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第6回衆議院議員総選挙

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 日本の旗 第6回衆議院議員総選挙 国会議事堂
内閣 第1次大隈内閣
解散日 1898年(明治31年)6月10日
公示日 1898年(明治31年)7月8日
投票日 1898年(明治31年)8月10日
選挙制度 小選挙区制
改選数 300(増減なし
議席内訳
有権者 直接国税15円以上納税の満25歳以上の男性日本国民
有権者数 50万2292人
投票率 79.91%(減少7.59%)
各党別勢力
党順 第1党 第2党 第3党
画像
党色
党名 憲政党 国民協会 日吉倶楽部
党首 なし[注釈 1] 品川弥二郎 不明
前回選挙 新党 29 新党
獲得議席 244 21 9
 < 1898年3月1902年 > 

第6回衆議院議員総選挙(だい6かいしゅうぎいんぎいんそうせんきょ)は、1898年明治31年)8月10日日本で行われた帝国議会衆議院議員総選挙である。

前回からわずか5か月弱での総選挙となった。1年で2度総選挙が行われたのは1894年以来で、現時点で最後となっている。6月22日自由党進歩党が合同し、憲政党となってからまもなく行われた選挙であり、第1次大隈内閣の与党である憲政党が大勝をおさめた。しかし10月には憲政党は旧自由党系の憲政党と旧進歩党系の憲政本党に分裂し、大隈内閣も倒れた。 

選挙データ

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内閣

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解散日

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公示日

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投票日

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改選数

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  • 300

選挙制度

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  • 小選挙区制(一部2人区制)
  • 記名投票
    • 1人区(単記投票) ‐ 214
    • 2人区(連記投票) ‐ 43
  • 制限投票
    • 直接国税15円以上納税の満25歳以上の男性
    • 有権者 502,292

選挙結果

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投票率

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  • 79.91%(前回比減少7.59%)

党派別獲得議席

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  • 憲政党 244議席(うち旧自由党系120議席、旧進歩党系124議席)
  • 国民協会 21議席
  • 日吉倶楽部 9議席
  • 無所属 26議席

この選挙で当選

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 憲政党(旧自由党系)   憲政党(旧進歩党系)   国民協会   日吉倶楽部   無所属 

