コンテンツにスキップ

耳鳴り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
耳鳴り
概要
診療科 耳鼻咽喉科学, 聴能学[*], 神経学
分類および外部参照情報
ICD-10 H93.1
ICD-9-CM 388.3
DiseasesDB 27662
MedlinePlus 003043
eMedicine article/856916
Patient UK 耳鳴り
MeSH D014012

耳鳴り(みみなり、: Tinnitus)とは、実際にはがしていないのにも拘らず、何かが聞こえるように感じる現象

耳鳴とは

[編集]

一般に耳鳴りは、難聴とともに出現することが多いとされている。このありふれた病態は、軽い不快感から、不眠、ときに状態など、大小のストレスを引き起こしうる。耳鳴は本人にしか聞こえない自覚的耳鳴と、外部から聴取可能な他覚的耳鳴に分類される。急に生じた耳鳴りが急性感音難聴の唯一の自覚症状であることもあり、早めに一度は耳鼻咽喉科を受診するべきであると考えられる。また、頻度は少ないものの、脈拍と同調する耳鳴の一部に、腫瘍や血管病変に起因するものがあり、注意が必要である。

耳鳴の原因

[編集]

内耳が原因

[編集]

蝸牛性耳鳴には、次の原因が考えられている[1]

  • 蝸牛有毛細胞の異常運動
  • 伝達機構の障害
  • 信号変換機構の障害

脳が原因

[編集]

近年の研究で、脳のいわば誤動作で耳鳴が認識される、という説も有力視されている。 以下のような機序によると考えられている。

加齢などで聴覚細胞がダメージを受けその音高の信号を出さなくなる→脳はその音高の信号が来ないため感度を上げる→それでも信号は来ないので一層感度を上げる→信号のハウリングのような現象が起き、すなわちこれが耳鳴りのように認識される、というものである。

こちらが原因の場合は、ステロイドの投与などは無意味で、後述のような脳をリラックスさせる薬が効果がある。

また、こちらが原因の場合、補聴器を使用し、認識しにくい音高の部分を増幅してやれば、内耳で聞こえるようになり、脳もむやみに感度をあげることはなくなり、耳鳴も消失する、という例が報告されている。

耳鳴の分類

[編集]

自覚的耳鳴

[編集]

自覚的耳鳴は、本人にしか聞こえることのない耳鳴である。

耳鳴りはベンゾジアゼピン離脱症候群の1つとして、ベンゾジアゼピン系の治療投薬の中断により発生する可能性がある。それはまれに遷延性離脱症候群として何ヶ月も続く。[2][3]

病的な耳鳴り

[編集]

難聴とともに出現することが多く、外有毛細胞の障害がその原因であると想定されているが、明確な原因は不明である。病院を訪れた耳鳴患者は80-90%程度の割合で何らかの難聴を伴うと報告されている。よって、耳鳴の自覚がある場合、早期に、一度は、耳鼻科一般外来を受診し、鼓膜の診察と聴力検査を受けるべきである。難聴の自覚が無くとも軽度の急性感音難聴が背後に存在する場合もあり、このような場合にはステロイド全身投与などの治療を早期に受けるべきである。慢性の耳鳴は、しばしば強烈なストレスを伴うが、脳腫瘍などから来ているものの場合を除き、生命予後に関わる疾患の一症状であることはあまり無い。しかし、そのストレスは時に絶大になりうることが知られている。

生理的耳鳴り

[編集]

完全な無音状態で、「シーン」または「キーン」といった耳鳴りが聞こえることがあるが、健常な反応であり、病気ではない。

他覚的耳鳴

[編集]

他覚的耳鳴とは、病変部から実際に音波が発せられ、本人以外にも客観的に聴取が可能な耳鳴である。その正体としては、大小の筋肉の痙攣や、血管病変の拍動などが知られている。このなかで、血管病変が耳鳴の原因である場合には、時に致命的になることがある。心拍に同調した拍動性耳鳴の訴えがある場合には、脳神経外科や耳鼻咽喉科を早期に受診するべきである。

治療

[編集]

耳鳴りの原因が特定されたなら、原因の治療が耳鳴りの症状の改善につながる可能性がある[4]。 そうでなければ一次治療の方法は心理療法[5]音響療法、もしくは補聴器の使用になる。耳鳴りそのものの有効な治療薬は存在しない[4][6][7]

