部に位置し交通の便が良いことから、広島市民の多くが初詣に訪れる。同県には[[厳島神社]]があるが、こちらは[[西日本旅客鉄道|JR]][[宮島連絡船]]もしくは[[宮島松大汽船]]を利用しないと行けないため、広島護国神社よりも少ない。

また、地元[[プロ野球]]球団・[[広島東洋カープ]]が必勝祈願のためチームとして参拝することでも知られている{{Refnest|旧広島市民球場が開場した1957年、カープはオールスター戦まで32勝26敗と健闘したが、オールスター戦後は市民球場が開場したにも関わらず、22勝49敗と大幅に負け越してしまい5位に終わった。そのため市民の間で、「市民球場には何か[[祟り]]があるのではないか」と噂されるようになってしまった。当時、球団代表の河口豪も知り合いの神職から、「この球場の左翼あたりは原爆により多数の市民が爆死した場所だから、その霊を慰めるよう神に祈願をかけなさい」とアドバイスを受けたため、1958年以降、シーズン前に広島護国神社、厳島神社へチーム全員が参拝必勝祈願することが恒例となった<ref>{{Cite book |和書 |author=河口豪 |year=1975 |title=栄光の広島カープ風雪25年 |publisher=[[ベースボール・マガジン社|恒文社]] |pages=115 - 116}}</ref>。}}。キャンプインの1月に行われることが多い。

== 沿革 ==
* [[1868年]]（[[明治]]元年） - [[芸州藩]]主[[浅野長訓]]により、廣島大須賀二葉の里に[[戊辰戦争]]に従軍して戦死した高間省三以下78人を奉祀するため「水草神社」として建立<ref>『全國護國神社會五十年史』（1997年3月1日、全國護國神社會発行）268 - 269頁。</ref>
* [[1876年]]（明治8年） - 官祭招魂社となる<ref name="p269">『全國護國神社會五十年史』（1997年3月1日、全國護國神社會発行）269頁。</ref>。
* [[1901年]]（明治34年） - 官祭広島招魂社と改称<ref name="p269" />。
* [[1934年]]（[[昭和]]9年）[[11月6日]] - 社殿の老朽化に伴い、西練兵場（現在の[[広島市民球場 (初代)|広島市民球場]]付近）の西端に移転<ref name="p269" />。
* [[1941年]]（昭和16年）[[4月1日]] - 広島護国神社と改称<ref name="p269" />。
* [[1945年]]（昭和20年）
** [[8月6日]] - 原爆により大鳥居以外は完全に破壊される<ref name="p269" />。
** 9月 - 社司足立達は廃墟より御霊代を[[厳島神社]]に奉還<ref name="p269" />。
* [[1947年]]（昭和22年）
**[[8月4日]] - 社号を一時的に廣島神社と改称<ref name="p269" />。
**9月 - 旧社地に仮社殿建造、御霊代奉還<ref name="p269" />。
**12月7日 - [[昭和天皇]]の広島[[行幸]]（[[昭和天皇の戦後巡幸]]）の際、この地に奉迎場を設置<ref>[https://www.bing.com/videos/search?q=%e5%ba%83%e5%b3%b6%e8%a1%8c%e5%b9%b8&&view=detail&mid=4AB7BDDCB3FEEF202CE94AB7BDDCB3FEEF202CE9&&FORM=VRDGAR&ru=%2Fvideos%2Fsearch%3Fq%3D%25E5%25BA%2583%25E5%25B3%25B6%25E8%25A1%258C%25E5%25B9%25B8%26view　昭和天皇 広島行幸 初のカラー映像 昭和22年12月7日]</ref><ref>{{Cite book |和書 |author=原武史 |title=昭和天皇御召列車全記録 |publisher=新潮社 |year=2016-09-30 |page=100 |isbn=978-4-10-320523-4}}</ref>。
* [[1952年]]（昭和27年）[[4月30日]] - 社殿復興造営に着手<ref name="p269" />。
* [[1956年]]（昭和31年）[[1月30日]] - 現在地に再移転し、再建される<ref name="p269" />。
* [[1958年]]（昭和33年）[[1月14日]] - 社務所造営工事完了<ref name="p269" />。
* [[1960年]]（昭和35年）
** [[7月1日]] - 神社本庁別表神社に加列<ref name="p269" />。
** [[9月28日]] - 社号を廣島護國神社に複称<ref name="p269" />。
* [[1961年]]（昭和36年）[[4月2日]] - 広島護國神社崇敬会結成<ref name="p269" />。
* [[1989年]]（[[平成]]元年）[[12月23日]] - 社務所、参集殿増改築工事竣工奉告祭齋行<ref name="p270" />。
* [[1993年]]（平成5年）
**[[4月22日]] - [[明仁親王|明仁親王殿下]][[即位の礼|御大典]]記念事業として現在の社殿などが建立され、本殿遷座祭執行。[[4月23日]]に竣工奉祝大祭齋行<ref name="p270" />。
**[[7月2日]] - 奉賛会結成<ref name="p270">『全國護國神社會五十年史』（1997年3月1日、全國護國神社會発行）270頁。</ref>。
* [[2009年]]（平成21年） - 拡張工事を全竣功した。

