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スーパーマリオサンシャイン

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マリオシリーズ > スーパーマリオシリーズ > スーパーマリオサンシャイン
スーパーマリオサンシャイン
Super Mario Sunshine
ジャンル 3Dアクション
対応機種 ニンテンドーゲームキューブ
開発元 任天堂
発売元 任天堂
プロデューサー 宮本茂
手塚卓志
ディレクター 小泉歓晃
臼井健太
プログラマー 林田宏一
音楽 近藤浩治
田中しのぶ
人数 1人
メディア GC用8cm光ディスク
発売日 日本の旗 2002年7月19日
アメリカ合衆国の旗 2002年8月26日
カナダの旗 2002年9月14日
欧州連合の旗オーストラリアの旗 2002年10月4日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRB: E
ELSPA: 3+
OFLC: G[1]
PEGI: 3
売上本数 世界 約630万本
日本の旗 約87万本
その他 プログレッシブモード対応
ドルビーサラウンド プロロジックII対応
テンプレートを表示

スーパーマリオサンシャイン』(SUPER MARIO SUNSHINE)は、2002年7月19日任天堂から発売されたニンテンドーゲームキューブ専用ゲームソフト。また、2020年9月18日任天堂から、当ソフトとスーパーマリオ64スーパーマリオギャラクシーの3本をまとめた、スーパーマリオ 3DコレクションNintendo Switch専用ソフトとして2021年3月末までの期間限定で発売されている。

概要

前作『スーパーマリオ64』の続編で、マリオが南国のリゾート地「ドルピック島」を舞台に様々な冒険を繰り広げていく。ゲームキューブの性能を生かした緻密なの描写が特徴的で、背中に背負った「ポンプ」で水を放射するなどの水を駆使したアクションをゲームの中心に据えている。前作同様、箱庭を探索するステージ構成となっており、ゴールは特に決められていない。

この作品を最後に長年スーパーマリオシリーズで音楽を担当してきた近藤浩治はメインコンポーザーを退き、以降は監修や一部の作曲などでの参加のみにとどまっている。

2020年9月18日に「スーパーマリオ64」「スーパーマリオギャラクシー」と共に「スーパーマリオ3Dコレクション」としてNintendo Switchから発売。ちなみに他ハードでの移植がこれまで無かったため、他ハードでプレイできるのはこのソフトが初めてである。[2]

ストーリー

物語は前作『スーパーマリオ64』の後、マリオがピーチ姫たちと共にドルピック島という南国の島をバカンスで訪れる所から始まる。

マリオたちが乗る王族専用の飛行機がドルピック島の空港に着陸しようとしていた。しかし不思議な力を持つ絵の具の力で、落書きされた滑走路の中心部が陥没した為に、危うく着陸を失敗して事故を起こしかける。空港で出会ったポンプとともにこの問題を解決するマリオであったが、そこへ警察官が近づいてきて、マリオは逮捕されてしまう。それというのも、ドルピック島ではあちこちで同じような落書きと、それにともなう被害が発生、島の守り神である光の象徴「シャイン」たちが逃げてしまい、太陽の光が十分に届かない事態にまで発展しており、島の各所でマリオにそっくりな人(ニセマリオ)が落書きをしていたという目撃情報が寄せられていたためである。裁判でもピーチたちの異議も却下され、無実にもかかわらず有罪判決を受け、島をきれいにするまで島を出てはならないことを宣告されてしまう。マリオたちは潔白の証明と島民たちのために、落書きを消しながらシャインを集め、真犯人を追うことにする。

ドルピック島

モンテ族やマーレ族が住む南国のリゾート地。様々な施設があり、その中心にドルピックタウンという町があり、そこがマリオ64のキノコ城と同じ役割となる。地名はすべてイタリア語の単語からきている。

ドルピックタウン

本作で拠点となる場所である。ここから様々なコースへ入る。ボートハウスで青コイン10枚でシャイン1つと引き換えが出来たり、サングラスを借りたりする事が出来る。『大乱闘スマッシュブラザーズX』、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』、『いただきストリートDS』ではドルピックタウンがステージの一つとして登場。『スーパーマリオ64DS』のコースにドルピックタウンの曲が使用されており、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでは原曲が使用されている。

エアポート
最初のコース。一度島に着くと、全ステージのSTORY7までをクリアし、一度コロナマウンテンに入るまで、行く事が出来ない。なお再訪には、ドルピックタウンのボートハウス付近にいるモンテ族に10コイン支払う。また、BGMはドルピックタウンと同じで、さらに他コースと見なされている為かポーズ画面に「コースからでる」が出現するが、コース名はドルピックタウンのままである。

