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奥さま劇場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

奥さま劇場(おくさまげきじょう)は、TBSBS-TBSにおける再放送の一つである。

概要

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1973年4月3日に平日16時台スタート[1]。1981年9月25日[1]までは、三井物産食品グループ各社提供「三井奥さま劇場」のタイトルで当初は各社名がロールで出ているOP・EDタイトルもあった。後に午前10時台に移動した(後述)。

平日16時台は『水戸黄門』を筆頭とする『ナショナル劇場』作品を中心に再放送していたが、後に『水戸黄門』が中断中は『水戸黄門』を再放送し、『水戸黄門』本放送中は『大岡越前』か『江戸を斬る』のどちらかを再放送する様に変更、これは本枠が午前10時台に移動後、平日16時台が正式名称無し再放送に変わっても続いた。

タイトルの通り主に主婦層をターゲットとしたドラマ番組を多く再放送していたが、1990年代から2002年ごろまでは学校春休み夏休み冬休み[2][3]ゴールデンウィークといった長期休暇に対応して、子供を視聴対象にした番組編成を実施し、TBSで放送されたアニメ[4]ウルトラシリーズ[5]など特撮番組の再放送[6]も行っていた(ここでの枠タイトルは、初期は『夏休み子供大会』、後にイベント企画の名称になる『アニメフェスタ[7]が使われていた[8])。最末期には『Di Gi Charat』・『逮捕しちゃうぞ』の特別版が放送された。

ちなみに、この枠は放送された番組の再放送という性格上、作品によって視聴率が変動するのが特徴である。さらに新番組の事前番宣という位置づけもされており、シリーズもののドラマがスタートする場合は、その初回に合わせて前作が再放送されたり、新番組ドラマの主役が過去にTBSで主演したドラマを新番組初回に合わせ再放送するなど、新番組の前景気を煽るという役割をすることもある。

なお、TBS系列がドラマの再放送を行う場合、まず制作したTBSで再放送されていることが前提となるため、系列各局で過去のドラマの再放送をする際は、TBSが主にこの枠で再放送を行っているかどうかが尺度となるとされている。

OPとEDで流れる曲はジム・クロウチの「Lover's Cross」をザ・ベンチャーズがインストとしてカバーした同名曲である。ただしアニメや特撮の時は作品の主題歌を使用する事があった[9]

本番組で2007年2月から韓流ドラマを不定期に放送していたが、2010年2月23日から韓流ドラマのみ放送することとなった。明確な変更時期は不詳ではあるが、『韓流セレクト』に変更して2014年3月まで放送された。3月からはドラマの再放送に戻った。『奥さま劇場』としてはその後BS-TBSの平日16時台に移行し、現在は過去に地上波で放送された作品を放送するとしてその名を残している。

放送時間

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以下、全て平日JST

TBS
BS-TBS

スポンサー

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地上波での番組スポンサー三井物産食品グループをはじめとする複数社提供となっていた。以前は三井物産食品グループの単独提供番組だったことから、番組タイトルも「三井奥さま劇場」であったが、後にそれ以外の一般企業もスポンサーに名を連ねているため、冠はなくなった。なお単独提供時代でもアニメ・特撮再放送時は、子供向け企業(バンダイなど)が加わる事があった。

特別企画『テレビ名作シリーズ』

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1991年9月30日からは特別企画として、TBS開局40周年を記念し、TBSが過去放送したドラマ(「エイトマン」のみテレビアニメ)から選ばれた作品を1話だけ放送する『テレビ名作シリーズ』を放送、スタジオパートでは桝井論平有村美香(いずれもTBSアナウンサー)が解説役を担当した。番組は10月11日まで放送後、10月12日(土)12:00 - 13:54(通常は『土曜シネマシアター』)で『私は具になりたい』(「サンヨーテレビ劇場」版)を放送した。放送作品は次の通り(参考:『毎日新聞 縮刷版』毎日新聞、1991年9月30日 - 10月12日。 ラジオ・テレビ欄)。

放送日
(1991年)
放送作品 備考
9月30日 時間ですよ
10月1日 ザ・ガードマン
10月2日 サインはV(第1作)
柔道一直線
10月3日 肝っ玉かあさん
10月4日 ウルトラQ
エイトマン [10]
10月7日 キイハンター [11]
10月8日 おくさまは18歳
コメットさん(第1作)
10月9日 あんたがたどこさ
10月10日 岸辺のアルバム
10月11日 七人の刑事(第1作)
10月12日 私は貝になりたい
(「サンヨーテレビ劇場」版)
[12]