== 歴史 ==
; 原爆被災
: [[1945年]]（昭和20年）[[広島市への原子爆弾投下]]当時、護国神社は[[広島市民球場 (初代)|旧広島市民球場]]周辺にあった。原爆投下時に大鳥居を除き、当神社の建物は全て原爆で失われた。[[1956年]]（昭和31年）に現在地に移設の上で再建された。唯一残された大鳥居に関しては、[[中国放送]]横に移設された。以後小祠を設けて祭祀を続けられている。
; 平成の拡張工事
: [[1998年]]（平成10年）に創建130周年を迎え、それに伴い施設の拡張工事を行っていたが、[[2009年]]（平成21年）に全ての工事を竣功した。その際、当神社は[[広島城]]本丸の南西部（江戸時代には馬場があった場所）に所在しているため、広島市から著しい景観変更を伴う改築をしないように答申されたため、社頭整備に11年もの歳月を要した。

== ギャラリー ==
<gallery mode="packed" widths="240" heights="170">
17 官祭広島招魂社 70063 005.jpg|昭和初期の官祭広島招魂社
Piction (15298310746).jpg|1945年原爆投下後の市中心部。手前中央付近が旧境内。
Emperor Showa visit to Hiroshima in 1947.JPG|1947年昭和天皇全国巡幸。左に旧鳥居、右に[[原爆ドーム]]、右端に旧商工会議所ビルが見える。
広島護国神社02.JPG|広島城裏御門付近に移された旧鳥居。
Hiroshima-Gokoku-Jinja-2.jpg|現鳥居
Hiroshima-Gokoku-Jinja-1.jpg|七五三詣りとおみくじの受付
</gallery>

== アクセス ==
=== 鉄道・新交通システム ===
* [[山陽本線]]・[[呉線]]・[[可部線]]・[[芸備線]] [[広島駅]]から城南通りを通り、徒歩で27分、タクシーで10分、路面電車1，2，6系統乗車で26分（紙屋町東で下車）
* [[広島電鉄宇品線]]・[[広島電鉄宮島線|宮島線]]・[[広島電鉄江波線|江波線]] [[紙屋町東停留場]]・[[紙屋町西停留場]]から徒歩で13分
* [[広島高速交通広島新交通1号線|アストラムライン]] [[県庁前駅 (広島県)|県庁前駅]]から北へ徒歩約15分・[[城北駅]]から南回りもしくは東回りで徒歩約15分

=== 車・バス ===
紙屋町バス停・紙屋町県庁前バス停・[[広島バスセンター]]から北へ徒歩約15分

'''駐車場'''
* 最寄りの広島中央駐車場（地下）か基町パーキング（地下）などに駐車することはできる。駐車場から北へ徒歩約10分。 
* それ以外にも広島市内中心部には、広島城駐車場（観光バス専用）や広島市営駐車場など多数があるため、選択できる駐車場所は沢山ある。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|2}}

== 関連項目 ==
* [[備後護国神社]] - 広島県[[福山市]]。旧[[備後国]]出身者の戦没者と[[阿部家]]以降の[[備後福山藩]]主を祭る。
* [[広島大本営]] - 広島護国神社に隣接する[[日清戦争]]時の大本営史跡
* [[中国軍管区司令部跡]] - 広島護国神社敷地内にある原爆投下の第一報を伝えた地下壕。
* [[原爆十景]]
*[[高間省三]] - 広島護国神社の筆頭祭神。水草霊社は、高間以下78人を奉祀するため創立された。

== 外部リンク ==
{{commonscat|Hiroshima Gokoku Shrine}}
* [http://www.h-gokoku.or.jp/ 廣島護國神社公式HP]
* [http://www.rcc-tv.jp/kioku/back/01.htm 被爆60年 ヒロシマの記憶] - 中国放送

{{広島県の被爆建物}}
{{神道 横}}
{{Shinto-stub}}
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:ひろしまここくしんしや}}
[[Category:広島市の神社]]
[[Category:護国神社|ひろしま]]
[[Category:別表神社|ひろしまここく]]
[[Category:広島原爆|ここくしんしや]]
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[[Category:広島市中区の歴史|ここくしんしや]]
[[Category:広島市中区の建築物|ここくしんしや]]
[[Category:広島東洋カープ]]
[[Category:基町|ここくしんしや]]
[[Category:1868年開業の施設]]