コンテンツにスキップ

BE TOGETHER

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Be Togetherから転送)

BE TOGETHER』(ビー・トゥゲザー)は、小室みつ子が作詞、小室哲哉が作曲した楽曲。TM NETWORKの1987年(昭和62年)発表のアルバム『humansystem」に収録され、1999年(平成11年)にシングル『Get Wild』(再発盤)のカップリング曲としてシングルカットされた。

1999年(平成11年)に、日本女性歌手である、鈴木あみの7枚目のシングルの表題曲としてカバーされた。

TM NETWORK

[編集]
BE TOGETHER
TM NETWORK楽曲
収録アルバムhumansystem
リリース1987年11月11日
規格LP
CD
録音1987年7月20日 - 8月29日
セディックスタジオ
CBSソニー信濃町スタジオ
スマイルガレージ
ビクター青山スタジオ
サウンドシティー
一口坂スタジオ
東京
1987年9月4日 - 9月18日
Ignited Productions
Record One
Image Recording
ロサンゼルス
ジャンルロック
レーベルEPIC・ソニー
作詞者小室みつ子
作曲者小室哲哉
プロデュース小室哲哉
その他収録アルバム
humansystem収録順
Kiss You (More Rock)
(2)
BE TOGETHER
(3)
Human System
(4)

制作

[編集]

BOØWYの4枚目のシングル「B・BLUE」に対抗して作った楽曲で、こういう曲がないとBOØWYみたいな勢いのあるバンドに敵わないだろうと小室哲哉は思ったという[1]

録音

[編集]

ギターB'z松本孝弘が演奏しており、ソロの演奏は難しいのではないかと小室はインタビューに答えている[1]

ドラムレベッカ小田原豊が叩いている。小田原のドラムには、海外でパンクシーンからポリス的なものが生まれてきたような、スピード感があると小室哲哉は評している[1]

バージョン

[編集]

リプロダクション・アルバム『DRESS』ではJonathan Eliasによってリミックスされ、原曲バージョンにはなかった冒頭の台詞が付加されている(その台詞部分は原曲版のボーカルトラックにもあったが、ミックスの段階でカットされたもの)。「DRESS」バージョンは松本孝弘のギターソロはサックスに置き換えられている。

ライブ・アルバム「COLOSSEUM II」ではアルバム1曲目に収録されている。ライブツアー『KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX TM NETWORK ARENA TOUR』からの音源である。このバージョンはイントロがサビから始まっている。静かなイントロで始まる原曲バージョン、DRESSバージョンとは対照的である。

ライブで度々演奏をされており、原曲バージョン基調でDRESSバージョンでの冒頭の台詞が加わったアレンジで披露されることが多い(CAMP FANKS'89, LAST GROOVEなど)。

『RHYTHEM RED TOUR』の際にも旧TM NETWORK曲としては珍しく演奏をされたが小室哲哉によりドラム・ソロが追加され、長時間演奏となってしまった。結果映像などには収録されていない。

2014年にリリースされたセルフリプロダクト・アルバム『DRESS2』では2014バージョンとして収録されボーカルも新規に録り直されている。

このように1994年のTMN「終了」前のセレクション・アルバム2枚に収録されており、後記の鈴木あみ版のシングルがリリースされる1999年より前から、TM NETWORKのファンの間では知られた定番曲であった。

その他

[編集]

WORLD HERITAGE DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX』でリマスタリングされたアルバム『DRESS』収録のこの曲のアウトロの部分が音飛びするというCD製造上の不良が発覚している。これについては無償での交換対応がされた。

鈴木あみのカバー

[編集]
「BE TOGETHER」
鈴木あみシングル
初出アルバム『infinity eighteen vol.1
B面
  • NIGHT SKY
リリース
規格
ジャンル J-POP
レーベル Sony Music Entertainment (Japan) Inc./TRUE KiSS DiSC
作詞・作曲
プロデュース TETSUYA KOMURO
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン)
  • 1999年7月度月間5位(オリコン)
  • 1999年8月度月間3位(オリコン)
  • 1999年度年間17位(オリコン)
  • 鈴木あみ シングル 年表
    Don't leave me behind/Silent Stream
    (1999年)
    BE TOGETHER
    (1999年)
    OUR DAYS
    (1999年)
    テンプレートを表示

    リリース

    [編集]

    1999年平成11年)7月14日に、TRUE KiSS DiSCより、マキシシングルアナログ盤の2形態でリリースされた。アナログ盤には前作「Don't leave me behind」のリミックスが収録された。

    バージョン

    [編集]

    アルバム『infinity eighteen vol. 1』には小室哲哉によってアレンジし直された「BE TOGETHER (Shadow Dancing Mix)」が収録されている。

    2007年(平成19年)にリリースシングル「FREE FREE/SUPER MUSIC MAKER」の後に、中田ヤスタカがエレクトロサウンドで新アレンジバージョンを制作した。ライブでのみ披露しており、CD等には現在未収録。

    テレビ番組での披露

    [編集]

    1999年の『第50回NHK紅白歌合戦』で、表題曲が披露された[2]

    記録

    [編集]

    自身初のオリコンシングルチャート1位を獲得し、自身最高の初動売上枚数を記録。オリコン集計での累計売り上げは80万枚を超え、自身最大のヒット曲である。当時最大のライバルといわれていた浜崎あゆみのシングル「Boys & Girls」と同時発売になり話題に。オリコンシングルチャートでは、このシングルが初登場1位、浜崎のシングルは2位となった。しかし、翌週逆転し2位となった。

    テレビ東京系で放送された『ASAYAN』では、モーニング娘。の「ふるさと」との同時発売ランキング対決が企画され、結果は「ふるさと」がオリコン初登場5位、「BE TOGETHER」がオリコン初登場1位となり勝負に勝った[3]

    収録曲

    [編集]

    CDシングル

    [編集]
    1. BE TOGETHER (ORIGINAL MIX)
      作詞:小室みつ子/作曲・編曲:小室哲哉
      モスバーガー「夏のキャンペーン」CMソング。同じバージョンはベストアルバム『FUN for FAN』に収録。アルバム『infinity eighteen vol.1』にはニューアレンジが収録された。
    2. BE TOGETHER (BAND MIX)
      編曲:小室哲哉・久保こーじ
    3. NIGHT SKY
      作詞:MARC/作曲・編曲:久保こーじ
    4. BE TOGETHER (TV MIX)

    アナログ

    [編集]
    • Side A
    1. BE TOGETHER (ORIGINAL MIX)
    2. BE TOGETHER (TV MIX)
    • Side B
    1. Don't leave me behind (MOOD II SWING CLUB MIX)
      Remixed & Additional Production : Lem Springsteen, John Ciafone
    2. Don't leave me behind (MOOD II SWING CLUB INSTRUMENTAL)

    カバー

    [編集]

    脚注

    [編集]

    注釈

    [編集]

    出典

    [編集]
    1. ^ a b c 「TM NETWORK 30th Anniversary Special Issue 小室哲哉ぴあ TM編 (ぴあMOOK)」47ページの小室哲哉 のインタビューより。
    2. ^ 第50回NHK紅白歌合戦”. NHK紅白歌合戦ヒストリー. NHK. 2022年1月11日閲覧。
    3. ^ ASAYAN モーニング娘。、ASAYAN.COM、1999年7月25日放送。(インターネットアーカイブのキャッシュ)