以後のステージ7までの各ステージでは、8つのSTORY、2つの隠しシャイン、30枚の青コイン、100枚のコインで計11のシャインが取得出来る(実際にはコース1、コース2といった番号はないが、コースに進入する順番として便宜上、記しておく)。

ビアンコヒルズ
コース1。ビアンコは「」の意味。入口はスタート地点向かいの石像の台。進入に必要なシャインは1個。巨大風車の中ほどにそびえ立つ丘陵地区。ビアンコ村があり、モンテ族の別荘地として人気。STORY2をクリアするまでは巨大風車にボスパックンが巣食い、悪さをしている。全STORYにサンボヘッドが生息する。村の奥の湖は落ちるとミスになる。このステージのみ、前のSTORYを飛ばしてクリア出来る箇所がある。
リコハーバー
コース2。リコは「豊か」の意味。入口は青コイン引き換えのボートハウスの壁で、進入に必要なシャインは3個。イカが名産の漁港で、大小さまざまな船が係留されていて、ジャングルジムのような鉄骨が立ち並ぶ。イカに乗って水上を走るイカサーフィンが名物。奥にあるジューサーは果物が詰まって故障中(マリオにヒップドロップさせるとフルーツが出るが、延々とは出ない)。なお、STORY5まではボスゲッソーが吐き出した墨で汚染されている。
マンマビーチ
コース3。マンマは「」の意味。入口は東の灯台の壁で、進入に必要なシャインは5個。美しい海水浴場。ステージ中心には、光を集める鏡に囲まれた太陽の塔があり、おおすなどりの卵が奉られている。砂浜には「砂山の芽」があり、水をかけると砂が急に盛り上がって跳ね上げられる。海にはサンゴ礁がある。ドルピック島で唯一、落書きの少ないキレイな場所と言われ、海の家が2軒建つ。サンゴ礁側の海の家の屋根に備えつけられたミキサーでスイカを粉砕して作る、スイカジュースが名物。
ピンナパーク
コース4。ピンナは「」の意味。入口は赤い大砲で、進入に必要なシャインは10個。ピンナ島にある遊園地。電気カメが巣食っていたり、観覧車が暴走したりと結構問題の多い遊園地だが、なぜか園長は気にしていない。ビーチにはひまわりが咲いている。昔、ヨッシーが生息していた。あるイベント以降、ビーチには常にヨッシーの卵がある。
シレナビーチ
コース5。シレナは「人魚」の意味。入口は大王の像の背後にある建物の屋根にあるドカンで、進入に必要なシャインは14個だが、入口のドカンがフルーツで塞がれている為、ニセマリオを倒して、ヨッシーを手に入れてないと侵入する事が出来ない。夕日が見えるビーチに「ホテル・デルフィーノ」(デルフィーノは「イルカ」の意味)が建つ。ホテルのオーナーに話しかけると、無理やり引き込まれ面倒に付き合わされる。ホテル内はカジノプールが設置されており、かがり火も多く炊かれている。
マーレのいりえ
コース6。マーレは「」の意味。入口は街の中央部に出現する光の帯で、進入に必要なシャインは20個。マーレ族の故郷。険しい崖にが流れ、貝殻を模した塔が二本海上にそびえる遺跡ステージ。STORY4までは水が汚れていて泳ぐとダメージを受ける(水中はダメージなく泳げるが、酸素メーターに注意)。STORY4、8では滝壺からヘルメットをかぶり深海に向かう。このステージと、コロナマウンテンにはヨッシーの卵がない。
モンテのむら
コース7。モンテは「」の意味。入口は太陽の門の上にある土管で、進入に必要なシャインは30個だが、ニセマリオを倒してロケットノズルを手に入れていないと入口にたどり着かない。ただし、バグではないある技を使うとロケットノズルが無くても進入出来る。巨大ヤシの上にあるモンテ族の村。STORYごとに昼と夜が変化し、奇数が夜、偶数が昼となる。温泉やきれいな泉がある。わたげまつりという行事が行われる。裏側は谷底なので、落ちるとミス。
コロナマウンテン
最終コース。コロナは「王冠」の意味。全ステージのSTORY7をクリアすると進入出来る。島の火山のふもとの洞窟が入口。入ると一面溶岩になっており、棘の足場と炎の足場で構成されている。途中からは泥船に乗り進むが、壁にぶつかると溶岩に沈んでしまいミスなので、操作には慣れが必要。最後の足場までたどり着き、ロケットノズルで雲を上っていくとクッパの待つ温泉に辿り着く。

