サイモン・ラトル
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シングル&EP
バイオグラフィー
レパートリーの拡大に対する飽くなき情熱と、20世紀の作曲家たちの多彩な楽曲に対する強い思いで知られる名指揮者、サイモン・ラトルは、1980年代から1990年代にかけてイギリスのバーミンガム市交響楽団(以下CBSO)を世界的なオーケストラへと成長させた手腕を高く評価され、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に任命された(2002〜2018年)。1955年にリバプールで生まれたラトルは、1974年にジョン・プレイヤー国際指揮者コンクールで優勝してキャリアをスタートさせ、1980年にCBSOの首席指揮者に任命されるまで、つまり20代の前半までに、ボーンマス交響楽団とボーンマス・シンフォニエッタ、グラインドボーン音楽祭、そしてロンドン・シンフォニエッタで指揮者を務めた。ラトルはエネルギッシュな指揮でオーケストラを導き、特にマーラー(1986年に録音した『Symphony No. 2』はラトルの最高傑作の一つ)やシベリウス、ストラヴィンスキーをはじめとする20世紀の作曲家たちの作品の演奏において最高レベルのクオリティを追求した結果、アルバムでもコンサートでも国際的な称賛を集めることになった。この成功のおかげで、ラトルはCBSOのために多くの助成金を得ることができ、1991年に最先端のコンサートホールであるシンフォニーホールのオープンにこぎ着けた。1992年から古楽器オーケストラのジ・エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団の客演指揮者を努めたラトルは、ここでの経験を生かし、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの演奏において、CBSOやベルリン・フィルという現代オーケストラにもHIP(歴史的情報に基づく演奏)を導入した。そして2017年にロンドン交響楽団の音楽監督に就任したラトルは、現在もヨーロッパ各地やアメリカのオーケストラに引っ張りだこのマエストロとして活躍を続けている。