スクラップ・ヘブン

劇場公開日:2026年4月24日

解説・あらすじ

「国宝」の李相日監督が2005年に手がけた長編第3作。行き場のない怒りと孤独を抱えた若者たちが理不尽な社会にささやかな反抗を試みる姿を、李監督によるオリジナル脚本で描き出す。

“正義の味方”を夢見て警察官になったシンゴは、事後処理のデスクワークばかりの日々にうんざりしていた。そんなある日、彼はバスジャック事件に遭遇する。バスには、若い男テツとサングラスをかけた女サキが乗り合わせていた。シンゴにとっては完璧なシチュエーションのはずだったが、犯人に手も足も出ないまま事件は終わりを迎える。3カ月後、偶然にもテツと再会したシンゴは、「この世の中、想像力が足りねえんだよ」というテツの言葉をきっかけに、社会に絶望した人たちの願いを叶える“復讐代行”のゲームを2人で始める。復讐の依頼は次々と舞い込み、自由奔放なテツに引きずられて2人のゲームはエスカレートしていく。一方、サキは薬剤師として働きながら、自室で秘密の実験をしていた。テツとシンゴのゲームはさらに加熱し、事態は思わぬ方向へと転がりはじめる。

加瀬亮がシンゴ、オダギリジョーがテツ、栗山千明がサキを演じた。ロックバンド「フジファブリック」がエンディングテーマを担当。2026年4月にリバイバル上映。

2005年製作/117分/日本
配給:アップリンク
劇場公開日:2026年4月24日

その他の公開日:2005年10月8日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)2005「スクラップ・ヘブン」パートナーズ

映画レビュー

未評価 無鉄砲なエネルギーを集約して欲しかった

2026年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 恐らく、「国宝」の大ヒットにより李相日監督の初期作を見直そうという気運での上映なのでしょう。社会に恨みを抱く人々の「復讐代行業」に乗り出す若者のお話です。当時はまだ若手監督だし予算も潤沢にないだろうけど、その分、ウガ~ッと無鉄砲に現実を切り裂くパワーに期待しました。

 確かに、ウガ~ッの唸り声もあるし、ぶん殴りもあるし、爆発まであるのですが、それらがバラバラの方に向かったのでエネルギーが散逸してしまいました。監督のデビュー作「青 chong」の方が、やむにやまれぬ思いが凝縮していたと思います。しかし、監督はこの翌年(2006)に歴史的名作『フラガール』を完成させたのですから名監督に違いありません。

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La Strada

4.0 スクラップ・ヘブン

2026年5月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

映画館にて鑑賞。勢いのある若者たち。

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エドヤン

1.0 昔はこんな映画を作っていたのね

2026年4月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

李相日監督作品。長編第3作らしいです。
加瀬亮さん、オダギリジョーさん、栗山千明さんと今にしてみれば、中々に豪華な興味深いキャスティング。
しかし、お話しの展開が陳腐に思えて、全くお話しに入り込むことができず。
李相日監督って、昔はこんな映画を作っていたのね、という感じが残っただけでした。

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ねこたま

3.0 粗削りな若さの表出

2026年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2005年の作品だが、『国宝』や『フラガール』などで知られる李相日監督作品が(恐らく『国宝』の大ヒットを受けて)20年以上の時を経てリバイバル上映。

先行きも不透明なまま閉塞感の中で全てを破壊したい衝動けれど実際にはそれができないもどかしさを抱えた社会の片隅に追いやられた若者たちのやり場のない怒りや鬱憤の噴出を生き生きと描いている作品だ。

全体としてストーリーも粗削りだし、カメラワークや演出方法も若さに任せて突っ走った感もあるのだが、後の『悪人』(2010年)や『怒り』(2016年)などにも通じるものを感じることができる。そして、現在ではベテラン扱いされる役者たちの若々しい躍動感もいい。

2005年は小泉内閣で郵政民営化法が成立した年。雇用形態も正規雇用から非正規雇用へと変化し、3年後のリーマンショックの前兆の時代。20年後、我々が生きているこの時代は果たして想像力が足りるようになったのか?あの時代より視野狭窄になっていないか?虚無感と無力感だけが残っていやしないか?

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Tofu