心理学的治療法

[編集]

認知行動療法 (CBT)は、耳鳴りの治療法として最も支持されており[5][8][9]、患者のストレスを低減する[10]。この効果は、うつ不安に対する効果とはかかわりがないと考えられている[9]アクセプタンス&コミットメント・セラピー (ACT) も、治療方法として有望である[11]他、リラクゼーション法も役立つ可能性がある[4]。また、Progressive Tinnitus Managementという治療法も、アメリカ合衆国退役軍人省が開発を行っている[12]

音を利用した治療法

[編集]

補聴器の使用やマスカー療法英語版などによる音響療法は、脳が特定の周波数の耳鳴りを無視することを助けるかもしれない。これらのエビデンスは非常に弱いが、副作用は全くない[4][13][14]。耳鳴りに対する音響療法には、聴力の喪失を補うため音を調整する器具の使用や、 signal spectrum notching(和訳不明)という耳鳴りの周波数に近いエネルギーを消滅させる方法など複数の方法がある[15][16]。 耳鳴りに関連した神経活動の軽減を目的とする耳鳴り順応療法英語版は、初期の研究のエビデンスによって支持されている[4][17][16]。 耳鳴りにかぶせる音や、音響療法、リラクゼーション法を含むアプリを利用した治療法も開発されており、[18][19]補聴器を操作できるものも存在する[20]

Neuromonics英語版という音を利用した治療法も存在する。この治療法は系統的脱感作法の原則に基づいており、12ヵ月続く構造化されたリハビリテーションプログラムを含む。この治療法において、患者が着用した治療器具を通じて音を流し、患者の耳鳴りの知覚と関連する特定の周波数を聞こえなくすることが目的とされるが、2012年の研究では他の暴露療法と効果は大して変わらないと結論付けられている [21]

投薬

[編集]

2018年現在では明らかな原因が特定できない耳鳴りに有効な治療薬は存在しない[4][22][23]抗うつ薬[24]アカンプロサート の有効性に関しても十分なエビデンスが存在せず[25]ベンゾジアゼピンの効果に関しては、研究によって結論が分かれている[4][23][26][27]メラトニン(2015年時点[28]抗てんかん薬の有効性は不明である[4][29]中耳へのステロイドの注射もおそらく有効でない[30][31]他、べタヒスチン英語版の有効性を示すエビデンスも存在しない[32]。少数の国で耳鳴り治療に使用されるカロべリン英語版[33]の使用を支持するエビデンスは非常に弱い[34]

軟口蓋振戦(Palatal tremor)を原因とするまれな客観的耳鳴りの事例の一部では、ボツリヌストキシンの注射が有効であった[35]

ニューロモデュレーション

[編集]

2020年の臨床試験についての情報は、バイモーダル・ニューロモデュレーション英語版が耳鳴りの症状を軽減する可能性を示唆している。これは音を聞かせつつ舌に電気的刺激を与えるという非侵襲的な治療法である[36]

2023年3月には、アメリカ食品医薬品局 (FDA)がこの耳鳴りに対する療法に使われるニューロモッド社の治療器具Lenireを承認した[37][38][39]。2024年7月には、アメリカ合衆国退役軍人省 が同社と契約を結び耳鳴りに悩む退役軍人に治療を行うことを発表し、LenireはFederal Supply Schedule (FSS)契約(合衆国政府と民間企業が結ぶ、長期間かつ大規模な契約のこと)がなされる初のバイモーダル・ニューロモデュレーション用の医療器具となった[39]

経頭蓋磁気刺激法[4][40]transcranial direct current stimulation英語版ニューロフィードバックといった治療法を支持するエビデンスは多少だが存在する。

代替医療

[編集]

イチョウは効果がないと思われる[23][41]アメリカ耳鼻咽喉科学会英語版は耳鳴り症状の改善のためにメラトニン亜鉛のサプリをとることを推奨しておらず、 またさまざまなダイエットサプリ(lipoflavonoid(和訳不明)、ガーリック、中国医学韓医学の処方薬、ミツバチの幼虫、ビタミン剤やミネラルサプリ、ホメオパシーのレメディーなど)が耳鳴りに効果があるとするエビデンスはないと報告している[22]。 2016年のコクランレビューでは、亜鉛のサプリの耳鳴り症状軽減のエビデンスは十分でないと結論付けられた[42]