登場人物

メインキャラクター

マリオ
主人公の1人。ポンプとの出会いと今回の事件を機に、真犯人を求めて島の様々な世界を探検することになる。
ポンプ
オヤ・マーサイエンス社が製造した機械。ポンプアクションの項を参照
ピーチ姫
本作ではマリオにそっくりなニセマリオに誘拐され、ピンナパークで正体を表したクッパJr.によってクッパの待つコロナマウンテンへと連行された。
キノじい
ピーチ姫を慕うキノピオの老人。
ヨッシー
ヨースター島の恐竜。フルーツを与えると卵から現れる。マリオを軸とした作品では『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』以来。
クッパ
シリーズ恒例のラスボス。本作から息子のクッパJr.とともに登場。息子に「ピーチ姫はクッパJr.の母親であり、悪人であるマリオにさらわれた」と嘘をついたことで今回の事件に発展した。マリオとの戦いに敗れた後、ご自身はクッパJr.にピーチ姫が実際には母親ではないことを告げようとするが、息子はそれを知っていたことと、大きくなったらまたマリオと戦いたいことをクッパに話した。
クッパJr.
本作からの新規ボスキャラであり、クッパの息子。ニセマリオに変装してはドルピック島を汚し、ピーチ姫の「奪還作戦」に乗り出したが、ピンナパークでのメカクッパ戦であえなく正体を表すことになり、気球でコロナマウンテンへと連行した。最終的にマリオに風呂場を壊され敗れたが、クッパは息子の頼もしさを称賛していた。

本作のキャラクター

モンテ一族
頭上にヤシの木の葉を生やした、ドルピック島の住人。
ニセマリオ
今回の事件に関与したとされる1人。マリオにそっくりな体格で、全身が青い。ピーチ姫を誘拐しては犯罪を繰り返し、幾度となくマリオの前に立ちはだかってくる。各STORYでは7つ目に登場。
ドロドロパックン
泥の落書きから現れるパックンフラワー。口をめがけて放水を繰り返すと倒せる。
ボスパックン
ビアンコヒルズの風車の上に位置するボス。花びらのようなたてがみを持つ。口から吐く茶色の泥でビアンコヒルズ周辺を汚染した。放水を続けると倒せるパックンフラワーと違い、一度窒息し倒れこむ。そこへ腹部にヒップドロップするとダメージを与えられる。
ゲッソー
リコハーバーのザコ敵。口から吐く墨で攻撃してくる。
ボスゲッソー
リコハーバーとマーレのいりえに位置するボス。口から吐く墨でリコハーバー周辺の海岸を汚染した。4本の足で攻撃してくるため、かわしつつ潰して引き抜くと良い。口を引っ張るとダメージを与えられる。
ポイハナ
マンマビーチのザコ敵。近くを通るマリオをクチバシで突き飛ばそうとする。青と赤の2種類あり、赤は当たるとダメージを受ける。
チュウハナ
マンマビーチのザコ敵。ぐらつく鏡にいる。放水を続けると転倒しかけるが、これでダメージは与えられない。チュウハナとは反対側の方向に行き、そこでヒップドロップすると追い払える。
ボスハナチャン
マンマビーチに位置するボス。おおすなどりの産卵を邪魔し、太陽の塔を物色した。しかし、光に当てられたことでイライラが募り、蒸気機関車のごとく暴走し住民を蹴散らした。砂山の芽を利用し、仰向けに倒れたところをヒップドロップするとダメージを与えられる。
マンタ
シレナビーチに位置するボス。オニイトマキエイのような謎の生命体。電気を帯びており、通った先には電気の落書きが残る。放水の度に分裂を繰り返し、マリオを追い詰めようとする。
テレサ
シレナビーチにあるホテル・デルフィーノのザコ敵。本作ではコインやニセマリオに擬態し、マリオを騙そうとする。
デブテレサ
シレナビーチにあるホテル・デルフィーノのザコ敵。太った体格でマリオの行く手を妨げている。
ブロックテレサ
シレナビーチにあるホテル・デルフィーノのザコ敵。ピンク色をしており、放水を続けると足場に変化する。
ボステレサ
シレナビーチにあるホテル・デルフィーノのカジノ内に位置するボス。舌から無限にテレサを吐いて攻撃してくる。その舌に放水すると下のスロットが回りだし、ザコ敵やフルーツなどを放出する。香辛料が大の苦手。そのためか、フルーツの中には唐辛子も紛れている。舌がヒリヒリしているところに他のフルーツをぶつけるとダメージを与えられる。
タマゴノコノコ
ピンナパーク入場口より右の砂浜に位置するザコ敵。ヨッシーの卵を被っており、放水を続けると現れてはヒップドロップを仕掛けてくる。
デンキノコノコ
ピンナパークのザコ敵。青と赤の2種類あり、青は電気を帯びた甲羅を飛ばしてくる。
デンノコキング
ピンナパークのザコ敵。観覧車を物色した。観覧車の手前に位置しており、ロープの上にある回転金網を叩くと追い払える。
メカクッパ
ピンナパークの噴水広場に位置するボス。ニセマリオを追跡するマリオの前に突然現れた。機械で造られているため、常に炎を吐いている。体内からはキラーを発射し、ジェットコースターの路線に沿ってマリオに襲い掛かってくる。ボトルで作られたロケットを使い、体内に命中するとダメージを与えられる。
むしばうなぎ
マーレのいりえの海底に位置するボス。その名の通り虫歯に冒され、周辺の海を汚染した。他のうなぎとは違って四ツ目になっており、汚い泡を放出する。ホバーノズルで発生する水流で洗浄するとよい。
キャンキャン
モンテのむらの表に位置するボス。ワンワンの息子。尻尾に炎がついたせいで赤く染まり、村の表に炎をまき散らし暴走していた。放水すると一定時間だけおとなしくなり、その間に尻尾をつかんで離すと前方へ向けて飛ぶ。
ワンワン
モンテのむらの表に位置するボス。丸い体格。キャンキャンと同様に赤い状態だと暴走し、放水すると一定時間だけおとなしくなる。尻尾は無く、鎖をつかんで綱のように引っ張ることで移動できる。
かぜくん
台風のようなザコ敵。周辺を飛び回っては攻撃してくる。

