有田郡
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人口40,690人、面積437.99km²、人口密度92.9人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の3町を含む。
郡域
[編集]1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記3町に有田市の大部分(初島町里・初島町浜を除く)を加えた区域にあたる。
歴史
[編集]古代
[編集]『紀伊続風土記』によると、古代は安諦郡(あで)という郡名であったが、平城天皇の諱「安殿(あて)」と音が似て畏れ多いということから在田郡に改称したという。
式内社
[編集]神名帳 | 比定社 | 集成 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
社名 | 読み | 格 | 付記 | 社名 | 所在地 | 備考 | |
在田郡 1座(大) | |||||||
須佐神社 | スサノ | 名神大 | 月次新嘗 | 須佐神社 | 和歌山県有田市千田 | [1] | |
凡例を表示 |
近世
[編集]江戸時代までは在田郡とも表記した。
知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
藩領 | 紀伊和歌山藩 | 133村 | 畑村、道村、滝村、滝川原村、南村、東村、須谷村、中番村、西村、辻堂村、中島村(現・有田市)[1]、千田村、山田原村、野村、新堂村、箕島村、北湊村、小豆島村、古江見村、山地村、田村、栖原村、湯浅村、吉川村、別所村、青木村、広村、山本村、和田村、西広村、唐尾村、中野村(現・広川町)[2]、金屋村(現・広川町)[2]、殿村、河瀬村、上津木村、下津木村、前田村、井関村、柳瀬村、名島村、中村(現・広川町)[2]、熊井村、奥村、中野村(現・有田川町植野)[3]、土生村、宿村、水尻村、明王寺村、天満村、下津野村、野田村、小島村、中島村(現・有田川町)[4]、長田村、角村、出村、船阪村、賢村、井口村、大谷村(現・有田川町大谷)[4]、田口村、大賀畑村、田角村、長谷村、釜中村、上六川村、黒松村、下六川村、糸野村、丹生村、庄村、垣倉村、吉見村、徳田村、吉原村、糸川村、修理川村、宇井苔村、岩野河村、粟生村、川口村、松原村、歓喜寺村、長谷川村、中野村(現・有田川町中野)[5]、金屋村(現・有田川町)[5]、中井原村、市場村、小川村、青田村、有原村、西ヶ峯村、彦ヶ瀬村、瀬井村、中村(現・有田川町中)[5]、中嶺村、本堂村、沼田村、冬村、延坂村、大西村、大薗村、尾上村、小原村、立石村、谷村、大谷村(現・有田川町東大谷)、二川村、日物川村、境川村、楠本村、大蔵村、沼村、遠井村、三田村、宮川村、沼谷村、久野原村、西原村、清水村[6]、三瀬川村、中原村、川合村、北野川村、下湯川村、井谷村、押手村、板尾村、杉野原村、二沢村、上湯川村、西丹生図村 |
紀伊新宮藩[7] | 2村 | 中村(現・有田川町尾中)、東丹生図村 | |
紀伊田辺藩[8] | 1村 | 山田村 | |
和歌山藩・新宮藩 | 2村 | 星尾村 |
近現代
[編集]町村制以前
[編集]- 明治4年
- 明治12年(1879年)
町村制以降
[編集]- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。(21村)
- 石垣村 ← 吉原村、糸川村、修理川村、松原村、歓喜寺村、宇井苔村(現・有田川町)
- 城山村 ← 二川村、東大谷村、日物川村、境川村(現・有田川町)
- 五村 ← 中原村、川合村、二沢村、北野川村、三瀬川村(現・有田川町)
- 安諦村 ← 井谷村、板尾村、杉野原村、押手村、沼谷村(現・有田川町)
- 生石村 ← 丹生村、糸野村、下六川村、釜中村、上六川村、黒松村(現・有田川町)
- 保田村 ← 星尾村、千田村、辻堂村、下中島村、山田原村(現・有田市)
- 宮原村 ← 道村、東村、畑村、南村、須谷村、滝村、滝川原村(現・有田市)
- 糸我村 ← 中番村、西村(現・有田市)
- 田栖川村 ← 田村、栖原村、吉川村(現・湯浅町)
- 広村 ← 広村、和田村(現・広川町)
- 御霊村 ← 西丹生図村、東丹生図村、垣倉村、庄村、徳田村、吉見村(現・有田川町)
- 五西月村 ← 青田村、有原村、大西村、大薗村、小原村、冬村、延坂村[飛地を除く]、沼田村、本堂村、中嶺村、中村、瀬井村、彦ヶ瀬村、尾上村、西ヶ峯村(現・有田川町)
- 八幡村 ← 三田村、宮川村、大蔵村、西原村、清水村、久野原村、上湯川村、下湯川村、楠本村、沼村、遠井村(現・有田川町)
- 湯浅村 ← 湯浅村、別所村、青木村、山田村(現・湯浅町)
- 津木村 ← 上津木村、下津木村、前田村(現・広川町)
- 田殿村 ← 上中島村、長田村、角村、尾中村、出村、田口村、大賀畑村、大谷村、井口村、賢村、田角村、長谷村、船阪村(現・有田川町)
- 岩倉村 ← 川口村、谷村、岩野河村、立石村、粟生村(現・有田川町)