参考文献

[編集]
  • 神崎仁『耳鳴の克服とその指導』金原出版、1999年。ISBN 4-307-50601-4 

出典

[編集]
  1. ^ 神崎(1999)p.90
  2. ^ Riba, Michelle B.; Ravindranath, Divy (12 April 2010). Clinical manual of emergency psychiatry. Washington, DC: American Psychiatric Publishing Inc. p. 197. ISBN 978-1-58562-295-5. https://books.google.co.jp/books?id=l8veL1bDoF8C&pg=PA197 
  3. ^ Delanty, Norman (27 November 2001). Seizures: medical causes and management. Totowa, N.J.: Humana Press. p. 187. ISBN 978-0-89603-827-1. https://books.google.co.jp/books?id=u2B3SdfE8-gC&pg=PA187 
  4. ^ a b c d e f g h i Baguley, David; McFerran, Don; Hall, Deborah (November 2013). “Tinnitus”. The Lancet 382 (9904): 1600–1607. doi:10.1016/S0140-6736(13)60142-7. PMID 23827090. http://eprints.nottingham.ac.uk/id/eprint/3228. 
  5. ^ a b Langguth, B; Kreuzer, PM; Kleinjung, T; De Ridder, D (September 2013). “Tinnitus: causes and clinical management”. The Lancet Neurology 12 (9): 920–930. doi:10.1016/S1474-4422(13)70160-1. PMID 23948178. 
  6. ^ Drug Therapies” (英語). American Tinnitus Association (20 March 2015). 3 March 2022閲覧。 “There are presently no FDA-approved drugs specifically for tinnitus, and no medications that have been shown to reverse the neural hyperactivity at the root of tinnitus. Drugs cannot cure tinnitus, but they may provide relief from some severe tinnitus symptoms.”
  7. ^ Kleinjung, Tobias; Langguth, Berthold (August 2020). “Avenue for Future Tinnitus Treatments”. Otolaryngologic Clinics of North America 53 (4): 667–683. doi:10.1016/j.otc.2020.03.013. PMID 32381341. 
  8. ^ Martinez-Devesa, Pablo; Perera, Rafael; Theodoulou, Megan; Waddell, Angus (8 September 2010). “Cognitive behavioural therapy for tinnitus”. Cochrane Database of Systematic Reviews (9): CD005233. doi:10.1002/14651858.CD005233.pub3. PMID 20824844. 
  9. ^ a b “Systematic review and meta-analyses of randomized controlled trials examining tinnitus management”. The Laryngoscope 121 (7): 1555–1564. (2011). doi:10.1002/lary.21825. PMC 3477633. PMID 21671234. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3477633/. 
  10. ^ “A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials of cognitive–behavioral therapy for tinnitus distress”. Clinical Psychology Review 31 (4): 545–553. (2011). doi:10.1016/j.cpr.2010.12.006. PMID 21237544. 
  11. ^ Ost, LG (October 2014). “The efficacy of Acceptance and Commitment Therapy: an updated systematic review and meta-analysis”. Behaviour Research and Therapy 61: 105–121. doi:10.1016/j.brat.2014.07.018. PMID 25193001. 
  12. ^ Chapter 9 – Level 5 Individualized Support”. Progressive Tinnitus Management: Clinical Handbook for Audiologists. US Department of Veterans Affairs, National Center for Rehabilitative Auditory Research (2012年). 20 December 2013時点のオリジナルよりアーカイブ20 December 2013閲覧。
  13. ^ “Sound therapy for tinnitus management: practicable options”. Journal of the American Academy of Audiology 25 (1): 62–75. (2014). doi:10.3766/jaaa.25.1.5. PMID 24622861. 
  14. ^ Sereda, Magdalena; Xia, Jun; El Refaie, Amr; Hall, Deborah A; Hoare, Derek J (27 December 2018). “Sound therapy (using amplification devices and/or sound generators) for tinnitus”. Cochrane Database of Systematic Reviews 2018 (12): CD013094. doi:10.1002/14651858.CD013094.pub2. PMC 6517157. PMID 30589445. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6517157/. 
