天山 (佐賀県)
天山 | |
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標高 | 1,046.2 m |
所在地 |
日本 佐賀県唐津市・小城市・佐賀市・多久市 |
位置 | 北緯33度20分20秒 東経130度08分34秒 / 北緯33.33889度 東経130.14278度座標: 北緯33度20分20秒 東経130度08分34秒 / 北緯33.33889度 東経130.14278度 |
山系 | 筑紫山地 |
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プロジェクト 山 |
天山(てんざん)は筑紫山地に属する標高1,046.2メートルの山である。佐賀県唐津市、小城市、佐賀市、多久市に跨り、佐賀県のほぼ中央に位置する。
概要
[編集]天山は、西側のピークが雨山(標高996m)であり中央のピークが天山山頂である。脊振山地の南西の端にあり[1]、雨山や東の彦岳を含めて天山山地と呼ぶこともある。
山体の基部は花崗岩質、山頂部は蛇紋岩を含む岩石。蛇紋岩質の山頂部は比較的なだらかだが、南側の斜面は傾斜の大きい開析地形で、佐賀平野とを直線的に隔てる断層崖でもある[1]。また、麓では古くより天山に掛かる雲の様子から天候を予測したほか、主に佐賀平野で冬に天山から吹き下ろす季節風を「天山おろし」と呼ぶ[1]。
山頂からは北に玄界灘、南に有明海と佐賀平野を望み、見晴らしの良い日には遠くに雲仙岳、阿蘇山やその噴煙を見ることもある[1][2]。
山頂には阿蘇惟直の墓(供養塔)がある。南北朝時代 1336年(延元元年)に筑前国多々良浜の戦いで足利尊氏に破れ阿蘇まで退却の途、厳木町天川で戦死したため、住民により「阿蘇の煙が望見できる」天山山頂に葬られたと伝わる。現在の塔は1924年(大正13年)に晴田村(現小城市小城町晴気・畑田)の青年会が建立した2代目。それ以前は石積みの塔で、横には従者の墓とされる小さい塔もあった[1][3]。
9合目に天山神社の上宮、古来の登山道沿いの3か所に下宮が鎮座する。農民から崇敬を集めた[1]。下宮は小城市小城町晴気(晴気天山社)、小城市小城町岩蔵(岩蔵天山神社)、唐津市厳木町広瀬(広瀬天山神社)に所在。
昔は全体を天山(あめやま)と呼んだ。現代では天山(てんざん)、雨山(あめやま)と呼び方は分けられている。
かつて、冬には北麓に人工雪設備を備えた天山スキー場(1989年 - 2022年)が営業していた[4]。
県立自然公園
[編集]天山および周辺の作礼山、彦岳、また見帰りの滝や清水の滝といった景勝地が含まれる。1970年(昭和45年)指定、面積49.30km2[5]。
ギャラリー
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多久市南多久町から
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佐賀市大和町から
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牛尾梅林と天山
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住ノ江港から遠望する天山(右)
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嘉瀬川の熱気球と天山山地