さまざまな企業・団体で奮闘中の女性管理職に本音を尋ねるインタビューシリーズ、今回はバンダイでガールズ事業部ゼネラルマネージャー(部長)を務める藤田訓子さんです。
―ガールズ事業部のゼネラルマネージャーはどんな仕事ですか。
女児向け玩具全般を担当する部署の責任者です。ブランド戦略から商品企画、プロモーション、受注・生産確認、そして人材育成まで多岐にわたります。男性の次長2人を含め、部下は64人います。
―どのような1日ですか。
朝6時起床、朝食を作って子どもたちに食べさせ、8時半すぎ出社。メールチェックを済ませ、ほぼ1日、会議や打ち合わせで終わることが多いです。午後6時半ごろ退社。帰宅して子どもたちと夕食、宿題の確認などをして過ごします。子どもたちが寝た後、翌日の仕事の準備などをして深夜0時ごろ就寝です。
―家事はどのようにしていますか。
基本的に私がします。抜けられない仕事があったときは夫がやります。夫婦で明確に話し合ってはいないのですが、育児を理由に早退や休みを取る場合、母親の方が周囲の理解を得られやすいという互いの認識の下で進めています。夫もバンダイに勤めているのですが、(出産当時)営業職で夜の会食が多いなど都合が付きにくかったという事情もあります。
ただ、バンダイは玩具メーカーであり、顧客は子どもとその母親。そういう意味では、子どもと過ごす時間が長いことや、世の中の多くの母親も自分が主体となって育児をしつつ働いていることを考えれば、同じ目線を持つことは、商品やサービスを考える上で役に立つとも思いました。
―時間は足りていますか。
起きている時間の大半は仕事のことを考えてしまいます。子どもと遊んでいても「あ、これ次のヒントになりそうだ」と考えたり、「今どきの子どもがどんな会話をしているんだろう」と子どもの遊びについていったりします。逆に、イベントの仕事に子どもを連れて行くこともあります。仕事がおもちゃのおかげで、時間はなくても子どもとは良い関係です。
一方、グローバル展開や流通の変化に対応するため、勉強しないと立ちゆかないことも多い。その時間がなかなか取れないのが課題です。
―管理職になったのが2006年、32歳の時。その直後に第1子を出産しました。
バンダイのすごいところだと思っているのですが、1人目の時も2人目の時も、妊娠を報告した後に昇進が決まりました。出産後は早めに戻ってねとは言われましたが、私も元の部署に戻りたかったので2人目は産後5カ月で復帰。苦ではありませんでした。
バンダイ バンダイナムコホールディングス傘下の主要事業会社で、1950年創業の玩具メーカー。「仮面ライダー」や「プリキュア」などテレビ放送と連動したキャラクター玩具に強みを持つ。人気アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデルや電子ペット育成ゲーム「たまごっち」などのロングセラーも多い。2017年4月時点の女性社員比率は33.6%、管理職における女性比率は16.4%。
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