伊集加代
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伊集 加代 | |
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別名 | 伊集 加代子 |
生誕 | 1937年5月20日(87歳) |
出身地 | 東京都 |
ジャンル | |
職業 | 歌手、セッションシンガー |
活動期間 | 1960年代後半 - 2010年代 |
伊集 加代(いしゅう かよ、1937年5月20日 - )は、日本の歌手、セッションシンガー。旧芸名、伊集 加代子(いしゅう かよこ)。東京都出身。
略歴
[編集]東邦音楽短期大学声楽科でクラシックを学び、卒業後ジャズボーカリスト水島早苗に師事。フォー・シンガーズ、シンガーズ・スリーなどグループコーラスの活動と並行して、スタジオコーラス・CMソングなど数千作品に参加。「スキャットの女王」と呼び親しまれ、1960年代後半から1980年代にかけて活躍した代表的な女声スタジオコーラスシンガーの一人。
参加ユニット
[編集]- フォー・シンガーズ
- 結成当初は岡崎広志、大久保計利、西城慶子、団洋子の4人から成る男女混声コーラス・グループ。その後、西城の病気療養による一時活動休止により女性1名が欠員となり、オーディションで選出された伊集が西城に代わりメンバーとなった。1965年 - 1967年活動。1977年にアルバム「ウェルカム・バック!」をリリースしたが、この時のレコーディングメンバーは岡崎、大久保、伊集の3人と、後にシンガーズ・スリーのメンバーとなった尾形道子の4人。
- シンガーズ・スリー
- 1967年のフォー・シンガーズ解散後、そのメンバーだった団洋子、伊集と、尾形道子によって結成された女性コーラス・グループ。その後、団洋子の結婚・渡米により、メンバーは伊集、尾形の2人プラス1人という形で活動を継続。
- 男と女
- 伊集加代子グループ
- ネコーズ
- 山田洋子、伊集、菅井美和によるコーラスグループ。1998年結成。
主な活動
[編集]参加作品は多数・多岐に亙り、クレジットなしで参加していることも多い。以下にその代表的なものを以下に挙げる。なお、シンガーズ・スリー名義の活動も一部含む。
コーラスワーク
[編集]- クリフ・リチャード - 1967年10月17、18日に渋谷公会堂で結成間もないシンガーズ・スリーで初来日のクリフ・リチャードのバック・コーラスを務める。その当時の音源が2007年デジタルリマスターされた「クリフ・イン・ジャパン」として残っている。
- 大瀧詠一 - 1972年、ロックで女性のバックコーラスが珍しかった当時からシンガーズ・スリーをコーラスに起用。
- かまやつひろし - 「お先にどうぞ」 - 大瀧詠一、山下達郎、吉田美奈子と共にコーラス参加。
- 大野雄二 - 「SPACE KID」
- 山下達郎 - 「IT'S A POPPIN' TIME」 - 1978年3月8日・9日に六本木ピットインで行なわれたライブのアルバム。コーラスで参加。
- 吉田美奈子 - 「夢で逢えたら」 - 山下達郎、大貫妙子、矢野顕子と共にコーラス参加。
- 八代亜紀 - 「愛の終着駅」他アルバム
- 岩崎宏美 - 「ロマンス」 「センチメンタル」 「二十才前」 「真珠のピリオド」他アルバム
- 松田聖子 - 1stアルバム「SQUALL」 - 「ロックンロール・デイドリーム」、「潮騒」に参加。他には4thアルバム「風立ちぬ」。
- 岩崎良美 - 「タッチ」
- 弘田三枝子 - 「可愛い噓」:1969年9月15日発売(シンガーズ・スリーとして参加)「Then Came You」オリジナルアルバム:1975年2月25日発売。(シンガーズ・スリーとして参加)
- ピチカート・ファイヴ - 2ndアルバム「Bellissima!」にコーラス参加。
- T-SQUARE - THE SQUARE時代の1979年のアルバム『Make Me A Star』にコーラス参加。
- 大友良英 - アルバム『山下毅雄を斬る』『LIVE Vol.1 "series circuit"』に参加。
- 松任谷由実 - アルバム『昨晩お会いしましょう』。
- 甲斐バンド - 1984年リリースのシングル『フェアリー(完全犯罪)』のイントロ女性コーラスを担当。
- ピンク・レディー - 多くの楽曲でコーラス参加。
- 沢田研二 - 「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」の前奏・間奏・後奏のボイス「I don't need your love at all」
- タケカワユキヒデ 「ハピネス」1979年版
アニメソング
[編集]- 「アルプスの少女ハイジ」のテーマ「おしえて」。音楽担当:渡辺岳夫
- 「魔法使いチャッピー」
- 「アタックNo.1」のエンディングテーマ「バン・ボ・ボン」。音楽担当:渡辺岳夫
