ホワイトハウス・ダウン

劇場公開日:2013年8月16日

ホワイトハウス・ダウン

解説・あらすじ

「インデペンデンス・デイ」「2012」のローランド・エメリッヒ監督が、謎の組織にホワイトハウスが乗っ取られ、ワシントンD.C.が危機に陥る様子を描くアクション大作。議会警察官のジョン・ケイルは、大統領のシークレットサービスになるため面接試験を受けるが不採用となってしまう。幼い娘をがっかりさせたくないと、ジョンは娘をホワイトハウスの見学ツアーに連れ出すが、その時、謎の武装集団がホワイトハウスを襲撃、占拠するという前代未聞の事態が発生する。政府が大混乱に陥る中、ジョンは大統領や娘、そして合衆国の命運をかけた戦いに身を投じる。主人公の警察官ジョン・ケイル役に「G.I.ジョー」のチャニング・テイタム、米大統領役に「ジャンゴ 繋がれざる者」のジェイミー・フォックス。

2013年製作/132分/G/アメリカ
原題または英題:White House Down
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2013年8月16日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

“観る楽しさ”倍増する特集をチェック!

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

映画レビュー

1.0 ベイにはなれないって

2013年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
しんざん

4.0 シリーズ化されなかったことがつくづく残念なエンタメアクション

2024年5月29日
PCから投稿

チャニング・テイタムはシリーズ化の野望を抱いていたようだが、全米興行が思いのほか伸びず、類似作品の『エンド・オブ・ホワイトハウス』の後塵を拝した印象になってしまった本作だが、テイタムの持ち前の明るさや大統領役のジェイミー・フォックスとのバディ感、2010年代の『ダイ・ハード』がちゃんと成立しているコミカルとアクションのバランスの良さなど、もっともっと評価されていい。80年代、90年代のハリウッドエンタメの空気をまとった良作であり、いまからでもシリーズ化大歓迎なんで、難しいとは思いますが、再評価を望みます!なんなら『エンド・オブ・ホワイトハウス』のバニングさん(ジェラルド・バトラー)とマルチバース方式でコラボしてもらってもいいですよ!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
村山章

4.0 王道を貫いたホワイトハウス籠城アクション

2026年6月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

『エンド・オブ・ホワイトハウス』の後塵を拝した形にはなったが、本作はしっかりと独自の魅力を持った王道アクションに仕上がっている。

チャニング・テイタムとジェイミー・フォックスのバディ感が非常に自然で、設定としては荒唐無稽になりがちな「ホワイトハウス籠城もの」を、いい意味で『ダイ・ハード』的な一作として成立させている点が大きい。

大統領像はさすがに出来すぎな部分もあるが、ただ守られるだけの存在ではなく、国家と世界を守るために非情な判断も辞さない“ブレなさ”が印象的。少女の命を天秤にかける決断と、それを理解する少女の覚悟のシーンは胸に迫るものがあった。終盤、子どもが旗を振って事態を動かす展開もベタながら熱い。

アクション映画の王道要素がこれでもかと詰め込まれており、大統領の交代と核のコードを巡る緊張感など、見せ場も多い。ローランド・エメリッヒらしいスケール感とエンタメ性がしっかり発揮された一作。

細かいリアリティを気にするよりも、王道を全力で楽しむ映画。素直に「面白い」と言える作品だった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
haru

