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世界でも注目されている元プロゲーマーは、隣の幼馴染のせいでVTuberになる  作者: 白崎奏
2章 開幕!HESKAL杯

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第54話 記念配信…?

《100万人記念&HESKAL杯優勝記念》


 「こんしろ~!HESKAL所属4.5期生の白海 ネスイです!」


 ー来たあ

 ーおめ!!!

 ーすげえわ

 ーすごすぎる

 ーまじでまだ謎


 「100万人突破、並びにHESKAL杯優勝だあああ!!!!」


 ーうおおおおお

 ー10000円/すげえええ

 ー5000円/神

 ー4.5期生早いなあ

 ー凄すぎ


 

 そう。

 この数期間で俺は登録者を100万にした。

 そしてHESKAL杯は優勝とまさに2冠とでも言うかのようなタイミングだ。


 「とりあえず…何する?」


 ー決めてないんかい

 ーおい

 ー決めとけよ

 ー質問コーナー?

 ー電凸じゃね

 ー準備してないやん

 ーこいつなら大丈夫だって



 「質問コーナーと電凸かあ。またやる?待機時間に質問コーナー」


 実は大会前の配信は80万記念だ。

 そしてその時も同じことをやった。

 おかげで1期生が到来したのだが…。


 

 ーそういややったわ

 ー80万最近じゃん

 ーHESKAL杯濃いすぎて

 ー分かる

 ーまじそれな


 「とりあえず、何しようか」


 ーまたなんかゲームやる?

 ーいっそ世界大会目指したら

 ー普通に世界1位見えてる

 ーゲームするの?

 ー誰かゲスト呼んでないの?


 「誰かゲストねえ………あ」


 ここで俺は肝心なことに気が付いた。


 ーん?

 ーなんだ?

 ー何?

 ー気になる

 

 「あの~…炎上しないでください」


 俺は一応念を押すと、1人の巫女みたいなキャラを画面上に置く。


 ーん?

 ーあれ…

 ープリーム…

 ーまさか…

 ーえ?ww


 「ゲスト呼んだの忘れてました。」


 しかもプリームだ。

 あとで配信が終わったら叱られそう…。



 「というわけでどうぞ~」


 『おい。なんか言うことあるよね?』


 あれ、プリームってこんなキャラだっけ。

 前見た時はもっと落ち着いた感じの…


 『先に謝れよ?あ?』


 ーガチギレwww

 ーネスイ説教

 ーこれ100万記念なんよなあ

 ーなんならHESKAL杯優勝者

 ーまだ10回くらいしか配信してないってま?

 ーえ?

 ーがちじゃん



 「えっと、すみませんでした…。というわけでゲストはプリーム・アラモートさんです!」


 『はい…えっと』


 彼女は1つ咳ばらいをした。


 『はーい!プリームの登場だよ!』


 ー無理がある

 ー声のトーンの差よww

 ー笑っちゃった

 ーやっぱおもろい

 ープリームさんたまにキレるからなあ

 ーそれ


 「というわけで、二人でHESKAL杯を振り返ろうかなっと」





 そう。

 HESKAL杯が終わり、一緒に彼女と外食してるときだった。


 彼女が

 「明日の配信ゲストでお邪魔していい?」

 と言ってきた。

 急なお願いだったんだが、まあいっかってことになった。


 それからHESKAL杯の振り返りすればいいや、ってことでこうなった。




 『さて、とりあえず1マッチ目見るかあ』


 「え?いきなり!?」


 

 ーはっや

 ーゲストとは

 ー進行変わってる

 ー逆らえぬ

 ーしゃーない



 『ネスイ視点はこれか』


 そう言って画面配信に載せてきたのは、まさかの俺のHESKAL杯の配信だった。


 「いやそれそのまま持ってくるのかよ」


 『え?だめだった?』


 「いや、良いけどさ…」


 プリーム側の視点も見たかったなあって思った。

 まあいっか。自分のプレイ振り返れるし。



 『さて、見ますか』


 こうして二人のHESKAL杯振り返りが始まった。







 『ふえ?ここ降りたの?』


 「あ、うん」


 『え?武器構成これ?』

 

 「使いやすいし」


 『エイムえぐくね』


 「たまたまだよ」


 『いやいやいや。おかしいって』


 「奇跡だよ」


 『何今のスナイパー』


 「運良かった」


 夜音が驚き、俺がただ答えるとかいうシンプルな配信になった。


 ーうんw

 ープリーム。その反応は正しい

 ー彼がおかしい

 ーネスイの感覚バグってる

 ースナイパー当たる→運がよかった



 『最後は氷にやられたのかあ』


 「強かった」


 『あの人えぐいわ。まじで。』


 ーそういや戦ったの?