ゲームシステム

操作は前作とほぼ同じであるが、ポンプアクションが追加された代わりにパンチ、キックなど従来の攻撃アクションが削除されている点も今作の特徴として挙げられる。

ポンプを用いて、落書きや汚れを落とす、放水攻撃などが出来る。ポンプのノズルは変更可能で、それぞれのノズルによって能力や効果に違いがある為、場面ごとの使い分けが非常に重要になってくる。

ダメージを受けると画面右上にオレンジ色(水中では水色)のライフメーターが出現してダメージごとに減っていき、メーターが完全になくなる(8回ダメージを受ける)か奈落などに落ちると1ミスでマリオの残数が減る。残数が0の時にミスしたらゲームオーバーとなり、タイトル画面に戻るか、セーブした状態からやり直すことができる。ライフメーターはコインを取ると回復(コイン1枚毎にライフ1回復)し、1UPキノコを取るとフル回復。水中ではコインを取る、もしくは息継ぎをすると回復。なお、前作では落下する高さや攻撃によってライフの減りが異なっていたが、今作ではコロナマウンテン(後述)の障害物に触れたとき以外は、1つずつしか減らない。

本作はヨッシーも登場する。ヨッシーのタマゴを持ったニセマリオを倒す事で出現するようになる。乗る事ができ、乗っている間は口からジュースを発射可能。ただしヨッシーに乗るには、タマゴのふきだしに描かれた「欲しがっているフルーツ」を与えてタマゴを孵化させる必要がある。胃袋メーターは時間が経つと減っていき、ジュースを発射しても減っていく。また、本作のヨッシーは水が苦手であるため、水に入ったり(これは今回のヨッシーは魔法の絵具の力で具現化されたものだからという説がある)、胃袋メーターが空になったりするとヨッシーの体が緑色になってその場で消えてしまう。落ちているフルーツを食べて補給でき、フルーツによって身体やジュースの色が変わる(ピンク、オレンジ、紫の全3色)。

また、本作で探すのは「スター」ではなく、太陽の形をした「シャイン」である。シャインを集めると、少しずつドルピック島の太陽の光が強くなる。シャインを一定数集めるとマリオがサングラスをかけたり、アロハシャツを着たり出来るようになる。

数分間操作せずに放置すると座って寝るが、一定時間をそのままにしておくと寝転んで眠ることになる。本作以降は眠っている時に「Zzz…」のマークがつくようになり、鼾の音もリニューアルされている。

中心の街ドルピックタウンから、8つのステージに移動しクリアしていく形となる。各ステージは8つのSTORYからなり、STORYの違いにより、同一マップのステージの状況が逐一変化していく。1つのSTORYで最低1つのシャインが取得出来、そのほか隠しステージやコイン集めなどで取得出来る。シャインは119個以下で通常エンディングだが、全120個のシャインを集めた後にもう一度クッパを倒すとパーフェクトクリアでハッピーエンディングとなる。なお、STORY7は全ステージでニセマリオを倒す条件に統一されている。