  15. ^ Shore, Susan E.; Roberts, Larry E.; Langguth, Berthold (March 2016). “Maladaptive plasticity in tinnitus – triggers, mechanisms and treatment”. Nature Reviews Neurology 12 (3): 150–160. doi:10.1038/nrneurol.2016.12. PMC 4895692. PMID 26868680. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4895692/. 
  16. ^ a b Hesse, Gerhard (15 December 2016). “Evidence and evidence gaps in tinnitus therapy”. GMS Current Topics in Otorhinolaryngology – Head and Neck Surgery; 15:Doc04 15: Doc04. doi:10.3205/cto000131. PMC 5169077. PMID 28025604. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5169077/. 
  17. ^ “Tinnitus Retraining Therapy (TRT) for tinnitus”. Cochrane Database of Systematic Reviews 2010 (3): CD007330. (2010). doi:10.1002/14651858.CD007330.pub2. PMC 7209976. PMID 20238353. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7209976/. 
  18. ^ Casale, Manuele; Costantino, Andrea; Rinaldi, Vittorio; Forte, Antonio; Grimaldi, Marta; Sabatino, Lorenzo; Oliveto, Giuseppe; Aloise, Fabio et al. (December 2018). “Mobile applications in otolaryngology for patients: An update: Otolaryngology Apps for Patients”. Laryngoscope Investigative Otolaryngology 3 (6): 434–438. doi:10.1002/lio2.201. PMC 6302723. PMID 30599026. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6302723/. 
  19. ^ Mosa, Abu Saleh Mohammad; Yoo, Illhoi; Sheets, Lincoln (December 2012). “A Systematic Review of Healthcare Applications for Smartphones”. BMC Medical Informatics and Decision Making 12 (1): 67. doi:10.1186/1472-6947-12-67. PMC 3534499. PMID 22781312. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3534499/. 
  20. ^ Kalle, Sven; Schlee, Winfried; Pryss, Rüdiger C.; Probst, Thomas; Reichert, Manfred; Langguth, Berthold; Spiliopoulou, Myra (20 August 2018). “Review of Smart Services for Tinnitus Self-Help, Diagnostics and Treatments”. Frontiers in Neuroscience 12: 541. doi:10.3389/fnins.2018.00541. PMC 6109754. PMID 30177869. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6109754/. 
  21. ^ Hobson J, Chisholm E, El Refaie A. "Sound therapy (masking) in the management of tinnitus in adults". Cochrane Database Syst Rev. 2012 Nov 14;11(11):CD006371. doi:10.1002/14651858.CD006371.pub3. PMID 23152235; PMC PMC7390392
  22. ^ a b “Clinical practice guideline: tinnitus”. Otolaryngology–Head and Neck Surgery 151 (2 Suppl): S1–40. (2014). doi:10.1177/0194599814545325. PMID 25273878. 
  23. ^ a b c Bauer, CA (March 2018). “Tinnitus”. New England Journal of Medicine 378 (13): 1224–1231. doi:10.1056/NEJMcp1506631. PMID 29601255. 
  24. ^ Baldo, P; Doree, C; Molin, P; McFerran, D; Cecco, S (12 September 2012). “Antidepressants for patients with tinnitus”. Cochrane Database of Systematic Reviews 9 (9): CD003853. doi:10.1002/14651858.CD003853.pub3. PMC 7156891. PMID 22972065. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7156891/. 
  25. ^ Savage, J; Cook, S; Waddell, A (12 November 2009). “Tinnitus”. BMJ Clinical Evidence 2009. PMC 2907768. PMID 21726476. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2907768/. 
  26. ^ Savage, J; Waddell, A (October 2014). “Tinnitus”. BMJ Clinical Evidence 2014: 0506. PMC 4202663. PMID 25328113. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4202663/. 
  27. ^ “Review of Pharmacotherapy for Tinnitus”. Healthcare 9 (6): 779. (June 2021). doi:10.3390/healthcare9060779. PMC 8235102. PMID 34205776. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8235102/. 
  28. ^ Miroddi, M; Bruno, R; Galletti, F; Calapai, F; Navarra, M; Gangemi, S; Calapai, G (March 2015). “Clinical pharmacology of melatonin in the treatment of tinnitus: a review.”. European Journal of Clinical Pharmacology 71 (3): 263–270. doi:10.1007/s00228-015-1805-3. PMID 25597877. 
