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うる星やつら 完結篇

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うる星やつら 完結篇
監督 出崎哲
脚本 金春智子
原作 高橋留美子
出演者 古川登志夫
平野文
塩沢兼人
井上瑤
北村弘一
主題歌 麻田華子「好き♡嫌い」
撮影 大地丙太郎
製作会社 キティ・フィルム
マジックバス
配給 東宝
公開 日本の旗 1988年2月6日
上映時間 85分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー
次作 うる星やつら いつだってマイ・ダーリン
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うる星やつら 完結篇』(うるせいやつら かんけつへん)は、高橋留美子原作の漫画、『うる星やつら』の劇場版長編アニメーションである。1988年2月6日公開。

概要

劇場版『うる星』シリーズでは唯一の原作付き作品で、最終章「ボーイミーツガール」をほぼ忠実にアニメ映画化している。本作はテレビシリーズでグロス請けをしていたマジックバスが制作している。そのため従来のシリーズとは、絵柄が様変わりした。

なお本作品は、ファンの署名活動などにより製作・劇場公開に至ったが、プロデューサーの落合茂一東宝の話し合いで、東宝サイドより「完結編」という文字を入れるという条件を提示され、それを承諾することで製作が決定した。

同時上映は『めぞん一刻 完結篇』。 本編のDVDは『犬夜叉 時代を越える想い』の公開を記念し、2001年12月19日に発売した。

あらすじ

ある日、ラムは黒い服を着た老人に「お前を嫁にする」と言われる悪夢にうなされる。サクラの占い水晶玉もラムが闇に捕らわれ、地球も闇に包まれるという不吉な映像を映し出していた。一方ラムの故郷で、コールドスリープで何十年も放置されていた祖父が見つかり、『闇の世界』(ちなみに彼らの言うこちら側の宇宙は『光の世界』という設定)に住むウパという者と「将来女の子が生まれた場合、必ず嫁に貰う」という約束をしていたことが発覚。後日、友引高校にウパの孫、ルパという白髪で色黒い肌の青年が空飛ぶ黒ブタに乗って現れ、ラムの超能力を封じ、ルパが住む闇の世界へとさらって行ってしまう。

諸星あたるや弁天達はラムを救いに闇の世界へ向かい、ラムとルパの挙式を阻止するために、闇の世界の少女カルラと共に妨害に入った。カルラはルパの幼馴染でルパに思いを寄せていたが、ルパはカルラのかねてからの強引なアプローチに辟易していたのだった。しかし、ラムとあたるはルパ達の工作と互いの勘違いにより仲違いしてしまう。あたるに愛想を尽かしたラムは闇の世界に残り、あたるはさっさと地球に帰って来た。ところがランが闇の世界から持って来たキノコを食べようと、その日の諸星家の夕食のに入れたとたん、巨大化して街中に大繁殖、地球を埋め尽くしてしまう勢いで増え続けた。

ラムは地球のキノコ駆除と引き換えに、あたると再び「鬼ごっこ」をすることに。あたるがラムの角を掴むか、或いはラムに一言「好きだ」と言えば決着が付き、期限までにあたるが遂行出来なければ、地球の住人はラムとその一行の記憶を全て失ってしまうのである。だが、あたるは頑なにその一言を言おうとせず、ただひたすらラムの角を巡り追い続ける。空を飛べるラムに対し、地球人のあたるは劣勢の立場。そんな中、弁天がうっかり記憶喪失装置のスイッチを押してしまう。のらりくらりと空を飛ぶ「ふざけた顔」の記憶喪失装置を止めるため、面堂達は奮起するが、まるで歯が立たずじまい(面堂は、映画版では私設軍隊を動員し、巨大ロボまで持ち出している)。そして、ついに全ての記憶を失う最終日の夕暮れ、あたるは力尽きて倒れた。あたるは、ずっと手に握り締めていたラムの抜けた角をこぼした。それを見たラムは「好きだ」の言葉無しで、あたるの愛を心で感じた。二人は抱き合い、ラムはあたるに角を握らせ、記憶喪失装置はようやく止まった。ルパとカルラも和解し、巨大キノコは無事地球上から駆除された。こうして、第一話から続いた「鬼ごっこ」に終止符は打たれる。

が、結局あたるは「好きだ」とは言わず、そちらの終止符は打たれなかった。

「一生かかっても言わせてみせるっちゃ」

「いまわの際に言ってやる」

登場人物

スタッフ

主題歌

「好き♡嫌い」
作詞 - 川村真澄 / 作曲 - 都志見隆 / 編曲 - 萩田光雄 / 歌 - 麻田華子

脚注

  1. ^ クレジットでは、誤ってウパと表記されている。

関連項目

外部リンク