障害物

特に触れるとダメージを受けたりミスになるもの。

落書き
各ステージの汚い海や湖などにある。多くの場合、汚れの元凶を倒してクリアすると、そのステージはそれ以降落書きが無くなる。
泥の落書き
ビアンコヒルズやマーレのいりえなどにある。赤と茶色の2種類があり、触れると滑るがダメージを受けないのもある。長時間落書きの上に留まると徐々にダメージを受ける。
墨の落書き
リコハーバーにある。特徴は泥の落書きと同じだが、海の上に浮いている落書きは触れるとすぐにダメージを受ける。
電気の落書き
シレナビーチにある。触れた時点で痺れ、ダメージを受ける。
炎の落書き
モンテのむらにある。触れた時点で飛び上がりダメージを受ける。
オレンジシール
ドルピックタウンなどにある。近づくと動き出しヨッシーが吐き出すジュースでないと消せない(そのまま触れると1ダメージ)。一部攻略本ではジェリーと表記されている。
記号落書き
「M」や「○」、「×」、「△」といった形状がある。「M」は消すと目の前に青コインが出る。「○」・「×」・「△」はペアで落書きがあり、片方を消すともう片方から青コインが出る(攻略本では「ふたごのラクガキ」とも呼ばれる)。
棘の足場
コロナマウンテンにある。トゲが出たり引っ込んだりしている。触れると3ダメージ。
炎の足場
コロナマウンテンにある。絶えず炎が点火しており、触れると3ダメージ。ポンプの水で消せるが、しばらくするとまた発火するので注意。棘の足場同様一瞬で何度もダメージを受ける上、引っかかるとミスとなってしまう。
溶岩
コロナマウンテンにある。触れると沈み即ミス。
炎(かがり火)
シレナビーチなどにある。水をかけて消せる(草原ミニコースのものは消せない)。触れるとダメージを受ける。

水があるステージで体が完全に水中に入る程に沈むと酸素メーターが出る。時間の経過によってメーターが減り、メーターが0になると窒息してミス。メーターはコインを獲得すると増える(ダメージを受けている場合は酸素メーターが優先される)。

高いところから落ちるとダメージを受けるが、ヒップドロップやヘッドスライングで着地するとダメージを受けない(また、今作では高いところから落下し始めのヒップドロップでもダメージを受ける事はない)。

ポンプアクション

背中に背負ったポンプを用いてゲームを進めていく。画面右下にポンプメーターがあり、放水するごとに減っていく(装着しているノズルにより1回の消費量は異なる)。補給は水中でRボタンを押す、噴き出す水に触れる、ペットボトルを取得する、ノズル交換のいずれか。

3種類のノズルは、コース上に存在する各種ノズルボックスで取得出来る。出現時期が決められており、それまでは、半透明になっている。

ノーマルノズル (Normal Nozzle)

最初から使用可能。前方に放水し、敵を倒す、落書きを消すという役割をもつ。放水の勢いを利用してバック宙や、ロープに捕まっての大車輪ジャンプなどに用いる。他のノズルを取得すると、ノーマルノズルと切り替えが出来る。

ホバーノズル (Hover Nozzle)

最初から使用可能。下向きに放水し、一定時間空中移動が出来、地面の落書きを消せる。 青いボックスに入っている。 コースをクリアするかヨッシーを降りた後はこのノズルに戻っている。

ロケットノズル (Rocket Nozzle)

ターボノズルを出現させた状態でシャインを30個集めると、このノズルを持ったニセマリオが出現し、倒すと使用可能。3秒ほどパワーをチャージした後、通常より高くジャンプが出来るが、一回の使用で多くの水を消費するうえ、放水し続ける事が出来ない。飛び上がった状態でヒップドロップすると強力なスーパーヒップドロップとなり、これでしか破壊出来ないブロックも存在する。 赤いボックスに入っている。 汚れを消すには向いていない。

ターボノズル (Turbo Nozzle)

ヨッシーを出現させた状態でシャインを25個集めると、このノズルを持ったニセマリオが出現し、倒すと使用可能。パワーをチャージした後、地上、水上を問わず高速ダッシュが出来る。水上のほうが操作しやすい上、ポンプメーターが減らない。ダッシュ中にジャンプすれば通常より大きなジャンプが可能。通常届かない場所に行けるほか、ボディアタック等では壊せない扉を突き破る事も出来るが、水の消費量が多い。 灰色のボックスに入っている。 ロケットノズル同様、汚れを消すには向いていない。

