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世界でも注目されている元プロゲーマーは、隣の幼馴染のせいでVTuberになる  作者: 白崎奏
2章 開幕!HESKAL杯

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第43話 1期生の到来

「ええと、……アクリスさん?でしたか?」


『おう!よろしくだぜ!』


「なんでこの配信に?」


俺は困惑のまま言葉を繋いだ。

まず、さきほど光マナさんというVTuber界最強配信者と話したばかりだ。

ただでさえやばいのに、そこから更に1期生の方とコラボはうれしい限りだ。


『ネスイの兄貴は最近人気だからよお。私も見たかったんだぜ』


「は、はあ」


ーネスイ押されとる

ー1期生到来

ーもう3人とコラボしてんのやば

ーあと1人でコンプ


「とりあえず、何か話しましょうか」


あまり絡みのない方との配信は慣れなさ過ぎてヤバイのだ。

俺はどうすることもできず、彼女に話題を任せた。


『一緒に質問箱でも返そうぜ』


「良いですね」


俺はもう一つのモニターに映し出された質問箱を見つつ、

二人でも答えられそうな質問を選ぶ。


【80万人おめでと!!!

 質問です。

 この先配信でやって見たいゲームはありますか?】


「やってみたいゲームかあ……

 俺はソシャゲかなあ。アクリスさんは?」


『私もあるぜ!』


アクリスさんが聞かれるのを待っていたかのように嬉しそうな声をあげた。



「なんですか?」


『AFGっていうゲームだぜ』


ーあれか

ー春陽さんとやったやつね

ーやって見たいんだよなあ

ーめっちゃ楽しい

ーVRって手を出しにくい



AFGとは、初めて春陽とコラボしたときにやったゲームだ。

時には素材を集めたり、モンスターを倒しに行ける。

何よりVRゲームということもあり、リアルに楽しめるのだ。


「あれは楽しいですよ」


俺も実際春陽とやった時すごく楽しかった。

特に映像が滑らかで、すごく動きも連動しやすい。

なので自分の想像した通りの動きが出来るのだ。



『今度一緒にやろうよ!』



「え…」


ーコラボ打診

ーここでコラボ打診するの草

ーやってほしい

ーこれは見れる

ーネスイのコラボは全部見れる


「えっと……」


なんとなくマナさんが言っていたということもありわんちゃんされるというのは想像していた。

だが本当にされるとは思っておらず、言葉が詰まる。


『ていうか、オフコラボしてみたいんだよね』


「え」


彼女は困惑にさらに困惑をかけてきた。

オフコラボとは、リアルで会ってコラボをするという案外VTuber同士でやるものだ。

だが俺は一度もしていないし、計画もしていない。

しいて言うなら夜音が最初にしたいとは言っていた。



「オフコラボかあ…」


ーオフコラボしてほしいな

ー誰か一人くらい

ーでも絡み浅いんだよね

ー※ネスイは新規

ーもう新規だと忘れてたわ。


「HESKAL杯終わるまでは持ち越しかなあ」


今はHESKAL杯を頑張ることで結構頭がいっぱいなので、

オフコラボは後回しだ。


『そっかぁ』


アクリスは少し残念そうに声を上げた。

俺は申し訳なく思ったが、今は仕方がない。


というのもHESKAL杯が思った以上に俺に期待が集まっていた。

なのでその期待に応えるためにも頑張らないといけない。


そのため配信外でも結構な時間をかけてやり込んでいたりする。


「次の質問行くかあ」


少し話がそれた気もするが、次の話だ。



【80万おめでとうございます!100万人まで頑張ってください!

ところで、ネスイさんの現時点の目標はなんですか。

出来ればHESKAL杯以外でお願いします】


「目標か。あんまり考えてこなかったな。」



『私はあれかな。VTuber1位の登録者数!』


ーそうだったね

ー前からずっとそうだよ

ーこの二人だけずば抜けてるもんなあ

ーネスイも伸びる予感


「良いっすね。俺はもっとみんなと喋りたいかな」


登録者の目標も良いのだが、

どちらかといえば絡みが増えてきたり、コメントをたくさん送ってくる視聴者が欲しい。

たくさん登録者が居てもコメント欄がゆっくり進んでいると何か悲しくなる。


『純粋でいいなあ』


ー分かる

ー純粋すぎる

ー実際そう

ー参加型とかもっとやってほしい

ー他ゲームでもしてほしいな



「まあ、目標って難しいからね」


『結局は皆を楽しませるのが私たちだから』




アクリスさんがここで、締めてくれた。

おそらく彼女が通話から抜ける合図だろう。


『今日はありがとね!またよろしく!』


「ありがとうございました!!」


そうしてアクリスさんとの緊急コラボは終わった。


特に次の方が来るわけでもなく、そのままゆったりと出来そうだ。


「やばかったな」


ーえぐい

ー1期生いっぱい来た

ーあと誰がいる?

ー天然のやつじゃね

ーあっ

ー察し



「まさか光マナさんとアクリスさんとコラボ打診来ると思わなかったな」


たぶん本気ってわけではないだろうが、それでもうれしかった。

HESKAL杯が終わっても色々とコラボが出来そうでうれしい。


「あ、読んでないスパチャ読んで終わりますか」



序盤から長々と質問返しをし、後半で他の方と話したので、時間もちょうどいい。



返していなかったスパチャを返し終えると、


「ということで、終わります!」


ーおつねす~

ーお疲れ!

ーおつねす

ーHESKAL杯がんば

ーお疲れ様!!!


謎の波乱な80万人配信は終わった。

1期生二人の来訪でまた登録者数は伸びた。


主に5万人ほど。



つまり80万人記念配信で85万人になるとかいう、

意味わからないことを起こしたネスイであった。




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