吉浜駅 (岩手県)
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吉浜駅 | |
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「きっぴんセンター」を併設する駅舎 (2024年3月) | |
よしはま YOSHIHAMA | |
◄三陸 (4.6 km) (6.1 km) 唐丹► | |
岩手県大船渡市三陸町吉浜 | |
所属事業者 | 三陸鉄道 |
所属路線 | ■リアス線(正式には南リアス線) |
キロ程 | 21.6 km(盛起点) |
電報略号 | ヨハ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
19人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1973年(昭和48年)7月1日[1] |
備考 | 無人駅[2] |
吉浜駅(よしはまえき)は、岩手県大船渡市三陸町吉浜にある三陸鉄道リアス線の駅である。日本国有鉄道(国鉄)盛線時代は終着駅であった。
駅の愛称は「キッピンあわびの海」[2]。古くから高級食材として知られた当地特産のアワビ、「キッピン鮑」に由来する[2]。
歴史
[編集]- 1973年(昭和48年)7月1日:日本国有鉄道盛線の終着駅として開業[1][3]。無人駅[4]。
- 1984年(昭和59年)4月1日:三陸鉄道に転換[1]。南リアス線の所属となる。当駅 - 釜石駅間延伸開業により中間駅となる。
- 2011年(平成23年)
- 3月11日:東北地方太平洋沖地震およびそれに伴う津波(東日本大震災)により南リアス線全線不通。
- 6月24日:東日本大震災発生時に当駅 - 唐丹駅間の鍬台トンネル内で停止した36-100形気動車が点検・整備のため当駅まで自力運行[5]。
- 2013年(平成25年)4月3日:盛駅 - 当駅間の営業を再開[5][6]。
- 2014年(平成26年)4月5日:当駅 - 釜石駅間の営業を再開[5][6][7]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線を有する地上駅である。駅舎は「きっぴんセンター」を併設しており、大船渡市出張所・集会場がある。また、切符売場の窓口と思われる場所が残っているが、現在は無人駅となっている。駅舎外壁は、東日本大震災の運休からの復旧に合わせて、ネスレ日本(キットカット)協賛で「キット、ずっとプロジェクト」にちなむ桜の花が前面の壁面いっぱいに桜の花が描かれた。同様の装飾が施されている田野畑駅とは模様が少し異なる。
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待合室(2024年3月)
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ホーム(2024年3月)
利用状況
[編集]「大船渡市統計書」によると、2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員は19人である[統計 1]。
2002年度(平成14年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2002年(平成14年) | 65 | [統計 2] |
2003年(平成15年) | 52 | |
2004年(平成16年) | 22 | |
2005年(平成17年) | 38 | [統計 3] |
2006年(平成18年) | 38 | |
2007年(平成19年) | 40 | |
2008年(平成20年) | 33 | [統計 4] |
2009年(平成21年) | 30 | |
2010年(平成22年) | 24 | |
2011年(平成23年) | 運休 | |
2012年(平成24年) | ||
2013年(平成25年) | 49 | [統計 5] |
2014年(平成26年) | 16 | |
2015年(平成27年) | 15 | |
2016年(平成28年) | 9 | [統計 6] |
2017年(平成29年) | 16 | |
2018年(平成30年) | 21 | |
2019年(令和元年) | 13 | [統計 7] |
2020年(令和 | 2年)18 | [統計 1] |
2021年(令和 | 3年)19 |
駅周辺
[編集]- 大船渡市立吉浜小学校
- 大船渡市立吉浜中学校
- 吉浜こども園
- 大船渡市役所 吉浜地域振興出張所
- 県道250号吉浜上荒川線
- 国道45号
- 吉浜郵便局
- JAバンクおおふなと吉浜
- 三陸沿岸道路 吉浜インターチェンジ
志村けんとの関連
[編集]2013年(平成25年)3月17日に、テレビ東京の特別番組「志村けんと行く!勝手にドッキリ感動旅!」の企画が縁で、番組で訪れていた志村けん(ザ・ドリフターズ)が同年4月3日の営業再開時に当駅の非常勤駅長に就任した[8]。当駅には駅長姿の志村の等身大パネルと、「志村箱」なる目安箱を設置[8][9][10]、また、駅前にも志村の発案により、桜色の歩道橋が設置された(デザインは女優の川上麻衣子が手掛けている)[8]。
→「志村けん § 三陸鉄道吉浜駅」も参照
2020年(令和2年)3月29日に志村が逝去した際には、当駅にも献花台が設けられた[11][注釈 1]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]記事本文
[編集]- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、487頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c “吉浜駅 | 三陸鉄道”. 三陸鉄道. 2024年5月10日閲覧。
- ^ “日本国有鉄道公示第80号”. 官報. (1973年6月22日)
- ^ 「通報 ●盛線綾里・吉浜間の開業について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1973年6月22日、4面。
- ^ a b c 「三陸鉄道南リアス線 26年4月までに全線復旧へ 今年が正念場に」『東海新報』2012年1月1日。オリジナルの2012年1月4日時点におけるアーカイブ。2012年1月30日閲覧。
- ^ a b “三陸鉄道南リアス線盛~吉浜間運転再開のお知らせ”. 三陸鉄道 (2013年2月15日). 2013年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月16日閲覧。
- ^ 「三鉄が4月全線再開 南リアス線5日、北リアス線6日」『岩手日報』2014年1月2日。オリジナルの2014年1月3日時点におけるアーカイブ。2014年1月11日閲覧。
- ^ a b c 「志村けんが岩手県吉浜駅の非常勤駅長に就任、三陸鉄道と縁」『お笑いナタリー』(ナターシャ)2013年4月4日。2020年12月17日閲覧。
- ^ 「非常勤駅長の三鉄が追悼 志村けんさん死去で」『産経フォト』(産経デジタル)2020年3月30日。2020年9月9日閲覧。
- ^ 「志村さん もう一度笑わせて 三鉄非常勤駅長、被災地に元気」『岩手日報』2020年3月31日。2020年9月9日閲覧。
- ^ 「志村さん献花台に来訪者続々 三鉄・吉浜駅に設置」『岩手日報』2020年4月1日。2020年9月9日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ a b “10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 令和4年版. 大船渡市. p. 41 (2022年). 2024年1月9日閲覧。
- ^ “10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 平成17年版. 大船渡市. p. 62 (2005年). 2021年5月3日閲覧。
- ^ “10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 平成20年版. 大船渡市. p. 58 (2008年). 2021年5月3日閲覧。
- ^ “10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 平成23年版. 大船渡市. p. 58 (2011年). 2021年5月3日閲覧。
- ^ “10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 平成28年版. 大船渡市. p. 43 (2016年). 2021年5月3日閲覧。
- ^ “10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 令和元年版. 大船渡市. p. 43 (2019年). 2021年5月3日閲覧。
- ^ “10.運輸・通信” (PDF). 大船渡市統計書 令和2年版. 大船渡市. p. 43 (2020年). 2021年7月10日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 吉浜駅:三陸鉄道