Microsoftは5月14日(現地時間)、Azure SDK for Rustの安定版リリースを発表した。これまではベータ版として提供されていたが、今回のリリースによってAPIの安定性が保証され、生産環境での利用を前提としたSDKとなった。
今回安定版となったSDKは、コアライブラリであるazure_coreと、Identity、Key Vault(Secrets、Keys、Certificates)、Storage(Blobs、Queues)を含む6つのサービスライブラリで構成される。これらはすでにベータ期間中から提供されていたもので、今回全面的に安定性が確保されたこととなる。
SDKはRustの特徴である小規模なバイナリ、低メモリ消費、高速なコールドスタートなどを活かし、コンテナやエッジ環境での利用に適している。また、TokioをベースにしたネイティブなAsync処理や、.NETやJavaなど既存のAzure SDKと同等の設計パターンも採用している。
安定版では、全てのAPI型・トレイト・関数がAzure SDKのガイドラインに沿って整理されている。PagerやPollerといったコアプリミティブも刷新され、長時間の操作に対応するようになった。ManagedIdentityCredentialやDeveloperToolsCredentialなど、認証情報の統合も進んだ。開発ツールを利用したローカル認証や、本番環境用のマネージド認証が切り替え可能となっている。
さらに、通信失敗時の自動リトライ、秘密情報の標準マスキング、分散トレーシングによる可観測性も強化された。今後はEvent HubsやCosmos DB対応のSDKも開発が進んでいる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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