※神奈川3区は東京府にまたがる選挙区に再編され、東京13区として扱われたため、存在しない。

青森県 1区 奈須川光宝 徳差藤兵衛 2区 工藤行幹 3区 菊池九郎
岩手県 1区 大隈英麿 2区 小田為綱 3区 名須川良平 4区 下飯坂権三郎 5区 鈴木文三郎
宮城県 1区 藤沢幾之輔 2区 佐藤清 3区 菅原伝 4区 佐藤琢治 5区 首藤陸三
秋田県 1区 大久保鉄作 2区 畠山雄三 3区 須藤善一郎 4区 武石敬治 伊藤直純
山形県 1区 佐藤里治 戸狩権之助 2区 小倉信近 3区 阿部孫左衛門 秋保親兼
4区 重野謙次郎
福島県 1区 菅野善右衛門 2区 安部井磐根 3区 河野広中 鈴木万次郎
4区 柴四朗 佐治幸平 5区 門馬尚経
茨城県 1区 関信之介 五十野譲 2区 大津淳一郎 根本正 3区 浜名信平
4区 初見八郎 5区 木村格之輔 6区 岡野寛
栃木県 1区 星亨 2区 田村順之助 新井章吾 3区 田中正造 4区 山田武
群馬県 1区 久米民之助 2区 金井貢 3区 中島祐八 4区 塩谷五十足 5区 斎藤寿雄
埼玉県 1区 加藤政之助 2区 粕谷義三 福田久松 3区 新井啓一郎 長瀬清一郎
4区 斎藤安雄 堀越寛介 5区 持田直
千葉県 1区 佐久間元三郎 2区 四宮有信 大塚常次郎 3区 大須賀庸之助 4区 鈴木儀左衛門
5区 布施甚七 6区 岩瀬武司 7区 星野助左衛門 8区 秋山源兵衛
神奈川県 1区 島田三郎 2区 大塚成吉 4区 徳増源太郎 5区 梶野敬三 6区 安藤亀太郎
山梨県 1区 斎藤卯八 2区 河口善之助 3区 秋山元蔵
東京府 1区 安川繁成 2区 星松三郎 3区 山田喜之助 4区 横山富次郎 5区 利光鶴松
6区 高梨哲四郎 7区 松田秀雄 8区 田口卯吉 9区 鳩山和夫 10区 堀田連太郎
11区 浅香克孝 12区 高木正年 13区 村野常右衛門 青木正太郎
新潟県 1区 斎藤和平太 2区 市島謙吉 佐藤伊助 3区 高岡忠郷 4区 佐藤宗弥
5区 三輪潤太郎 高橋九郎 6区 牧口義方 7区 丸山嵯峨一郎 岡田龍松
8区 大滝伝十郎 室孝次郎 9区 磯部八五郎
富山県 1区 内山松世 金岡又左衛門 2区 西田収三 3区 稲垣示 4区 大矢四郎兵衛
石川県 1区 田中喜太郎 赤土亮 2区 中田弥平 3区 浅野順平 金田平五郎
4区 橋元勗
福井県 1区 林彦一 2区 杉田定一 3区 三田村甚三郎 4区 山口定省
長野県 1区 飯島正治 2区 山田荘左衛門 3区 竜野周一郎 4区 降旗元太郎 上條謹一郎
5区 小山久之助 6区 中村弥六 7区 渡辺猶人
岐阜県 1区 大野亀三郎 2区 片野篤二 3区 佐久間国三郎 4区 井上源衛 5区 石井鼎
6区 前島丈之助 7区 杉下太郎右衛門
静岡県 1区 井上彦左衛門 2区 伊達文三 3区 広住久道 4区 三橋四郎次 5区 寺田彦太郎
6区 松島廉作 7区 大村和吉郎 永井嘉六郎
愛知県 1区 鈴木摠兵衛 2区 井上信八 3区 堀尾茂助 4区 村瀬庫次 5区 森東一郎
6区 西川宇吉郎 7区 長坂重孝 8区 早川龍介 9区 浦野錠平 10区 加藤六蔵
11区 後藤文一郎
三重県 1区 栗原亮一 2区 木村誓太郎 3区 和波久十郎 4区 大石正巳
5区 森本確也 尾崎行雄 6区 森川六右衛門
滋賀県 1区 望月長夫 2区 片岡久一郎 3区 藤野辰次郎 大東義徹 4区 脇坂行三
京都府 1区 雨森菊太郎 2区 中村栄助 3区 小松喜平治 4区 喜多川孝経
5区 石原半右衛門 野尻岩次郎 6区 神鞭知常
大阪府 1区 大三輪長兵衛 2区 伊藤徳三 3区 前川槙造 4区 秋岡義一 吉岡直一
5区 中埜広太郎 6区 深尾竜三 7区 出水弥太郎 8区 北田豊三郎 9区 中辰之助
兵庫県 1区 本城安次郎 2区 石田貫之助 3区 植木致一 4区 鞍谷清慎 5区 平岡万次郎
6区 西村真太郎 7区 岡本松太郎 8区 堀豊彦 高川定次郎
9区 西村淳蔵 富田仙助 10区 高津雅雄
奈良県 1区 中山平八郎 2区 滝口帰一 本間直 3区 磯田和蔵
和歌山県 1区 浜口吉右衛門 関直彦 2区 千田軍之助 3区 山口熊野 塩路彦右衛門
鳥取県 1区 石谷董九郎 2区 西谷金蔵 3区 門脇重雄
島根県 1区 星野甚右衛門 2区 並河理二郎 3区 江角千代次郎 4区 恒松隆慶 5区 松本正友
6区 原田赳城
岡山県 1区 坂本金弥 石黒涵一郎 2区 竹内正志 3区 犬養毅 4区 田辺為三郎
5区 東良三郎 6区 井手毛三 7区 野間五造
広島県 1区 串本康三 宮原幸三郎 2区 小田貫一 3区 金尾稜厳 4区 和田彦次郎
5区 内藤守三 6区 望月圭介 7区 花井卓蔵 8区 井上角五郎 9区 山内吉郎兵衛
山口県 1区 河北勘七 古谷新作 2区 国重政亮 3区 大岡育造
4区 武弘宜路 三輪伝七 5区 熊代慊三郎
徳島県 1区 新開貢 2区 坂東勘五郎 3区 武市彰一 4区 橋本久太郎 5区 阿部興人
香川県 1区 中野武営 2区 林喬 3区 宮井茂九郎 4区 堀家虎造 5区 塩田忠左衛門
愛媛県 1区 武市庫太 高須賀穣 2区 野間豊五郎 3区 重岡薫五郎 4区 鈴木重遠
5区 清水静十郎 6区 児島惟謙
高知県 1区 山本幸彦 2区 西原清東 土居平左衛門 3区 片岡健吉
福岡県 1区 平岡浩太郎 2区 藤金作 多田作兵衛 3区 許斐鷹助 4区 野田卯太郎
5区 佐々木正蔵 6区 永江純一 7区 山本貴三郎 8区 征矢野半弥
佐賀県 1区 武富時敏 江藤新作 2区 松田正久 3区 永田佐次郎
長崎県 1区 富永隼太 浅田次郎 2区 今村千代太 3区 臼井哲夫 4区 草刈武八郎
5区 宮崎栄治 6区 多田通
熊本県 1区 佐々友房 内藤正義 2区 松尾又雄 3区 佐伯誠一郎 古荘嘉門
4区 内田雄蔵 5区 松岡長康 6区 小崎義明
大分県 1区 箕浦勝人 2区 小栗貞雄 3区 朝倉親為 4区 広瀬貞文 5区 元田肇
6区 江島久米雄
宮崎県 1区 津野常 2区 横山通英 3区 小林乾一郎
鹿児島県 1区 有馬要介 2区 鮫島相政 3区 長谷場純孝 4区 和泉邦彦 5区 有村連
6区 佐藤通代 7区 林元俊

補欠当選

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脚注

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  1. ^ 総裁は設置されず。首相大隈重信、内務大臣板垣退助

参考文献

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  • 衆議院事務局編『総選挙衆議院議員当選回数調 - 第1回乃至第19回』衆議院事務局、1936年。

関連項目

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外部リンク

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