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山本順三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山本 順三
やまもと じゅんぞう
国家公安委員長就任に際し公表された肖像写真
生年月日 (1954-10-27) 1954年10月27日(70歳)
出生地 日本の旗 日本 愛媛県今治市
出身校 早稲田大学政治経済学部政治学科
前職 川崎製鉄従業員
愛媛県議会議員
現職 参議院議員
所属政党 自由民主党安倍派→無派閥)
公式サイト 山本順三(やまもとじゅんぞう)公式サイト | 参議院議員

内閣 第4次安倍第1次改造内閣
在任期間 2018年10月2日 - 2019年9月11日

選挙区 愛媛県選挙区
当選回数 4回
在任期間 2004年 - 現職

選挙区 今治市選挙区
当選回数 6回
在任期間 1983年 - 2004年
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山本 順三(やまもと じゅんぞう、1954年昭和29年〉10月27日 - )は、日本政治家自由民主党所属の参議院議員(4期)、自由民主党総務。

参議院予算委員長国家公安委員会委員長(第94代)・内閣府特命担当大臣防災)、国土交通副大臣内閣府副大臣復興副大臣、自民党幹事長代理、参議院決算委員長議院運営委員長政府開発援助等に関する特別委員長等を歴任。

経歴

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国家公安委員長就任時の会見にて

愛媛県今治市生まれ。父は愛媛県議会議員を4期務めた後引退し、地元で製材業を営んだ[1]

愛光中学校愛媛県立今治西高等学校早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。川崎製鉄(現JFEスチール)に勤務[2]。入社4年目に父が病に伏し、長男だったため愛媛に戻った[1]

1983年自由民主党公認で愛媛県議会議員選挙に出馬し、初当選した。愛媛県議会副議長に選出され、自民党愛媛県連政務調査会長、自民党愛媛県連幹事長を歴任[3]

2004年第20回参議院議員通常選挙に自民党公認で愛媛県選挙区から出馬し、初当選。安倍改造内閣福田康夫内閣国土交通大臣政務官国土関係施策及び北海道開発関係施策に関する事務[4])を務めた[3]

2010年第22回参議院議員通常選挙に自民党公認で愛媛県選挙区から出馬し、民主党公認の岡平知子らを破り再選[5]

2011年参議院決算委員長に就任。2012年自由民主党総裁選挙では町村信孝の推薦人となり、国会議員による投票では1回目は町村、決選投票では安倍晋三に投票した[6]

2015年第3次安倍第1次改造内閣国土交通副大臣災害対策関係施策土地・建設産業水管理・国土保全住宅鉄道自動車国際気象関係施策の総括[7])兼内閣府副大臣復興副大臣に就任[8]

2016年第24回参議院議員通常選挙に自民党公認で愛媛県選挙区から出馬し、野党統一候補の永江孝子を8429票差の僅差で破り3選[9]

2018年10月2日第4次安倍改造内閣国家公安委員長及び内閣府特命担当大臣(防災) に任命されて初入閣[10]。同年12月21日、小型無人機等に係る緊急安全対策に関する事務を担当する大臣を兼務する[11]

2020年10月、参議院予算委員長に就任[12]

政策・主張

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憲法

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  • 憲法改正について、2022年のNHK、毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[13][14]
  • 9条改憲について、2022年の毎日新聞社のアンケートで「改正して、自衛隊の存在を明記すべきだ」と回答[14]。9条への自衛隊の明記について、2022年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[13]
  • 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2022年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[13]

外交・安全保障

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  • 敵基地攻撃能力を持つことについて、2022年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[13]
  • 普天間基地辺野古移設について、2022年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[14]
  • 非核三原則についてどう考えるかとの問いに対し、2022年のNHKのアンケートで「維持すべき」と回答[13]
  • ロシアは2022年2月24日、ウクライナへの全面的な軍事侵攻を開始した[15]。日本政府が行ったロシアに対する制裁措置についてどう考えるかとの問いに対し、2022年のNHKのアンケートで「適切だ」と回答[13]。同年の毎日新聞社のアンケートで「今の制裁で妥当だ」と回答[14]
  • 2022年6月7日、政府は経済財政運営の指針「骨太方針」を閣議決定した。NATO加盟国が国防費の目標としている「GDP比2%以上」が例示され、防衛力を5年以内に抜本的に強化する方針が明記された[16]。「防衛費を今後どうしていくべきだと考えるか」との問いに対し、2022年のNHKのアンケートで「ある程度増やすべき」と回答[13]

ジェンダー

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  • 選択的夫婦別姓制度の導入について、2022年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答[14]
  • 同性婚を可能とする法改正について、2022年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答[14]
  • クオータ制の導入について、2022年のNHKのアンケートで回答しなかった[13]

