テッド・バンディ

劇場公開日:2019年12月20日

解説・あらすじ

「グレイテスト・ショーマン」のザック・エフロンが、30人以上の女性を惨殺した実在の殺人鬼を演じた犯罪ドラマ。1969年、ワシントン州シアトル。とあるバーで出会い恋に落ちたテッド・バンディとシングルマザーのリズは、リズの幼い娘モリーとともに3人で幸福な家庭生活を築いていた。しかし、ある時、信号無視で警官に止められたテッドは、車の後部座席に積んであった疑わしい道具袋の存在から、誘拐未遂事件の容疑で逮捕されてしまう。また、その前年にも女性の誘拐事件が起きており、目撃された犯人らしき男はテッドと同じフォルクスワーゲンに乗り、その似顔絵はテッドの顔に酷似していた。テッド役のエフロンのほか、リリー・コリンズ、ジョン・マルコビッチらが脇を固める。監督は、同じくテッド・バンディを題材としたNetflixオリジナルドキュメンタリーシリーズ「殺人鬼との対談 テッド・バンディの場合」を手がけたジョー・バリンジャー。

2019年製作/109分/R15+/アメリカ
原題または英題:Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2019年12月20日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

“観る楽しさ”倍増する特集をチェック!

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

映画レビュー

4.5 人間性の不思議

2026年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

# 愛した人は誰だったのか

『テッド・バンディ』

この作品は連続殺人鬼テッド・バンディを描いているようでいて、実際には彼を愛した人々の物語だった。

物語の中心にいるのはリズである。

彼女が知るテッドは、世間が知るテッドとはまるで違う。

暴力を振るうわけでもない。
暴言を吐くわけでもない。
娘を大切にし、頼りがいがあり、そして何より、自分が心から愛した男性だった。

だからこそ、報道との整合性が取れなくなる。

世間は彼を怪物と呼ぶ。
しかしリズが知る彼は、怪物ではない。

この映画は、その裂け目の中で苦しむ人間を描いている。

興味深いのは、事件そのものがほとんど描かれないことだ。

観客は事実を知っている。
テッド・バンディが何者だったのかも知っている。

それでもスクリーンの中では、彼は魅力的で知的な男として存在し続ける。

だから観客もまたリズと同じ立場に立たされる。

本当に彼は犯人なのか。

もし犯人だったとして、自分が見ているこの人物とどう結び付ければいいのか。

作品はその問いを最後まで手放さない。

ただ、個人的にはリズの苦しみについて、もう一歩踏み込んでほしかった。

終盤になって明かされるが、リズは連続殺人犯の似顔絵を見て通報していた。

彼女は最初から、心のどこかでテッドを疑っていたのである。

しかし、その事実は長い間観客に伏せられている。

もちろん構成上の意図は理解できる。

だが私は、この事実に繋がる小さな伏線が欲しかった。

親友との会話でもいい。

何かを言いかけて飲み込む表情でもいい。

リズの中にまだ語られていない傷があることだけでも感じられれば、終盤の告白はさらに重く響いたように思う。

なぜなら、リズの苦しみは単純に「愛した人が殺人犯だった」という話ではないからだ。

もし彼が無実だったら。

もし自分の通報が間違いだったら。

その罪悪感が、彼女をテッドの無実へとしがみつかせていたようにも見える。

そして最後に、私は別のことを考えていた。

この映画はテッド・バンディという異常な人物を描いているのだろうか。

確かに彼の行為は異常だ。

社会はそれを許さないし、許してはならない。

しかし作品の中のテッドは、驚くほど普通でもある。

恋をする。

愛される。

娘を可愛がる。

相手の苦しみを理解する。

そしてリズを解放するために、自らの罪を認める。

その姿を見ていると、私はふと考えてしまった。

人は何によって人間なのだろう。

もし彼の中にあった殺人衝動を、一つの癖や依存のようなものとして切り離したとき、残る人格は同じ人間なのだろうか。

もちろん現実には切り離せない。

だからこそ社会は彼を裁いた。

だが、その裁きとは別に、人間という存在の不思議さがそこには残る。

獄中でテッドが何度も読んだ『パピヨン』。

希望だけは捨てないという物語。

逃げ場もなく、チェックメイトされた状況の中で、それでも希望を持ち続ける。

その姿に人間らしさを見るべきなのか。

それとも不気味さを見るべきなのか。

結局のところ、この映画は連続殺人鬼についての映画というよりも、「人は本当に一つの顔だけで生きているのか」という問いを私に残した。

そして、その答えは最後までわからないままだった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
R41

3.0 ザックがこんな役を演じたことがとても悲しかった

2026年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ザックがこんな役を演じたことがとても悲しかった

コメントする (0件)
共感した! 0件)
miharyi

3.0 グロい内容だと思ったら ラブストーリーだった

2026年4月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

グロい内容だと思ったら
ラブストーリーだった

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いのしし

3.5 ひどすぎる男の実話

2025年6月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

これが実話だとは知らずになんの予備知識もないまま観てまさかの展開で放心状態。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ゆうき