  29. ^ Hoekstra, Carlijn EL; Rynja, Sybren P; van Zanten, Gijsbert A; Rovers, Maroeska M (6 July 2011). “Anticonvulsants for tinnitus”. Cochrane Database of Systematic Reviews 2011 (7): CD007960. doi:10.1002/14651858.CD007960.pub2. PMC 6599822. PMID 21735419. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6599822/. 
  30. ^ Pichora-Fuller, M. Kathleen; Santaguida, Pasqualina; Hammill, Amanda; Oremus, Mark; Westerberg, Brian; Ali, Usman; Patterson, Christopher; Raina, Parminder (2013). “Evaluation and Treatment of Tinnitus: Comparative Effectiveness”. Comparative Effectiveness Reviews. AHRQ Comparative Effectiveness Reviews (122). PMID 24049842. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK158963/. 
  31. ^ Lavigne, P; Lavigne, F; Saliba, I (23 June 2015). “Intratympanic corticosteroids injections: a systematic review of literature”. European Archives of Oto-Rhino-Laryngology 273 (9): 2271–2278. doi:10.1007/s00405-015-3689-3. PMID 26100030. 
  32. ^ Hall, Deborah A; Wegner, Inge; Smit, Adriana Leni; McFerran, Don; Stegeman, Inge (2018). Cochrane ENT Group. ed. “Betahistine for tinnitus” (英語). Cochrane Database of Systematic Reviews 12 (8): CD013093. doi:10.1002/14651858.CD013093. PMC 6513648. PMID 30908589. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6513648/. 
  33. ^ Sweetman, Sean C., ed (2009). Martindale (36th ed.). Pharmaceutical Press. p. 2277. ISBN 978-0-85369-840-1 
  34. ^ Langguth, B; Salvi, R; Elgoyhen, AB (December 2009). “Emerging pharmacotherapy of tinnitus.”. Expert Opinion on Emerging Drugs 14 (4): 687–702. doi:10.1517/14728210903206975. PMC 2832848. PMID 19712015. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2832848/. 
  35. ^ “Botulinum Toxin Treatment of Objective Tinnitus Because of Essential Palatal Tremor: A Systematic Review”. Otology & Neurotology 37 (7): 820–828. (2016). doi:10.1097/MAO.0000000000001090. PMID 27273401. 
  36. ^ Kwon, Diana (7 October 2020). “New Tinnitus Treatment Alleviated Annoying Ringing in the Ears”. Scientific American (Springer Nature America, Inc.). https://www.scientificamerican.com/article/new-tinnitus-treatment-alleviates-annoying-ringing-in-the-ears1/. 
  37. ^ First Bimodal Neuromodulation Device for Tinnitus Gets FDA Nod”. MedPage Today (8 March 2023). 23 July 2024閲覧。
  38. ^ Everts, Quinn (14 March 2023). “FDA Grants De Novo Approval to Non-Invasive Tinnitus Treatment Device”. Drug Topics. 23 July 2024閲覧。
  39. ^ a b Philpott, Jenna (18 June 2024). “Neuromod inks contract to treat US veterans with tinnitus device”. Medical Device Network. 23 July 2024閲覧。
  40. ^ Meng, Z; Liu, S; Zheng, Y; Phillips, JS (5 October 2011). “Repetitive transcranial magnetic stimulation for tinnitus”. Cochrane Database of Systematic Reviews (10): CD007946. doi:10.1002/14651858.CD007946.pub2. PMID 21975776. 
  41. ^ Hilton, MP; Zimmermann, EF; Hunt, WT (28 March 2013). “Ginkgo biloba for tinnitus”. Cochrane Database of Systematic Reviews 3 (3): CD003852. doi:10.1002/14651858.CD003852.pub3. PMID 23543524. 
  42. ^ Person, Osmar C; Puga, Maria ES; da Silva, Edina MK; Torloni, Maria R (23 November 2016). “Zinc supplements for tinnitus”. Cochrane Database of Systematic Reviews 2016 (11): CD009832. doi:10.1002/14651858.cd009832.pub2. PMC 6464312. PMID 27879981. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6464312/. 

外部リンク

[編集]