テリー・キャリアー
テリー・カリアーは、ソウル、フォーク、ジャズをミックスした初期の頃は、あまり知られていないソングライター兼パフォーマーだったが、2000年代に入り、新たな聴衆によって再発見された。1945年5月24日にシカゴで生まれた彼は、3歳からピアノを習い、子供の頃から作曲を始め、ドゥーワップ・バンドで歌った。その後、ギターを習い、チェス・レコード、そしてプレステージに見いだされて契約し、ファースト・アルバム『ザ・ニュー・フォーク・サウンド・オブ・テリー・カリアー』(1966年)を録音してステージ・デビューを果たした。このアルバムで、ソウルとフォークの交差点で作曲する彼の才能が明らかになったが、世間的な成功やレーベルからのサポートはなかった。その後、プロデューサーのチャールズ・ステップニーとともにカデット・レーベルに加入し、アルバム『Occasional Rain』(1971年)、『What Color Is Love』(1972年)、『I Just Can't Help Myself』(1973年)と契約したが、同じ運命をたどった。親会社であるチェスの倒産後、契約を失ったテリー・キャリエはエレクトラからソウルとディスコに転向し、「Sign of the Times」(R&Bチャート78位)でマイナーヒットを記録、その後モントルー・フェスティバルにも出演した。1983年に音楽界を引退し、大学に戻って社会学を学びながらコンピューター・プログラマーになった。1991年、彼はアシッド・ジャズ・レーベルの代表エディ・ピラーから電話を受け、イギリスのディスコで演奏するよう誘われ、1983年の楽曲「I Don't Want to See Myself (Without You)」を発表した。ステージに戻ったカリアーは、グループUrban Speciesやベス・オートンとコラボレートした後、Talkin' Loudレーベルと契約し、アルバム『Timepeace』(1998年)と『Lifetime』(1999年)を発表した。2002年には、ポール・ウェラーとのコラボレーション「Brother to Brother」をフィーチャーした『Speak Your Peace』(2002年)をミスター・ボンゴが引き継ぎ、2005年には『Lookin' Out』を発表。2009年には、マッシヴ・アタックがプロデュースしたトリップ・ホップ調の『Hidden Conversations』がリリースされた。人気絶頂だった2012年10月27日、癌のため67歳で死去。
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