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ポーティスヘッド

イギリスのトリップホップ・バンド、ポーティスヘッドは1994年、アルバム『ダミー』で世界的な成功を収めた。マルチ・インストゥルメンタリストのジェフ・バロウとシンガーのベス・ギボンズからなるデュオは、1991年にブリストルで誕生した。マッシヴ・アタック、ネネ・チェリー、トリッキーとの仕事ですでに知られていたジェフ・バロウは、スタジオ・ギタリストのエイドリアン・アトリーとサウンド・エンジニアのデイヴ・マクドナルドを新しいプロジェクトに迎えた。To Kill a Dead Man』という短編映画の音楽を担当した後、ポーティスヘッドはインディペンデント・レーベルGoのためにアルバム『Dummy』のレコーディングに取り掛かった!このアルバムは予想外の国際的成功を収め、象徴的なトラック「Numb」、 「Sour Times」、そしてとりわけ「Glory Box」でトリップホップというジャンルの興隆に貢献した。ダミー』は全英2位を記録し、翌年にはマーキュリー賞を受賞した。1997年、『Portishead』というタイトルでリリースされたこのアルバムは、売上は低かったものの、全英で同じ順位を獲得し、全米では21位を記録した。前作の数曲がサンプリングに基づくものだったのに対し、「Only You」のみ借用素材を使用している。1998年、ライヴ・アルバム『Roseland NYC Live』では、1997年7月24日にニューヨークのローズランド・ボールルームで行われたコンサートに35人編成のオーケストラを従えて参加した。数々のフェスティバルを回った後、バンドは活動を休止し、メンバーの個人的なプロジェクトに移行。特にベス・ギボンズは、2002年にラスティン・マンとレコーディングしたアルバム『Out of Season』を発表した。2005年にチャリティ・コンサートでステージに戻り、2007年にはオール・トゥモローズ・パーティーズ・フェスティバルでバンドが表彰された。2008年、待望のサード・アルバム『Third』を発表したポーティスヘッドは、エレクトロニック・トリップホップから、クラウトロックやポストロック・リヴァイヴァルの影響を受けたより実験的な音楽へと移行。批評家からも高く評価されたこのアルバムは、チャートでも好調で、全英2位、全米7位を記録した。それ以来、ポーティスヘッドは稀有な存在となり、2009年に「Chase the Tear」、2016年にABBAの「SOS」のカヴァーといった未発表曲をリリースし、2022年にはステージに再登場している。


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