- 藤並村 ← 熊井村、水尻村、岡田村、奥村、植野村、土生村、天満村、下津野村、野田村、明王寺村、小島村(現・有田川町)
- 鳥屋城村 ← 金屋村、市場村、中野村、中井原村、小川村、長谷川村、延坂村[飛地](現・有田川町)
- 宮崎村 ← 小豆島村、箕島村、北湊村、野村、新堂村、古江見村、山地村(現・有田市)
- 南広村 ← 西広村、唐尾村、山本村、上中野村、南金屋村、殿村、井関村、河瀬村、柳瀬村、東中村、名島村(現・広川町)
- 明治29年(1896年)6月22日 - 湯浅村が町制施行して湯浅町となる。(1町20村)
- 明治30年(1897年)9月1日 - 郡制を施行。
- 明治34年(1901年)3月16日 - 宮崎村が町制施行・改称して箕島町となる。(2町19村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和25年(1950年)10月1日 - 広村が町制施行して広町となる。(3町18村)
- 昭和29年(1954年)9月19日 - 箕島町・保田村・宮原村・糸我村が合併して有田町が発足。(3町15村)
- 昭和30年(1955年)
- 昭和31年(1956年)
- 昭和34年(1959年)1月1日(5町)
- 五村および岩倉村の一部(粟生)が清水町に編入。
- 岩倉村の残部(川口・谷・岩野河・立石)が金屋町に編入。
- 平成8年(1996年)4月1日 - 広川町(ひろかわちょう)が改称して広川町(ひろがわちょう)となる。
- 平成18年(2006年)1月1日 - 吉備町・金屋町・清水町が合併して有田川町が発足。(3町)
変遷表
[編集]自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和64年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
宮崎村 | 明治34年3月16日 町制改称 箕島町 |
昭和29年9月19日 有田町 |
昭和31年5月1日 市制 |
有田市 | 有田市 | ||
宮原村 | 宮原村 | ||||||
糸我村 | 糸我村 | ||||||
保田村 | 保田村 | ||||||
湯浅村 | 明治29年6月22日 町制 |
湯浅町 | 湯浅町 | 湯浅町 | 湯浅町 | 湯浅町 | |
田栖川村 | 田栖川村 | 田栖川村 | 昭和31年3月31日 湯浅町に編入 | ||||
広村 | 広村 | 昭和25年10月1日 町制、広町 |
昭和30年4月1日 広川町 |
広川町 | 広川町 | ||
南広村 | 南広村 | 南広村 | |||||
津木村 | 津木村 | 津木村 | |||||
藤並村 | 藤並村 | 藤並村 | 昭和30年4月16日 吉備町 |
平成18年1月1日 有田川町 |
有田川町 | ||
田殿村 | 田殿村 | 田殿村 | |||||
御霊村 | 御霊村 | 御霊村 | |||||
五西月村 | 五西月村 | 五西月村 | 昭和30年4月1日 金屋町 |
金屋町 | |||
石垣村 | 石垣村 | 石垣村 | |||||
鳥屋城村 | 鳥屋城村 | 鳥屋城村 | |||||
生石村 | 生石村 | 生石村 | 昭和30年4月1日 鳥屋城村に編入 | ||||
岩倉村 | 岩倉村 | 岩倉村 | 昭和34年1月1日 金屋町に編入 | ||||
昭和34年1月1日 清水町に編入 |
清水町 | ||||||
五村 | 五村 | 五村 | |||||
城山村 | 城山村 | 城山村 | 昭和30年5月10日 清水町 | ||||
八幡村 | 八幡村 | 八幡村 | |||||
安諦村 | 安諦村 | 安諦村 |
行政
[編集]- 歴代郡長
『和歌山県史 人物』による[9]。
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 鈴村三郎 | 明治12年(1879年)1月20日 | ||
2 | 野田四郎 | 明治16年(1883年)12月5日 | ||
3 | 佐々木米三郎 | 明治37年(1904年)5月4日 | ||
4 | 松田巳之吉 | 明治41年(1908年)10月1日 | ||
5 | 岩河虎三郎 | 明治43年(1910年)12月13日 | ||
6 | 柳瀬謹三 | 大正5年(1916年)6月13日 | ||
7 | 松本三郎 | 大正8年(1919年)6月23日 | ||
8 | 前田甚之助 | 大正9年(1920年)6月4日 | ||
9 | 小野浅次郎 | 大正12年(1923年)3月12日 | ||
10 | 宇田嘉市 | 大正13年(1924年)3月10日 | ||
11 | 中筋松之助 | 大正13年(1924年)12月12日 | 大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 30 和歌山県、角川書店、1985年7月1日。ISBN 404001300X。
- 旧高旧領取調帳データベース
- 和歌山県史編さん委員会 編『和歌山県史 人物』和歌山県、1989年。