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日本デルモンテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本デルモンテ株式会社
Nippon Del Monte Corporation
種類 株式会社
略称 NDM
本社所在地 日本の旗 日本
378-0016
群馬県沼田市清水町3748番地
設立 2016年4月1日
業種 食料品
法人番号 7070001032005 ウィキデータを編集
事業内容 清涼飲料水製造業、ソース類製造業、かん詰又はびん詰食品製造業
代表者 代表取締役社長 小塚太
資本金 1000万円
売上高 166億円
(2023年3月期)
純利益 2億4,600万円
(2024年3月期)[1]
純資産 10億9,600万円
(2024年3月期)[1]
総資産 52億1,900万円
(2024年3月期)[1]
従業員数 310名(2023年4月1日現在)
決算期 3月31日
主要株主 キッコーマン 100%
関係する人物 安藤公夫(元社長)
外部リンク https://www.delmonte.co.jp/
特記事項:現在の法人は2代目。
初代:日本デルモンテ株式会社は1961年7月1日設立。
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日本デルモンテ株式会社(にっぽんデルモンテ、: Nippon Del Monte Corporation)は、群馬県沼田市に本社を置くキッコーマンの子会社で調味料飲料食品の製造メーカーである。略称は、「NDM」。スローガンは、「太陽を、おいしさに。」。

概要

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日本における販売及び製造権のある「デルモンテ」製品(ケチャップ缶詰飲料などの青果物加工製品)と「キッコーマン」ブランドの製品を製造し、「キッコーマン食品(株)」「キッコーマン飲料(株)」が販売権を持つ。他に、野菜・野菜苗の生産・出荷・販売をする。

米国デルモンテ社との関係

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米国デルモンテ社(フレッシュ・デルモンテ・プロデュースデルモンテ・フーズ)との技術提携。フレッシュ・デルモンテ・プロデュースの日本法人はフレッシュ・デルモンテ・ジャパンで、東京都渋谷区恵比寿に本社がある。

沿革

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キッコーマン(株)」(当時 野田醤油)とトマトピューレ等の製造技術を持つ食品・菓子製造業の「唐木田食品(株)」(当時)が共同出資し、1961年(昭和36年)「吉幸(キッコー)食品工業(株)」を設立。初代社長に唐木田稲治郎が就任。本社および長野工場は、長野県更埴市(現 千曲市)においた。当時、キッコーマンは醤油など醸造食品分野主体であったが、日本人の食生活の変化を先取りし、ケチャップなどの加工品や果汁飲料の事業を展開するため、その後デルモンテブランドと提携するなど、グローバルな総合食品メーカーへと踏み出す第一歩となった。

初代法人

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  • 1961年(昭和36年)7月 「吉幸(キッコー)食品工業(株)」設立。「長野工場」の操業を開始[2]
  • 1962年(昭和37年)11月 加工専用種のトマトを導入し、契約栽培開始。
  • 1963年(昭和38年)
    • 2月 - 社名を「キッコー食品工業株式会社」に変更。
    • 7月 - 本社を東京都中央区に移転。
    • 12月 - デルモンテと三井物産が折半で出資していた日本カルパックにキッコーマンが資本参加することで、デルモンテ製品の製造はキッコー食品工業、販売はキッコーマンとする運営契約を締結。
    • 群馬県沼田市に「群馬工場」を建設[2]
    • 福島県原町市に「福島工場」を建設。
    • 福島工場で『デルモンテ・トマトケチャップ』瓶詰の製造を開始。
    • 長野・群馬工場で『デルモンテ・トマトジュース』の製造を開始。
  • 1966年(昭和41年)7月 - 岩手県二戸郡福岡町(現 二戸市)に「岩手工場」を建設。
  • 1968年(昭和43年)
    • 3月 群馬工場で『キッコーマン・ソース』の製造を開始。
    • 10月 福島工場で『原料用ビネガー』の製造を開始。
  • 1973年(昭和48年)10月 - 福島工場で『デルモンテ・トマトケチャップ』ソフトチューブ入りの製造を開始。
  • 1974年(昭和49年)7月 - 福島工場にトマトジュース缶ライン新設。
  • 1975年(昭和50年)8月 - 長野県下高井郡に「木島平分工場」を建設。
  • 1980年(昭和55年)7月 - 群馬工場にトマトケチャップチューブライン新設。
  • 1984年(昭和59年)12月 - 大阪府大阪市西区に「大阪営業所(現 大阪支店)」を開設。
  • 1986年(昭和61年)12月 - 長野工場にPET飲料ライン新設。
  • 1988年(昭和63年)1月 - 群馬工場にPET飲料ライン新設。
  • 1991年(平成3年)7月 - 社名を「日本デルモンテ株式会社」に変更。
  • 1999年(平成11年)4月 - 福島工場で「ISO14001」を取得。
  • 2000年(平成12年)5月 - 群馬工場・研究開発部で「ISO14001」を取得。
  • 2001年(平成13年)
    • 1月 - 群馬工場で「ISO9001」を取得。
    • 7月 - 長野工場で「ISO14001」を取得。
  • 2005年(平成17年)
    • 4月 - 全社で「ISO14001」を取得。
    • 8月 - 群馬工場のPET飲料ラインで「HACCP」を取得。
  • 2007年(平成19年)10月 - 岩手工場を分社化、「東北デルモンテ株式会社」を設立。
  • 2010年(平成22年)
    • 1月 - 生産体制の大幅な再編を発表[3]
    • 7月 - 木島平分工場を閉鎖。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月 - 東北デルモンテが事業を終了。
    • 9月 - 福島工場を閉鎖(実際には東日本大震災の影響で同年3月11日限り操業を停止)。
  • 2012年(平成24年)7月 - 本社機能の一部を群馬工場内に移転(本社所在地:群馬県沼田市)し、東京都港区の事業所を東京本社に変更。
  • 2013年(平成25年)10月 - 野菜苗販売事業を分割して日本デルモンテアグリ株式会社を設立。
  • 2015年(平成27年)2月 - 群馬工場・長野工場でFSSC22000取得。
  • 2016年(平成28年)4月 - 新たに設立した日本デルモンテ株式会社(2代目法人)へ事業を譲渡。日本デルモンテ株式会社(初代法人)は日本デルモンテ設立準備株式会社へ商号変更されたと同時に、キッコーマン食品へ吸収合併され解散[4]

2代目法人

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  • 2016年(平成28年)4月 - 設立。同時に日本デルモンテ株式会社(初代法人)から事業を譲受。
  • 2025年(令和7年)6月 - 長野工場を閉鎖する予定[2][5]

主要製品

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デルモンテブランド
  • トマトケチャップ
  • 缶詰(トマト・野菜・果実)
  • トマトジュース
  • 野菜ジュース
  • 野菜とらなきゃ(野菜・果実混合飲料)
  • ラクベジ(植物性乳酸菌(殺菌)入り)
  • 有機ジュース
  • 乳酸菌シリーズ
    • 野菜と乳酸菌
    • 大豆と乳酸菌
    • ローズと乳酸菌
デルモンテ・紀文共同開発製品
  • Soytime(豆菜飲料)
  • 豆菜食房(豆菜スープ)
キッコー・NDMブランド

詳しくは、キッコーマン主要商品の項を参照。

事業所

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本社・群馬工場

群馬県沼田市清水町3748番地

東京本社

東京都港区西新橋2丁目1番1号

大阪支店

大阪府大阪市西区江戸堀1丁目9番1号肥後橋センタービル

商品技術開発部

群馬県沼田市清水町3748番地

長野工場

長野県千曲市桜堂485番地

商品

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脚注

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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