ヤーズ・マカレ
ブラジルのトロピカリア・ムーブメントの中心人物のひとりとして広く知られる作曲家ジャルス・アネット・ダ・シルヴァ(ジャルス・マカレとして知られる)は、1943年3月3日、リオデジャネイロのティジューカ地区に生まれた。音楽的な環境に身を置き、若い頃から様々なジャンルを探求した。ボタフォゴのサッカー選手にちなんだニックネームを持つ彼は、1965年にグルーポ・オピニャオのギタリストとしてキャリアをスタートさせ、マリア・ベタニアやガル・コスタといった有名アーティストと共演。コスタ、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、ホセ・カルロス・カピナムらとトロピカルト・エージェンシーを共同設立。1969年にファースト・アルバム『Só Morto』でデビューし、1972年にはヒット・シングル"Sem Essa "を含む自身の名を冠したLPをリリース。多才なアーティストであるジャルド・マカレは、映画や演劇のために作曲し、ネルソン・ペレイラ・ドス・サントスやジョアキム・ペドロ・デ・アンドラーデといった映画監督とコラボレートした。Vapor Barato」や「Anjo Exterminado」を含む彼の曲は、マリア・ベタニアやガル・コスタといった著名なアーティストによって解釈された。ジルベルト・ジルやカエターノ・ヴェローゾとの顕著なコラボレーションにもかかわらず、ジャルド・マカレはトロピカリア・ムーブメントから距離を置き、その商業化と芸術的自律性の喪失を理由にした。その後数十年にわたって音楽活動を続け、ナナ・ヴァスコンセロスとの『Let's Play That』(1983年)、ダルヴァ・トーレスとの『Peçam Bis』(1988年)、『O Que Faço é Música』(1998年)、『Amor, Ordem & Progresso』(2003年)、『Macao 』(2008年)、『Jards 』(2011年)などのアルバムをリリースした。2019年、アルバム『Besta Fera』はラテン・グラミー賞の最優秀MPBアルバム賞にノミネートされ、サンパウロ芸術批評家協会により、その年のブラジル最高のアルバムのひとつに認定された。
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ディスコグラフィ
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