その他

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  • アベノミクスについて、2022年の毎日新聞社のアンケートで「当面は継続すべきだ」と回答[14]
  • 原子力発電への依存度を今後どうするべきか」との問題提起に対し、2022年のNHKのアンケートで「高めるべき」と回答[13]
  • 国会議員の被選挙権年齢の引き下げについて、2022年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[14]
  • 2016年の米国大統領選挙について「ドナルド・トランプヒラリー・クリントンのどちらを支持するか」との問いに対し、2016年の毎日新聞社のアンケートで「クリントン」と回答[17]
  • 2016年2月8日、高市早苗総務大臣は、放送局が政治的公平性を欠く放送を繰り返した場合、放送法4条違反を理由に電波停止を命じる可能性に言及した[18][19]安倍晋三首相は2月15日の衆議院予算委員会で野党の批判に反論し、高市の発言を擁護した[20]。政府の姿勢をどう思うかとの問いに対し、2016年の毎日新聞社のアンケートで「問題とは思わない」と回答[17]
  • 東日本大震災復興補正予算が議論される中、復興予算捻出のためのODA削減案に反対する超党派連合のメンバーとして名を連ねた[21][22]
  • 山本がNHKの番組改変に関与したとして、「NHK受信料支払い停止運動の会」などの市民団体などが山本に対し抗議を行った[23]

不祥事

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  • 野党候補として臨んだ2010年第22回参議院議員通常選挙で再選直後、選挙支援への感謝の文章を自身のホームページのブログに掲載していたことが判明した[24]公職選挙法では自筆の信書などを除き、選挙後に挨拶目的で文書配布や文書図画を頒布することを禁止しており、愛媛県選挙管理委員会からは山本の行為が公選法違反に当たる可能性も指摘された[24]。その後、文章で使用した“感謝”の表記が誤解を招くものとして、“感謝”表記を含んだ一部の文章を削除した[24]

世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)との関係

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政治献金

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選挙歴

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当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
第20回参議院議員通常選挙 2004年07月11日 49 愛媛県選挙区 自由民主党 32万2152票 49.40% 1 1/3 /
第22回参議院議員通常選挙 2010年07月11日 55 愛媛県選挙区 自由民主党 35万1624票 52.67% 1 1/4 /
第24回参議院議員通常選挙 2016年07月10日 61 愛媛県選挙区 自由民主党 32万6990票 49.58% 1 1/3 /
第26回参議院議員通常選挙 2022年07月10日 67 愛媛県選挙区 自由民主党 31万8846票 59.04% 1 1/5 /

