小南一郎
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人物情報 | |
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生誕 |
1942年3月13日 日本京都府京都市 |
出身校 | 京都大学 |
学問 | |
研究分野 | 東洋学(中国史・中国美術) |
研究機関 | 京都大学人文科学研究所 |
小南 一郎(こみなみ いちろう、1942年3月13日 - )は、日本の中国文学者。専門は中国史。学位は、文学博士(京都大学・論文博士・2001年)(学位論文「楚辞とその注釈者たち」)。京都大学名誉教授。泉屋博古館名誉館長。
来歴・人物
[編集]1942年、京都市北白川生まれ。1964年京都大学文学部卒業。1969年、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。高橋和巳に師事。
卒業後は京都大学人文科学研究所助手となる。また、京都大学文学部助教授、京都大学人文科学研究所教授。2001年「楚辞とその注釈者たち」で京都大学より文学博士の学位を取得。2005年定年退官後、龍谷大学特任教授に就任。2012年に同大学を退職し、泉屋博古館館長(中国青銅器を多く所蔵)。2018年12月に名誉館長。2019年6月東方学会(一般財団法人)理事長に就任、2021年に退任後は顧問。
著書
[編集]- 『中国詩文選6 楚辞』筑摩書房 1973年
- 『中国の神話と物語り - 古小説史の展開』岩波書店 1984年、オンデマンド版2013年
- 『西王母と七夕伝承』平凡社 1991年
- 『楚辞とその注釈者たち』朋友書店 2003年
- 『古代中国天命と青銅器』京都大学学術出版会〈学術選書〉2006年
- 『詩経 歌の原始』岩波書店〈書物誕生〉2012年
- 『唐代伝奇小説論 悲しみと憧れと』岩波書店 2014年
共著・編著
[編集]- 『中国古代礼制研究 京都大学人文科学研究所研究報告』朋友書店 1995年
- 『中国の礼制と礼学 京都大学人文科学研究所研究報告』朋友書店 2001年
- 『中国文明の形成 京都大学人文科学研究所研究報告』朋友書店 2005年
- 『中国近世文芸論 - 農村祭祀から都市芸能へ』田仲一成・斯波義信共編 東洋文庫/東方書店(発売)2010年
- 『学問のかたち もう一つの中国思想史』汲古書院 2014年
翻訳
[編集]- 夏鼐(カ・ダイ)『中国文明の起源』日本放送出版協会〈NHKブックス〉 1984年
- 陳寿、裴松之注『世界古典文学全集24 三国志 B魏書 続』筑摩書房、1982年
- 同『三国志 C呉書』筑摩書房、1989年
- ちくま学芸文庫(全8巻中、4・6・7・8巻)、1992-93年
- 道世撰『法苑珠林』中央公論社〈大乗仏典 中国・日本篇 第3巻〉1993年
- 張光直[1]『中国青銅時代』 間瀬収芳共訳 平凡社、1989年
- 張光直『中国古代文明の形成 中国青銅時代 第二集』平凡社、2000年
- 『楚辞』岩波文庫、2021年
論文
[編集]- 「漢字の表現」-『日本語の世界3 中国の漢字』に収録、中央公論社 1981年
- 「神亭壺と東呉の文化」1993年
- 「語り物文芸の形成 - 漢から宋へ」1998年
- 「遊女と乞食 中国の小説・文芸に見る男女関係の基本形態」1998年
- 「『十王経』をめぐる信仰と儀礼 - 生七斎から七七斎へ」2000年
- 「中国古典文学研究の可能性-民衆文芸への視点」2000年
- 「「盂蘭盆經」から「目連變文」へ - 講經と語り物文藝との閒」2004年