脚注・出典

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  1. ^ a b c d e 『毎日新聞・縮刷版』毎日新聞社、1973年4月3日 - 1992年10月5日。 ラジオ・テレビ欄
  2. ^ 実質的には12月内(年内)の放送で、年明けは正月特番を放送した後、通常のドラマ再放送に戻した。
  3. ^ 「冬休み」は1988年1989年にも、他の長期休暇に先駆けて放送(10:00 - 11:24に拡大)、1988年は後述の『ウルトラマン』、1989年は12月25日・12月26日に『銀河鉄道999』、12月27日・12月28日は『地球へ…』を、それぞれ2分割して放送、12月29日(ただし土曜日)には『サイボーグ009』(劇場版第1作)を放送した(毎日新聞 縮刷版』毎日新聞社、1989年12月25日 - 12月29日付のラジオ・テレビ欄。 
  4. ^ 1991年夏は『うる星やつら』、冬は『うる星』の他、『キューティーハニー』と『ピュンピュン丸』といった他局アニメを放送した事もあった。この時は、『ピュンピュン丸』はOPだけカット、あとの2作はOP・ED双方カットで、原作やスタッフなどはアニメ冒頭、画面下部にスクロール表示されていた。
  5. ^ 「ウルトラシリーズ」の内『ウルトラマン』は、1988年12月26日から12月30日の5回にわたって特別番組『おまたせ!一挙大公開 ウルトラマン大全集』(10:00 - 11:24)として放送しており、第1部は『怪獣ベストテン』など『ウルトラマン』に関するデータを集めたバラエティ(司会は吉村明宏)、第2部は全話から初回・最終回を含む全10話を選んで2本立ての再放送だった(『毎日新聞 縮刷版』毎日新聞社、1988年12月26日 - 12月30日。 )。
  6. ^ 再放送だけでなく、OVA『ロードス島戦記』『サクラ大戦 桜華絢爛』や、海外アニメ『ウォーリーをさがせ!』などの放送実績がある。
  7. ^ ただし特撮番組が入った時は『子どもフェスタ』と改題する事があった。
  8. ^ 1990年夏期の『ウルトラマン』では、『三井奥さま劇場』のタイトルがそのまま使用されていた。
  9. ^ 例:1990年夏の『ウルトラマン』の時は『ウルトラマンの歌』。
  10. ^ 第1話を放送。オープニングは「TBS再放送用」を使用(ラスト8マンが直立する地面に「制作 TBS」とクレジット。オリジナルは丸美屋食品の提供クレジット)。
  11. ^ 最終回を放送。
  12. ^ スタッフクレジットの「原作」には橋本忍加藤哲太郎の両名が併記、提供クレジット(三洋電機)表記無し、製作著作クレジットが「KRT」ではなく「TBS」(2代目ロゴ)になっているバージョン(詳細)。
TBS 平日9:55 - 10:00
前番組 番組名 次番組
はなまるマーケット
8:30 - 10:20
※25分短縮
奥さま劇場
(2005.3.28 - 2009.9.25)
TBS 平日10:00 - 10:05
前番組 番組名 次番組
三井奥さま劇場

奥さま劇場
モーニングEye
8:30 - 10:20
※25分拡大
はなまるマーケット
8:30 - 10:20
※25分短縮
ミニ番組
10:20 - 10:30
奥さま劇場
(2005.3.28 - 2009.9.25)
TBS 平日10:05 - 10:30
グーチョキーパー
10:00 - 10:30
コメットさん
【再】(第2作)
10:30 - 11:30
三井奥さま劇場

奥さま劇場
モーニングEye
8:30 - 10:20
※25分拡大
ミニ番組
10:20 - 10:30
(不明)
奥さま劇場

韓流セレクト

10時リピート
おびゴハン!
10:05 - 10:25
ひるおび!・第0部
10:25 - 11:00
TBS 平日10:30 - 10:50
前番組 番組名 次番組
コメットさん
【再】(第2作)
10:30 - 11:00
三井奥さま劇場

奥さま劇場

韓流セレクト

10時リピート
ひるおび!・第0部
10:25 - 11:00
TBS 平日10:50 - 10:55
三井奥さま劇場
10:30 - 11:25
三井奥さま劇場

奥さま劇場
(1992.10 - 2005.3.25)
奥さま劇場

韓流セレクト

10時リピート
ひるおび!・第0部
10:25 - 11:00
TBS 平日10:55 - 11:00
三井奥さま劇場

奥さま劇場
(1992.10 - 2005.3.25)
奥さま劇場

韓流セレクト

10時リピート
ひるおび!・第0部
10:25 - 11:00
TBS 平日11:00 - 11:25
前番組 番組名 次番組
三井奥さま劇場

奥さま劇場
(1992.10 - 2005.3.25)
TBS 平日16時台
前番組 番組名 次番組
3人家族【再】
16:00 - 16:30
刑事くん【再】(桜木健一版)
16:30 - 17:00
三井奥さま劇場
(1973.4.3 - 1981.9.25)
大岡越前【再】(加藤剛版第2部)
※ここから時代劇