 ー何が?

 ープリームvs氷のこと?

 ーやってたね

 ーまじで?

 ー見たい!!

 ー見たいなあ


 「プリームさんvs氷さん?見てみたいな」

 

 『ダメダメダメダメ』


 「これか」


 プリームの切り抜きをしている方だろうか。

 もう切り抜いて動画を投稿していたので使わせてもらう。


 「見ますかあ」


 俺は配信画面にその動画を映す。


 『本当にまじで…。だめだって』


 「いきま~す」

 

 ー鬼かよww

 ーネスイやっちまえ

 ーどんな戦い

 ー1分か

 ー結構短い

 ー面白そう。


 俺も興味津々で動画を見る。


--------------------------------------------------------------


【プリームvs氷切り抜き】

『あそこ敵かな?』


 プリームの武器構成はアサルトライフルとショットガンだった。

 よくある組み合わせだが、やはり極めると強い。


 彼女は敵を見つけたのか、アサルトライフルで撃ち始める。

  ちなみに撃たれた相手が氷さんだ。


 『さっさと詰めよ』


 彼女は好戦的で、すぐに距離を詰めた。

 そして、それを受けるかのように氷さんは待ち構えていた。


 『やっば』


 すぐに彼女は異変に気が付き、グラップラーで下がる。

 だがこれを見逃さずに、氷さんはサブマシンガンでプリームのHPを削る。


 『うええ』


 彼女は大幅に体力を削られて、岩の裏で回復していた。

 

 氷さんは姿こそ見えないが、グラップラーで詰めてくる音はする。

 彼女はショットガンに切り替える。

 岩からたまに身を出しつつ、タイミングを狙う。

 

 『強いよ…』


 弱音を吐きつつも、近づいてくる相手を撃つ。

 だがそれで相手は下がらない。


 『え?詰めてくんの!?』


 驚きつつもしっかりアサルトライフルに切り替えていた。

 そして相手はグラップラーを使い終えるとすぐさまサブマシンガンに切り替える。


 『頼む』


 どちらもエイムがよく、最後まで勝ち筋が分からなかったが。


 勝ったのは氷さんだった。



 『ああああああ。氷だあああ』


 『まじかああ。』


 

 っと切り抜き動画はここまでのようだ。

 

-----------------------------------------------------------

 

 『恥ずかしい…』


 「すげえ」


 流石これがHESKALのトップ層。

 判断に迷いがなくすごすぎる。


 ーえぐいな

 ーHESKALtop3全員やばい

 ー現top5もえぐい

 ー5位は色んな意味でやばい

 ー誰だっけ

 ー清城 ひな

 ーあっ

 ー問題児



 「プリームすげえな」


 『呼び捨てすんな。まあ良いけど』


 良いのかい。そう突っ込んでしまった。


 top5のうち5位の方以外は基本絡んでる。

 だが、5位の清城 ひなという方だけ知らない。


 「清城 ひなって人が5位か。どんな人なんだろう」


 『あ』


 ーあ

 ーあ

 ー終わった

 ーgg

 ー調べんなあ

 


 清城 ひなって子は3期生らしい。

 さてさて、どんな子だ?



 「あっ」


 俺はすぐに察して、サイトを閉じた。


 ーwwww

 ー察したか

 ーこいつえぐい

 ー誰か教えて

 ー存在がR18

 ーあ、そういう

 ーネスイの好み?


 「いや、俺は苦手だなあ。でもコラボしてみたい」


 『あんた、何言って…』


 ー清城 ひな/!


 ーあ

 ー見てたか

 ーそんな気してた

 ーこんな人気なの?

 ー思った

 ー前回一期生来てるし




 『見てたかあ…』


 「今、通話来れますか?」


 ーえ?

 ーなんで誘った?

 ーww

 ー草

 ーなぜ

 ーおいそんなこと言ったら



 ―清城 ひな/行きます





 100万人記念配信&HESKAL杯優勝記念配信。


 ゲストがただでさえ、3位に入った2期生の大物だったんだが…



 5位に入ったやばいやつ、3期生の清城 ひなが入りまーす。



 (なんで誘っちゃったんだろ)



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