活きる

劇場公開日:2002年3月23日

解説・あらすじ

海外の映画祭で輝かしい実績を持つチャン・イーモウ監督が、時代に翻弄される家族の姿を描く。脚本は同タイトルの原作も手掛けたユイ・ホア。博打で家財を失ったフークイは、貧しいながらも家族と平穏に暮らす。生業である影絵芝居の巡業中、内戦に巻き込まれやっとの思いで家へ戻ると、母は亡く、娘は口がきけなくなっていた。原作の悲劇的なエンディングとは違い、救いのあるラストで幕を閉じる。カンヌ映画祭審査員大賞、主演男優賞受賞。

1994年製作/131分/中国
原題または英題:活着
劇場公開日:2002年3月23日

スタッフ・キャスト

監督
チャン・イーモウ
製作
チウ・フーション
製作総指揮
グォ・フーフォン
クリストフ・ツェン
原作
ユイ・ホア
脚本
ユイ・ホア
撮影
リュイ・ユエ
美術
ツァオ・チウピン
音楽
チャオ・チーピン
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受賞歴

第52回 ゴールデングローブ賞(1995年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  

第47回 カンヌ国際映画祭(1994年)

受賞

コンペティション部門
男優賞 グォ・ヨウ
審査員グランプリ チャン・イーモウ

出品

コンペティション部門
出品作品 チャン・イーモウ
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映画レビュー

3.5 チャン・イーモウの文革映画

2026年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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怖い

チャン・イーモウ監督が『秋菊の物語』の次に撮った1994年の映画だが、日本での公開は遅れに遅れ『上海ルージュ』『あの子を探して』『初恋のきた道』より後になり、2002年になってようやく公開された。イーモウが初めて文化大革命を題材とした映画で、中国本国では上映禁止となったためそれが原因かとも思われるんだが、でも同様に文革を題材にして中国で上映禁止となったティエン・チュアンチュアン監督の『青い凧』なんかは日本で普通に公開されたしなあ。あるいはもっと単純にコン・リーが主演じゃなかったからだろうか? 主演はグォ・ヨウで、コン・リーはその妻役なんだが、ポスターもパンフレットもVHSもDVDもHDリマスター版DVDも全部コン・リーが主役みたいなデザインにされちゃってるんだよな。かく言う僕もコン・リーが主演じゃないことを知っていたとはいえ、彼女が出てるから観に行ったというところはある。最初期からチャン・イーモウ映画を観てきた者にとってはそれくらいチャン・イーモウといえばコン・リー、コン・リーといえばチャン・イーモウだったのだ。

映画は1940年代後半の国共内戦から50年代の大躍進政策、60年代の文化大革命までを描いている。第五世代では最も後発で文革の映画を撮ったチャン・イーモウだが、同じ第五世代でも迫害する側の階級だったチェン・カイコーやティエン・チュアンチュアンが告発性・批判性の強い映画を作ったのに対して、迫害される側の階級で文革で下放された経験のあるイーモウは文革を天災ででもあるかのように描いているのが興味深い。糾弾調の告発映画というより喜劇的悲劇というか悲劇的喜劇というか、ある種の不条理なものとして内戦や大躍進や文革を描いている感じ。各家庭に鍋釜まで供出させて出来上がったのは使い物にならない屑鉄だったとか(日本の戦時中といっしょだな)、娘の出産のために訪れた病院は文革で医者が追放され、知識はあっても実技経験のない若い看護婦が威張っているが、娘が急変すると対処できずにおろおろするばかりといったエピソードが印象的だ。しかしどのような災厄が起ころうとも生き抜いていく庶民の姿が、グォ・ヨウの飄々とした演技で表現された作品だった。

とはいえ『紅いコーリャン』『菊豆』『紅夢』『上海ルージュ』のようなイーモウの表現主義的映画に魅了された僕のような者にとっては、やはりどこか物足りなさを感じる映画でもあった。後になって思えばチャン・イーモウは次々と大胆に作風を変えていくタイプの監督だったのだ。

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バラージ

5.0 どんなに時代は変化しても家族という価値観は不変というメッセージがより強く残りましたね。

2025年2月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

『活きる』 (1994/中国/131分)
とある中国の市井の家族の目線から1940~1960年代(国共内戦~文化大革命)の中国の激動の歴史を描いた作品。
コン・リー(鞏俐)と『さらば、わが愛/覇王別姫』(1993)でも京劇を愛するパトロンを好演したグォ・ヨウ(葛優)が夫婦役。
「文化大革命」を描いた映画としてはベルナルド・ベルトルッチ監督『ラストエンペラー』(1987)、チェン・カイコー監督『さらば、わが愛/覇王別姫』、メイベル・チャン監督『宋家の三姉妹』(1997)など名作が多いのですが、本作でも昨日まで「白」だったものが突然「黒」、さらに別の色にと猫の目のように変わる政治や思想、周囲の人々に翻弄、疑心暗鬼しながらも健気に逞しく「活きる」家族の姿が心を打たれます。
映画を通じてその当時を追体験しましたが二転三転する価値観と言い掛かりのような粛清に怯える日々はかなりハード。それでも家族という価値観は不変というメッセージがより強く残りましたね。

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矢萩久登

4.5 期待度◎鑑賞後の満足度◎ 激動の中国近代史を背景に一組の庶民夫婦の人生行路を見つめる名編。「人間万事塞翁が馬」を思わせる。辛いばかりの人生ながら、ペーソスの中にも仄かにユーモアも感じさせる。

2025年1月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

①1920年代~60年代の日本も激動の時代だったけれども、その間に体制が大きく変わったわけではなく日本人同士で戦うこともなかった。
だが、中国では

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モーさん

4.0 サバイバル

2024年4月13日
PCから投稿

動物的サバイバル生活のようだだと思った。動物たちは傍から見ると優雅に生きてるようにも見える。が、実際には サバイバルで毎日死と向かいあって生きている。彼らが生きることがそんなに難しいかと言ったら、若いうちは 特にそうでもないかもしれない。 何とか生き、生き残り、そして 子孫を残していく・・ここの人間もそうだ。・・ということが この映画では描かれていると思った。・・・中国人は・・ という話を聞くが この映画では全くそれを感じない。日本人や欧米人と全く同じ感性を持った人々だ。 ただ 与えられた状況にアジャストして生きる・・ そのアジャスト力と生き延びようという生命力が現代の日本の若者よりも強いように感じた。日本の若者たちよ、私の思い込みであることを祈る。
映画として特筆すべきなのはカメラが凄い。 このカメラマン、呂楽Lu Yueは日本の著名なカメラマンよりもさらにいいと思った。 何を撮ってもうまい。 静止画像でなく動いてる画像を撮るのもうまい。そして使ってるレンズがとても良くて味わいのある映像が撮れている。 もし この 映画が現代のレンズ とデジタルカメラで撮影されていたら このような情緒感は出なかっただろう。 もっとドキュメンタリー みたいな作品になってしまっていたはずだ。映画監督よ、映画は フィルムで撮れ。

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KIDOLOHKEN