所属団体・議員連盟

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支援団体

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脚注

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  1. ^ a b 私の体験的地方議員論、2009年10月19日、参議院議員山本順三の活動ブログ。
  2. ^ プロフィール 山本順三オフィシャルサイト
  3. ^ a b これまでの経歴 山本順三オフィシャルサイト
  4. ^ 第168回国会 国土交通委員会 第1号
  5. ^ 選挙区 愛媛県 開票結果 読売新聞
  6. ^ “塩崎氏らが安倍氏支持 自民党総裁選”. 愛媛新聞. (2012年9月27日). http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20120927/news20120927911.html 2012年10月17日閲覧。 
  7. ^ 国交省/副大臣に山本順三氏と土井亨氏/政務官も3氏交代日刊 建設工業新聞
  8. ^ “副大臣と政務官、大幅入れ替え 小泉進次郎氏は退任”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞). (2015年10月9日). http://www.asahi.com/articles/ASHB9567CHB9UTFK00H.html 2015年10月10日閲覧。 
  9. ^ 山本順三(選挙区・愛媛県) 参議院議員選挙2016 読売新聞
  10. ^ 第4次安倍改造内閣 県関係国会議員反応 山本順三氏に高まる期待 初入閣多く不安視も愛媛新聞ONLINE
  11. ^ 万博担当相に世耕氏 閣議で指定朝日新聞
  12. ^ “衆参両院、新委員長を決定 衆院予算委員長は金田氏”. 日経デジタル (日本経済新聞). (2020年10月26日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65478870W0A021C2M10600/ 2020年11月24日閲覧。 
  13. ^ a b c d e f g h i 選挙区 愛媛”. 候補者アンケート - 参院選2022. NHK. 2022年6月27日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g h 山本順三 自民 愛媛”. 第26回参院選. 毎日新聞社. 2022年6月28日閲覧。
  15. ^ ロシアが全面侵攻開始、ウクライナは自国を防衛=クレバ外相”. ロイター (2022年2月24日). 2022年2月28日閲覧。
  16. ^ 川田篤志、柚木まり (2022年6月8日). “防衛費や子ども関連費倍増も 財源検討は参院選後に先送り 政府が「骨太方針」閣議決定”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/182147 2022年6月27日閲覧。 
  17. ^ a b “2016参院選 自民 愛媛 山本順三”. 毎日新聞. オリジナルの2016年6月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160627035757/http://mainichi.jp/senkyo/24san/meikan/?mid=B38000002002 2022年7月5日閲覧。 
  18. ^ “高市総務相発言 「電波停止」 波紋広げる理由とは”. 毎日新聞. (2016年2月11日). https://mainichi.jp/articles/20160212/k00/00m/040/071000c 2022年7月5日閲覧。 
  19. ^ 高市早苗総務大臣の「放送法違反による電波停止命令を是認する発言」に抗議し、その撤回を求めると共に、政府に対し報道・表現の自由への干渉・介入を行わないよう求める会長声明”. 東京弁護士会 (2016年2月16日). 2023年3月9日閲覧。
  20. ^ “【衆院予算委】安倍首相、電波停止「民主党政権で同じ答弁」”. 産経新聞. (2016年2月15日). https://www.sankei.com/article/20160215-4QJFNEWS65PKDM4SFNGCRMFAJA/ 2022年7月5日閲覧。 
  21. ^ 超党派議員がODA削減反対で一致 政府に申し入れへ Archived 2011年4月15日, at the Wayback Machine.
  22. ^ 平成23年4月14日第一次補正予算におけるODA削減に関する勉強会[リンク切れ]
  23. ^ 日刊スポーツ、2006年4月13日
  24. ^ a b c “参院選後ブログで支援感謝 愛媛、公選法違反の可能性”. 共同通信社. 47NEWS. (2010年8月9日). https://web.archive.org/web/20100912165336/http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010080901000594.html 2012年10月17日閲覧。 
  25. ^ 鈴木エイト『自民党の統一教会汚染-追跡3000日』小学館、2022年。ISBN 978-4093801232 p307~318
  26. ^ 世界平和統一家庭連合 今治家庭教会” (2022年6月). 2022年8月20日閲覧。
  27. ^ 2017/11/1内閣の政務三役、自民党役員のタバコ業界からの献金額、たばこ議連・特別委員会所属一覧”. 「子どもに無煙環境を」推進協議会 (2018年1月30日). 2022年6月25日閲覧。
  28. ^ 自民党たばこ議員連盟臨時総会(出席者)”. 2018年4月11日閲覧。
  29. ^ a b c 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
  30. ^ “2022年6月号”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2022年5月25日). https://zenkyou.xsrv.jp/wp-content/uploads/2022/05/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E3%81%9F%E3%81%B0%E3%81%93%E6%96%B0%E8%81%9E2022%E5%B9%B46%E6%9C%88%E5%8F%B7.pdf#page=6 2022年5月26日閲覧。 

外部リンク

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議会
先代
金子原二郎
日本の旗 参議院予算委員長
2020年 - 2022年
次代
末松信介
先代
松山政司
日本の旗 参議院議院運営委員長
第64代:2016年 - 2018年
次代
末松信介
先代
岸宏一
松山政司
日本の旗 参議院政府開発援助等
に関する特別委員長

2014年 - 2015年
2019年 - 2020年
次代
赤石清美
松下新平
先代
鶴保庸介
日本の旗 参議院決算委員長
2011年 - 2012年
次代
金子原二郎
公職
先代
小此木八郎
日本の旗 国家公安委員会委員長
第94代:2018年 -2019年
次代
武田良太
先代
小此木八郎
日本の旗 内閣府特命担当大臣防災
第30代:2018年 - 2019年
次代
武田良太
先代
北川イッセイ
西村明宏
日本の旗 国土交通副大臣
土井亨と共同

2015年 - 2016年
次代
田中良生
末松信介
先代
赤沢亮正
平将明
西村康稔
葉梨康弘
高木陽介
西村明宏
小里泰弘
左藤章
日本の旗 内閣府副大臣
高鳥修一
松本文明
福岡資麿
松下新平
盛山正仁
冨岡勉
高木陽介
井上信治
若宮健嗣と共同

2015年 - 2016年
次代
石原宏高
越智隆雄
松本洋平
赤間二郎
盛山正仁
高木陽介
末松信介
伊藤忠彦
先代
長島忠美
浜田昌良
西村明宏
日本の旗 復興副大臣
長島忠美
若松謙維と共同

2015年 - 2016年
次代
橘慶一郎
長沢広明
末松信介
先代
梶山弘志
吉田六左ェ門
藤野公孝
日本の旗 国土交通大臣政務官
金子善次郎
谷公一と共同

2007年 - 2008年
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西銘恒三郎
岡田直樹