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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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平仮名
文字
字源 不の草書体
JIS X 0213 1-4-53
Unicode U+3075
片仮名
文字
字源 不の部分
JIS X 0213 1-5-53
Unicode U+30D5
言語
言語 ja, ain
ローマ字
ヘボン式 FU
訓令式 HU
JIS X 4063 hu, fu
アイヌ語 HU, FU
発音
IPA ɸɯ̹̽
種別
清音

は、日本語音節の一つであり、仮名の一つである。1モーラを形成する。五十音図において第6行第3段(は行う段)に位置する。清音の他、濁音(ぶ、ブ)と半濁音(ぷ、プ)を持つ。

概要

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「ふ」の筆順
「フ」の筆順
  • 現代標準語の音韻: 1子音と1母音」からなる音。子音は、次の通り。
    • 清音 「ふ」: 上下の唇を、うを発音するときのように中央を残して閉じ(突き出す必要はない)、隙間から息を摩擦させて通すときに出る無声音無声両唇摩擦音[ɸ])であり、ファ、フィ、フェ、フォなどの子音で、「は」などの子音の無声声門摩擦音[h]とは全く違う音である。
    • 濁音 「」: 両唇を閉じてから開く破裂音。有声子音。
    • 半濁音 「」: 両唇を閉じてから開く破裂音。無声子音。
    • 歴史的仮名遣いでは、文節のはじめ以外の「ふ」は「う」と発音する。「あ」の後の「ふ」は、「お」と発音することがある(例:あふひ = あおい(葵)、あふぐ = あおぐ(仰ぐ))
  • 五十音順: 第28位。
  • いろは順: 第32位。「」の次。「」の前。
  • 平仮名「ふ」の字形: 「不」の草体
  • 片仮名「フ」の字形: 「不」の左上の部分 (若しくは最初の2画。『広辞苑』第6版より)
    • ふ: fu。訓令式などではhu
    • ぶ: bu
    • ぷ: pu
  • 点字:
    「ふ」の点字
  • 通話表: 「富士山のフ」
  • モールス信号: --・・
  • 手旗信号:9

ふ に関わる諸事項

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  • あ行の文字を後続させて、ふの子音と他の母音を合わせた音を表す。このとき、後続するあ行の文字は拗音同様、一般に小さく書く。これらの音のローマ字は一般にfa、fi、fe、foとなる。
  • このように「ふ」も含め、ローマ字に「f」を使い、外国語の/f/の発音を音写するが、唇歯摩擦音である/f/と無声両唇摩擦音である「ふ」の子音(ɸ)とは別の音である。
  • 無声鼻腔摩擦音を「ふ」で表すことがある(例:「ふん」と鼻で笑う)。
  • 平仮名の「ふ」は、ふ(分離)のように上が離れる字体とふ(結合)のように続く字体がある。
  • は行の中で調音点が異なっている。「は、へ、ほ」と同じ調音点で発音すると[hu]となるが、これは日本語にはない音であり、対応する文字もない。外来語などに用いる際は「ホゥ」と表記される。訓令式ローマ字表記の「hu」も、「ホゥ」と発音される事がある。
  • 福島県の旗福島県旗福岡県の旗福岡県旗は平仮名の「ふ」を図案化したものがデザインされている。

関連項目

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