失われた音を取り戻す~人工内耳25年

  • X
  • facebook
  • hatena-bookmark

手術費400万円

 日本では、東京医科大学の舩坂(ふなさか)宗太郎名誉教授(メルボルン大学人工内耳研究所名誉研究員)が1985年12月17日、国内で初めて人工内耳のインプラント手術を施行した。

 舩坂教授は25周年式典で「当時、日本は人工内耳の研究で非常に遅れていた。それを取り戻すのが自分の使命の一つだった」と振り返った。

 これまでに世界で16万人以上、国内でも6000人以上が人工内耳を装用している。

 日本の難聴者人口は人口の5%に相当する600万人前後とされ、補聴器でも対応が困難な高度感音難聴者は30万人ともいわれる。先天性難聴だけでなく、ヘッドホンを使った大音量音楽の聴き過ぎや高齢化、ストレス、ウイルスなどによる後天性難聴も増えている。その割には、まだまだ補聴器や人工内耳の利用者は少ないのが現状だ。

 人工内耳では、以前は、高額の手術費が普及の障害になっていた。人工内耳の手術費用はおよそ400万円かかる。ただ現在では、人工内耳手術には健康保険が適用され、自己負担は実質的に数万円程度で済むケースが多く、金銭的なハードルはぐっと低くなった。

特集・新着

旬のトピックス

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