アイテム

シャイン
ドルピックタウンに太陽の輝きを取り戻す鍵となる重要なアイテム。1つのSTORYにつき1個出現し、これを取得すればクリア。既にクリアしたSTORYを再度クリアすると透明なシャインが出現するが、これはカウントされない。取得しやすい場所にそのまま配置されたものもあるが、ボスを倒す(モンテのむらとシレナビーチのマンタ戦を除く各ステージのボスを倒すとシャインが出現すると共にBGMが無くなる)、赤コインを8枚集める、特定のアイテムを取得するといった、指定された条件を満たすと出現する。取得すると同時にクリアとなりドルピックタウンに戻されるが、一つのコースにつき複数のシャインが存在する。
全120個あり、すべて集めるとデータ選択画面で太陽マークが付く。ただし、その為には最終ボスのクッパを倒す必要がある。ちなみにエアポートの1個+全ステージのSTORY7までをクリアする事(つまりこの間に、ドルピックタウンなどSTORY以外をプレイしない)によりコロナマウンテンへの道が開かれ、さらにクッパを倒して出現するシャイン(ここまでで計51個)を取得すればゲーム自体はクリアなので、残りの69個は実質『やりこみ要素』(このうち7個はSTORY8のシャインであるので、やりこみとしては62個)として集めていく事になる。すべて集めた後にもう一度クッパを倒すと、プレイヤーへのご褒美としてハッピーエンディングになる。『マリオカート ダブルダッシュ!!』と『マリオカートDS』の対戦モードでは、一定時間にシャインを集めるというルールでDS版では「いただきシャイン」、GC版では「あつめてシャイン」がある。
コイン
島中に沢山散らばっている。取るとライフメーターや酸素メーターが1枚ごとに1メーター回復する。50枚で1UP。100枚取るとシャインが出現。最大は999枚まで。今作ではテレサがコインに擬態しているものもあるが、見分けるのは容易で、回転しているのが本物、回転していないのが偽物。
青コイン
星が彫られた青いコイン。比較的取得しやすい場所にそのまま配置されたものや、落書きを消すなど特定の操作をすると出現するものがある。ただし、出現するものは一定時間で消えてしまう。取得すると、ライフメーターや酸素メーターが1枚につき2メーター回復。ドルピックタウンのボートハウスに持っていくと、タヌキが10枚ごとにシャイン1つと交換してくれる。全部で240枚。ただし1度集めると、データを消さない限り復活しない。特定のSTORYもしくは、それ以降でないと出現しないものもある。また、このコインもテレサが擬態している事がある。
赤コイン
太陽が彫られた赤いコイン。 各ステージの特定のSTORYで、決まった場所に8枚配置された赤いコイン。青コイン同様ライフメーターや、酸素メーターが1枚につき2メーター回復。8枚でシャインが出現する。なお、このコインにテレサは擬態しない。スイッチを押して出現させるものもあり、こちらは制限時間内に集めなければ消え、さらにミスになり残数が減る。

取得コイン数は青・黄・赤と別々にカウントされる。

1UPキノコ
マリオの残数が1増える緑のキノコ。穴の中などにそのまま配置されたものから、木箱を壊す、または、特定の場所で放水すると出現するものまである。出現するものは一定時間で消える。ライフメーター、ポンプがフルに回復。最大99。
ペットボトル
ポンプの水を補給出来る。小さいものはポンプ容量の半分、大きいものは容量一杯まで回復する。少しレアなアイテム。
タル
中に水が入っており、壊すと水が飛び散る。上に乗ってヒップドロップで壊すと、ポンプの水が容量一杯まで回復する。
ジャンプ台
高くジャンプ出来る。水をかけると小さくなって持ち運びが出来る。
フルーツ
ヨッシーを誕生させる、ボステレサを倒すのに必要なアイテム。ステージのいたるところに転がっている。マンゴー、パイン、ヤシの実、バナナ、ドリアン、とうがらしがある(ドリアンのみ担げず、蹴飛ばして運ぶ)。ヨッシーの胃袋メーターの補充にも使える。また、フルーツはヨッシー同様、水に落とすと消えてしまうが持ったまま潜ると消えない。また初めに置かれていた場所から移動した場合、一定時間経つと消滅する。

米国版について

米国版にはボイスの追加など、様々な微調整が行われている。以下に変更点を列挙する[3]

