コンテンツにスキップ

現代建築

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アウディトリオ・デ・テネリフェ(スペイン)。サンティアゴ・カラトラバ設計。全体が大きな曲線で構成されている。
en:Gerald Ratner Athletics Center(ケーブルやカウンターおもりを用いている)
ブルジュ・ハリファドバイのスカイライン。

現代建築(げんだいけんちく、contemporary architecture)とは、

  1. 現代(その論者にとって、自分の生きている時代)の建築、と考えられるものを、前時代のそれと比較しつつ指すための一般的な用語。前時代の建築と比較して、現代的な意匠にて建てられたと考えられる建築物を指す一般的な用語。「現代」という言葉が具体的に指す年代は動的で、世代の入れ替わりとともに変化してゆく[1]
  2. 第二次世界大戦後しばらく日本建築史で用いられた用法)戦前を「近代建築[2]とし、それと対比させる形で、戦後に建てられた建築物を「現代建築」と呼んで区別する。しかし時間の経過とともに「現代=戦後」という区切りも自明のものでなくなり[3]、かつて「現代建築」の代表であったル・コルビュジエも21世紀においては「近代建築」となっている[4]

出典・脚注

[編集]
  1. ^ 古い文献では、「現代」という言葉が全く異なった時代を指している。明治時代の論者にとっては、明治時代が「現代」であり、第一次世界大戦時代の論者にとってはその大戦時が「現代」である。21世紀初頭の我々が「現代」と呼んでいる時代も、100年後には「現代」と呼ばれなくなる。
  2. ^ 幕末明治初期から戦前に建てられた建築物のうち、煉瓦から出発し、コンクリートの普及する過程で西洋の建築様式や技術を用いた建築物や、西洋風の意匠を取り入れた建築物。
  3. ^ 「日本近代建築」の生成──「現代建築」から『日本の近代建築』まで | 倉方俊輔 The Formation of Modern Japanese Architecture: From "Contemporary Architecture" to the "Modern Architecture of Japan" | Kurakata Shunsuke
  4. ^ 西沢大良 - 現代の建築「現代建築について2 - モノの種類が増えている」:東西アスファルト事業協同組合

関連人物

[編集]

関連項目

[編集]