3.0 【65.4】ホワイトハウス・ダウン 映画レビュー

2026年5月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

1990年代以降、「ダイ・ハード」が築いた“孤立した主人公が閉鎖空間で武装集団と戦う”というフォーマットは、アクション映画における一種の神話となった。『ホワイトハウス・ダウン』は、その系譜を極めて露骨に継承した作品である。舞台を高層ビルからアメリカ大統領官邸へと拡大し、国家規模の陰謀を付加することでスケールアップを図る一方、本質的には1980〜90年代型娯楽映画への回帰を狙った作品と言える。ローランド・エメリッヒという監督の資質を考えれば、その選択は極めて自然でもある。彼は一貫して「破壊」を神話化してきた作家であり、『インデペンデンス・デイ』でも『2012』でも、巨大建築物が崩壊する瞬間にこそ映画的快楽を見出してきた。本作においても、ホワイトハウスという象徴そのものを戦場へ変貌させる発想に、彼らしい悪趣味とサービス精神が同居している。しかし、本作が良作の域を超え切れない理由もまた明白である。脚本の構造があまりにも既視感に依存している点だ。娘を守る父親、軽口を叩く主人公、内部に潜む裏切り者、国家中枢への襲撃、そして絶体絶命の中で覚醒するヒーロー像。これらは全て過去の名作群で何度も反復されてきた要素であり、本作はそれを大胆に再構築するというより、ほぼそのまま並べ替えているに過ぎない。特に中盤以降は展開の意外性に乏しく、「次に何が起きるか」がかなり早い段階で読めてしまう。サスペンスとしての緊張感より、「いつ主人公が逆転するか」を待つ構造になっているため、脚本面では深みに欠ける。政治スリラーとして見れば浅く、人物ドラマとして見ても踏み込み不足は否めない。一方で、その古典性を逆手に取り、観客を徹底的に“乗せる”力は確かに存在する。エメリッヒはリアリズムより映画的興奮を優先する監督であり、細かな合理性を犠牲にしてでもテンポと破壊の快感を押し切る。本作でも、車両チェイス、爆発、銃撃、地下施設での攻防をほとんど休みなく畳み掛け、観客の思考を停止させる。現実性を冷静に吟味すれば粗は多い。しかし、それを承知で突き進む強引さこそ、この作品最大の魅力でもある。ジョン・ケイルを演じたチャニング・テイタムは、本作の成否を支える中心的存在である。彼の演技の特徴は、“完璧な英雄”ではなく、“どこか雑で未成熟な男”として主人公を成立させている点にある。筋骨隆々の肉体を持ちながら、知的エリートには見えず、時折子供っぽい軽口を叩き、感情で突っ走る。危機的状況の最中でも愚痴やぼやきを止めない演技設計は、明確にブルース・ウィリス型ヒーローの系譜に属している。この不完全さが、国家危機という巨大状況の中で逆に人間味として機能している。特に娘との関係性において、彼は単なるアクションスターではなく、“父親”として振る舞う。その視線や間の取り方には、テイタム特有の不器用な誠実さが滲み、結果として映画全体に温度を与えている。アクション場面では圧倒的な身体能力を見せながら、コミカルなシーンでは意図的に少し間抜けに見せる。その緩急が、作品を単なる軍事アクションに終わらせていない。大統領ジェームズ・ソイヤー役のジェイミー・フォックスは、従来の“威厳型大統領”とは異なるアプローチを採用している。彼は国家指導者でありながら、時にユーモラスで、時に市民的な親しみやすさを見せる。その軽妙さは、重厚な政治劇を期待すると物足りなく映る反面、本作のポップな方向性には合致している。とりわけ終盤、英雄的象徴へ変貌していく過程で、フォックスは持ち前のスター性を全面的に発揮している。キャロル・フィナティ役のマギー・ギレンホールは、シークレットサービス所属の要員として理性側の軸を担う存在だ。混乱の中でも冷静さを維持し続ける演技は、映画全体のバランス調整として機能している。ただし脚本上、彼女の掘り下げは十分とは言えず、俳優自身の力量で存在感を補っている印象が強い。マーティン・ウォーカー役のジェームズ・ウッズは、本作に古典的陰謀劇の空気を持ち込んだ功労者である。彼の硬質な声と冷徹な表情は、国家内部に潜む不穏さを象徴している。近年のアクション映画では失われつつある“悪役の威圧感”を、彼は極めてオールドスクールな方法で成立させた。さらに注目すべきは、元特殊部隊員エミール・ステンツ役のジェイソン・クラークである。彼は単なる暴力装置ではなく、静かな狂気を宿した存在として描かれ、本作の緊張感を支えている。派手な芝居ではないが、淡々とした残酷さに説得力があった。音楽を担当したのはハラルド・クローサーとトーマス・ワンダーであり、重厚なブラスを主体としたスコアは愛国的昂揚感を強く押し出している。特に終盤に向かう音楽設計は、愛国主義と破滅的スペクタクルを同時に高揚へ変換していくエメリッヒ作品特有の感覚に満ちていた。映像面では、炎上するホワイトハウスのビジュアル設計が突出している。現実の象徴建築を徹底的に破壊する背徳感こそ、本作最大の見世物であり、その一点においてエメリッヒはやはり卓越している。賞レースでは大きな成功には至らず、アカデミー賞主要部門へのノミネートもなかった。しかし、その事実は本作の価値を必ずしも否定しない。これは芸術映画ではなく、1980〜90年代型ハリウッド娯楽大作の末期に現れた、極めて豪快なB級的変奏だからである。独創性では弱い。脚本の緻密さでも突出しない。それでも、巨大な国家権力の象徴が炎上する光景を、ここまで真っ直ぐな娯楽として成立させ、その露骨な既視感すら力技で快楽へ変換してしまう厚顔さには、他の模倣作にはない独特の魅力が宿っている。
【最終表記】
作品[White House Down]
主演
評価対象: チャニング・テイタム
適用評価記号と点: B(8点)
助演
評価対象: ジェイミー・フォックス、マギー・ギレンホール、ジェームズ・ウッズ、ジェイソン・クラーク
適用評価記号と点: B(8点)
脚本・ストーリー
評価対象: ジェームズ・ヴァンダービルト
適用評価記号と点: C(5点)
撮影・映像
評価対象: アンナ・フォースター
適用評価記号と点: B(8点)
美術・衣装
評価対象: カーク・M・ペトルチェリ
適用評価記号と点: B(8点)
音楽
評価対象: ハラルド・クローサー、トーマス・ワンダー
適用評価記号と点: B(8点)
編集(加点減点)
評価対象: アダム・ウルフ
適用評価点: +0.5
監督(最終評価)
評価対象: ローランド・エメリッヒ
総合スコア:[65.4]

コメントする (0件)
共感した! 0件)
honey