  • マリオのボイスが追加された。一例としてはステージクリアしてドルピックタウンに戻ったときに帽子をとるアクションをするが、そのときに溜め息のようなボイスが追加されている。
  • 一部日本版と効果音が異なる場面がある。
  • 新たなSEが追加された。一部は上記の異なるSEが鳴る場所で使用されている。
  • アスレチック面などで、コース外に落ちてミスになった際の「MISS!」が「TOO BAD!」になっている。
  • シャインを取得したときの「SHINE GET!」が「SHINE!」になっている。(SHINE GET自体は和製英語Engrish
  • シャインそのものは「SHINE SPRITE」という名称になっている。(ちなみにSHINEは単体で使うと「磨く」「輝く」という意味になる)
  • ポンプが「FLUDD」という名称になっている。
  • オヤ・マーサイエンス社が「Gadd Science」という名称になっている。
  • 一部ステージの名称が変更されている。(Delfinoはイタリア語で「イルカ」を意味する単語)
    • ドルピックタウン → Delfino Plaza
    • エアポート → Delfino Airstrip
    • マンマビーチ → Gelato Beach
    • マーレのいりえ → Noki Bay
    • モンテのむら → Pianta Village
  • オプションでムービー内の字幕表示の有無の変更機能が追加されている。(日本版にない機能の1つ)
  • 各ステージ内のストーリー番号である「STORY ○」(ストーリー○)の表記が「EPISODE ○」となっている。
  • 各ステージにおける「MY SCORE」(マイスコア)の表記が「SCORE」となっている。

評価

評価
集計結果
媒体結果
GameRankings92% [4]
Metacritic92/100 [5]
レビュー結果
媒体結果
1UP.comA[6]
オールゲーム3.5/5stars[7]
Computer and Video Games10/10[8]
Edge9/10[9]
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー9.5/10[10]
Eurogamer9/10[11]
ファミ通37/40[12]
ゲーム・インフォーマー9.75/10[13]
GamePro5/5stars
Game RevolutionA-
GameSpot8/10[14]
GameSpy5/5stars[15]
GamesRadar+4.5/5stars
IGN9.4/10[16]
NintendoLife9/10[17]
Nintendo Power10/10[18]
Thunderbolt9/10

本作はゲーム批評家から高く評価された。IGNはゲームプレイを快適にする背中のポンプを賞賛[16]GameSpyは「多彩なアクションと美しく造形された環境」と述べた[15]Nintendo Powerは本作を「グラフィックと音楽に優れ、レイアウトが絶妙、面白いムービーシーン、独創的なパズル」と賞賛、満点のスコアを記録した[18]

GameProは「ゲームデザインに優れ、バラエティに富んだゲームプレイ、創造性、生涯の傑作」と賞賛、満点のスコアを記録した[19]Game Informerは本作を「おそらくマリオ史上最高のゲーム」と述べた[13]ComputerAndVideoGames.comスーパーマリオ64より優れていると述べた[8]Official Nintendo Magazineでは任天堂全世代最高のゲーム100において46位にランクインした[20]Allgameは「スーパーマリオ64からスーパーマリオサンシャインの6年間でプラットフォームゲームはより壮大となり、よりインタラクティブで、より美麗になった」と評した。だが「複数に分けられた世界のアイテムを集めるという主な要素は変わりない。なので本作は続編に期待がかかる機能強化の他、多くの新しいアイデアが生み出されたわけではないので失望した」と語った[7]

いくらかの批評家は特定の側面に注目した。GameSpotのジェフ・ゲルストマンはポンプやヨッシーなど要素を批判、「単なるギミック」であるとした。ゲルストマンはカメラワークについても不満を述べた[14]。ゲルストマンはゲームが洗練されていないと感じ、Computer and Video Gamesのマット・ウェールズも同じ感想を述べている[21]。日本ではゲーマガの満足度ランキング横丁のコーナーで2009年に読者投票として行われた「期待外れだったゲーム」で10位中6位にランクインしている(票数は不明)[22]

販売

日本では発売4日間で40万本を売り上げた[23]。アメリカでは発売後10日間でPlayStation 2グランド・セフト・オートIIIXboxHalo: Combat Evolvedを上回りNINTENDO64よりもゲームキューブの販売を伸ばしつつ、35万本を売り上げた[24]。ヨーロッパでは発売後1週間で175,000本を売り上げた[25]。日本では2002年10時時点で624,240本を売り上げ、年間第2位のベストセラー作品となった[26]The NPD Group調べでは2002年のアメリカ国内で10番目に売り上げの多かったゲームだった[27]。2003年、Player's Choiceシリーズの1つとして再発売された[28]。2006年7月時点で250万本を売り上げ、アメリカのみで8,500万ドルの収益を上げた。Next Generationは2000年1月から2006年7月の間に発売されたPS2、Xbox、ゲームキューブソフト中で9番目に多く売り上げた作品としている[29]。2006年6月時点で全世界販売本数550万本に到達している[30]