- 「ルパン三世」シリーズ
- 「銀河鉄道999」
- TVシリーズ(1978年-1981年)、映画第1作(1979年)、音楽担当:青木望
- 「宇宙戦艦ヤマト」
- ヤマトよ永遠に音楽集Part2(1980年)、音楽担当:宮川泰
童謡
[編集]- 「しんかんせんビュン!」「うちのインコ」。作詞:細の直紀、作曲:菊池俊輔
- NTV系こども番組「おはよう!こどもショー」挿入歌
CMソング
[編集]- ネスカフェ・ゴールドブレンド 「めざめ」 - 俗に「ダバダ〜」と呼ばれるスキャットで有名。
- 日立グループ 「日立の樹」 - コーラス参加。
- 日産自動車
- 初代日産・ローレル2000GX HT 1970年後期型 「光の中に」
- 社歌
- 東芝 大清快(エアコン)
- 旭化成「旭化成のやってることは」 - 1970年ごろ。ハニー・ナイツとともにシンガーズ・スリーで参加。
- JCB「In the Beat of a Heart」 - 1990年のイメージソング。作詞ジェフ・マニング、作・編曲八木正生。C/W曲「Anima」、映画『飛ぶ夢をしばらく見ない』(1990年)テーマソング、作詞・なかにし礼、作曲・津島利章、編曲・西崎進(以上2曲シングルCDとしてビクター音楽産業:VIDL-22)
TV番組
[編集]- 「野生の王国」オープニングテーマ
- 「水もれ甲介」オープニングテーマ
- 「11PM」のテーマ - 俗に「シャバダバシャバダバ」と呼ばれるスキャットで有名。
- 「クイズタイムショック」(1967年-1986年)のテーマ - 作曲は山下毅雄。
- 「霊感ヤマカン第六感」(1974年-1984年)のテーマ- 中盤に流れる口笛は、作曲した山下毅雄本人のものである。
- 「大岡越前」のテーマ - 作曲は山下毅雄。
歌を伴う吹き替え
[編集]- ロビン・フッド(歌/1975年)
- オリビアちゃんの大冒険(ミス・キティ・マウス/1989年)
- ポカホンタスII/イングランドへの旅立ち(ジェンキンス/1999年)
- サウンド・オブ・ミュージック 製作40周年記念版(修道院長/2006年)
- きつねと猟犬2 トッドとコッパーの大冒険(グラニー・ローズ/2007年)
- サウンド・オブ・ミュージック 製作50周年記念版(修道院長/2015年)[1]
DVD
[編集]- "LUPIN! LUPIN!! LUPIN!!!"Yuji Ohno&Lupintic Sixteen - コーラス担当。
その他
[編集]- 「山形かえるこ」の名義で、シングル「あらエッチ!!」(B面「おひまなら来てね」)をリリース。
- 「山形かゑるこ」の名義で大瀧詠一のナイアガラ・レーベル「LET'S ONDO AGAIN」に「アンアン小唄」を収録。
- マイナー・チューニング・バンドの演奏によるシングル「ソウル これっきりですか(歌謡ヒット・イン・ディスコ'76)」で、ボーカルを担当。オリコンチャート最高位2位のヒットとなった。
- 東京ディズニーランド
- テーマソング「Tokyo Disneyland Is Your Land」(タイム・ファイブと共にコーラス参加)
- ミュージカルショー「ワンマンズ・ドリーム」(タイム・ファイブと共にコーラス参加)
- 「ミッキーマウス・レビュー」(1983~2009年)
- ほか多数
映画
[編集]エピソード
[編集]- 2006年2月、フジテレビ系「永久保存版!みんなで歌おうアニメソングカウントダウン2006」出演。自らを「スタジオコーラスの化石」と表現するも「タッチ」のコーラスを披露。
- 2007年6月、フジテレビ系「タモリのジャポニカロゴス」出演。ルパン三世のテーマのオープニングフレーズの歌い間違いや、「おしえて」、「タッチ」のコーラスを披露。
- 2009年9月、日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」に出演し、アルプスの少女ハイジ主題歌を披露。
- 2012年10月、TOKYOFM系「NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE」に「スキャットおばさん」役で出演し、「おしえて」などを歌唱。
- 2018年11月14日、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」ゲスト出演[2]。
参考文献
[編集]- 「伊集加代子インタビュー」『季刊リメンバー』第11号、SFC音楽出版、1986年、40-42頁。
- CloseUp 伊集加代子
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “ふきカエル大作戦”. 2022年5月7日閲覧。
- ^ TBSラジオ [@TBSR_PR] (2018年11月14日). "【伊集院光とらじおと】". X(旧Twitter)より2024年4月28日閲覧。