上村観光
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上村 観光(かみむら かんこう、1873年 - 1926年6月11日)は、臨済宗の僧侶で、五山文学研究家。
福井県出身[1]。発心寺で出家し、哲学館(後の東洋大学)で学ぶ。シャムに留学し、1898年に帰国[1]。
五山文学研究の開拓者で、高野山大学教授、臨済宗大学(現・花園大学)教授を務めた。
晩年は事業の不振、関東大震災による原稿焼失、五山の書庫からの典籍流出問題への関係から疲弊し[1]、1926年6月4日に家出した後に発見されて帰宅するが、同年6月11日に京都市の泉涌寺門前町の自宅書斎において縊死[1][2]。
著書
[編集]- 『五山文学小史』(裳華房、1906年)
- 『五山詩僧伝』(民友社、1912年)
- 『禅林文芸史譚』(大鐙閣、1919年)
- 『端竜名山太平興国南禅禅寺第二祖 勅諡南院国師御略伝』(南禅寺宗務本所、1921年)
編著
[編集]- 『寒山詩 / 寒山子』(井出時秀、1906年)
- 『近畿游覧誌稿』(黒川道祐、淳風房、1910年)
- 『五山文学全集』1-5集(裳華房、1906年 - 1915年)
- 『五山文学全集』1-5巻(帝国教育会出版部、1935年 - 1936年 , 復刻(思文閣)、1973年・1992年)
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『日本人名大辞典』