脚注

  1. ^ SUPER MARIO SUNSHINE Game (Multi Platform). Office of Film And Literature Classification.
  2. ^ スーパーマリオ 3Dコレクション | Nintendo Switch | 任天堂”. 任天堂ホームページ. 2020年9月4日閲覧。
  3. ^ http://themushroomkingdom.net/sms_j-e.shtml
  4. ^ Super Mario Sunshine reviews”. GameRankings. November 11, 2007閲覧。
  5. ^ Super Mario Sunshine reviews”. Metacritic. November 11, 2007閲覧。
  6. ^ Super Mario Sunshine Review”. 1UP.com. April 6, 2009閲覧。
  7. ^ a b Scott Alan, Marriott. “Super Mario Sunshine Overview”. Allgame. November 14, 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。May 5, 2015閲覧。
  8. ^ a b Super Mario Sunshine”. Computer and Video Games. March 10, 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。October 28, 2008閲覧。
  9. ^ Edge, No. 114, September 2002, pp. 80–83.
  10. ^ “Super Mario Sunshine review”. Electronic Gaming Monthly (Ziff Davis): 198. (October 2002). 
  11. ^ Bramwell, Tom (October 4, 2002). “Super Mario Sunshine Review”. Eurogamer. April 6, 2009閲覧。
  12. ^ ニンテンドーゲームキューブ – スーパーマリオサンシャイン. Weekly Famitsu. No.915 Pt.2. Pg.99. June 30, 2006.
  13. ^ a b Reiner, Andrew (September 2002). “Super Mario Sunshine”. Game Informer. March 14, 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。April 5, 2009閲覧。
  14. ^ a b Gerstmann, Jeff (August 25, 2002). “Super Mario Sunshine review”. GameSpot. November 18, 2005閲覧。
  15. ^ a b Guzman, Hector (August 25, 2002). “Super Mario Sunshine review”. GameSpy. May 3, 2006閲覧。
  16. ^ a b Mirabella III, Fran (2002年). “Super Mario Sunshine review”. IGN. May 3, 2006閲覧。
  17. ^ Super Mario Land 2: 6 Golden Coins”. Nintendolife.com. 2011年9月25日閲覧。
  18. ^ a b “Super Mario Sunshine review”. Nintendo Power (任天堂): 160. (September 2002). オリジナルのOctober 2, 2007時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20071002050548/http://www.nintendo.com/gamemini?gameid=m-Game-0000-824. 
  19. ^ Stardingo (August 25, 2002). “Super Mario Sunshine review”. GamePro. October 12, 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。November 22, 2007閲覧。
  20. ^ 60–41 ONM”. ONM. February 19, 2009閲覧。
  21. ^ Wales, Matt (May 17, 2006). “Super Mario Galaxy preview”. ComputerAndVideoGames.com. November 11, 2007閲覧。
  22. ^ ゲーマガ 2009年11月号
  23. ^ Mario Takes Japan By Storm”. IGN (July 23, 2002). December 11, 2017閲覧。
  24. ^ MARIO DELIVERS! Super Mario Sunshine Launches At Record Pace, Boosts Hardware Sales”. ビジネスワイヤ (September 5, 2002). December 11, 2017閲覧。
  25. ^ Super Mario's Million”. IGN (October 8, 2002). December 11, 2017閲覧。
  26. ^ Graphs: Weekly GCN Sales in Japan”. IGN (October 25, 2002). December 11, 2017閲覧。
  27. ^ The NPD Group Reports Annual 2002 U.S. Video Game Sales Break Record”. The NPD Group (January 27, 2003). February 12, 2008閲覧。
  28. ^ Calvert, Justin (September 9, 2003). “Nintendo Player's Choice range grows”. GameSpot. July 19, 2007閲覧。
  29. ^ Campbell, Colin; Keiser, Joe (29 July 2006). "The Top 100 Games of the 21st Century". Next Generation. 2007年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。 {{cite web}}: Cite webテンプレートでは|access-date=引数が必須です。 (説明)
  30. ^ Boutros, Daniel (August 4, 2006). “A Detailed Cross-Examination of Yesterday and Today's Best-Selling Platform Games”. Gamasutra. November 11, 2007閲覧。

関連項目

外部リンク