出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
漢字
「𡚴 」の誤字(JIS X 0208:1997 附属書7)。あけび[ 1] 。
「⿳山一女」の字形はJIS漢字 制定時の誤掲出による。JIS X 0208では1972年版国土行政区画総覧を典拠として採用されているが、原典にはこの字形は存在しない。滋賀県 犬上郡 多賀町に「𡚴原(あけんばら)」の地名が掲載されており、この「𡚴 」の字は異なる文字の一部を切って貼り合わせることで作字していたために貼り合わせた影が写っていた。これが横画と誤認されたのが原因とされる[ 2] 。幽霊文字 のひとつ。
「媸 」の異体字(JIS X 0212:1990 附属書3)。あなどる、みにくい[ 3] 。
異体字として「⿱㞢女」形のものがあり[ 4] [ 5] [ 6] 、JIS X 0212ではこのバリエーションとして掲出したものと思われる。字鏡集 にも同じ字義の文字が「⿳山一女」形で書き写された表記揺れがあり、これはJIS X 0208:1997の調査でも紹介されている。
妛 *
あなどる。(女性の顔が)みにくい。
字典掲載
康熙字典
256ページ, 28文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)
6094
新潮日本語漢字辞典 (2008)
2750
講談社新大字典 (1993)
3086/3087
大漢語林 (1992)
2711
漢語大字典 (1986-1989)
2巻, 1034ページ, 2文字目
↑ 学研日本語大辞典(2002)、新漢語林(2005)
↑ JIS X 0208:1997 『7ビット及び8ビットの2バイト情報 交換用符号化漢字集合』 日本規格協会、1997年、pp.289f。
↑ 全訳漢辞海 第2版(2011)、漢字源 第六版(2018)、旺文社漢字典 第4版(2023)、大辞泉(版不明?)
↑ 『三省堂漢字辞典』pp.256(三省堂)1993年
↑ 諸橋轍次『大漢和辞典』 1989年、番号6094
↑ 『 康熙字典』 p.256