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おだてブタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

おだてブタは、タツノコプロ制作のアニメシリーズ・タイムボカンシリーズに登場する架空のキャラクター。および、同シリーズで使用された楽曲の名称。

概要

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初出はシリーズ第2作『ヤッターマン』(第1作、1977年 - 1979年)の第60話。悪玉メカ(ドロンボーメカ、あるいは三悪メカ)のコクピットの中から現れるメカで、主に毎回悪玉の頭脳担当がメカの性能を自慢するのに対し、女ボスが「流石だねぇ〜」などとおだて囃し立てるセリフを口にすると、ヤシの木が飛び出してそこを登って「ブタもおだてりゃ木に登る」と言うだけのキャラクターであった。同作品の他、『ゼンダマン』(1979年 - 1980年)、『タイムパトロール隊オタスケマン』(1980年 - 1981年)、『タイムボカン王道復古』(OVA、1993年 - 1994年)、『タイムボカン2000 怪盗きらめきマン』(2000年)、『ヤッターマン』(第2作、2008年 - 2009年)、『ヤッターマン × トウシバ』(Webアニメ、2008年 - 2009年)、『グッド・モーニング!!!ドロンジョ』(短編アニメ、2015年 - 2016年)、『タイムボカン24』(2016年 - 2017年)、『タイムボカン 逆襲の三悪人』(2017年 - 2018年)のほか、更に実写映画版の『ヤッターマン』(2009年)にも登場している。

おだてブタが発する「豚もおだてりゃ木に登る」というセリフは、もともとはタイムボカンシリーズの総監督であった笹川ひろしの出身地・福島県会津地方で使われていた囃子言葉だったが、おだてブタの登場をきっかけに、ことわざのように日本全国に広まった[1]。台詞の意味は「人は褒めて、ご機嫌を取れば才能を発揮して、思いがけない成果をもたらすもの」である[2]

1989年に刊行された『小説タイムボカン』収録作のひとつである「ヤッターマン純情外伝 オダテブタは愛に目覚める」(著:山本優)では、本名が「オラオラ・ド・アイン・テーベ・エト・バッカ・ウルスラ・テェ・アルツハイマー」であり、「バークシャーの領主にして、ヨークシャーの王妃の血を継ぐ、ブタの中のブタ」であるとされている。これらはあくまで同作品独自の設定であるが、2002年に森永製菓より発売された「タツノコプロ40周年 アニバーサリーカード」においても、前出の名称が本名として紹介されている。

実写映画版を除くキャラクターデザインは全て笹川ひろしが担当した(実写映画版のみ寺田克也が担当)。

担当声優

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楽曲

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「おだてブタ/
ドロンボーのなげき唄」
筒井広志スクールメイツ・ブラザーズ/
小原乃梨子八奈見乗児立壁和也[5]
シングル
A面 おだてブタ
(歌:筒井広志、スクールメイツ・ブラザーズ)
B面 ドロンボーのなげき唄
(歌:小原乃梨子・八奈見乗児・立壁和也)
リリース
規格 シングル
録音 1978年
ジャンル ポピュラー・ソング
アニメソング
レーベル Victor/ビクター音楽産業
作詞 松山貫之
作曲 筒井広志(#1)
山本正之(#2)
チャート最高順位
試聴
おだてブタ - YouTube
ドロンボーのなげき唄 - YouTube
(共にビクターエンタテインメント提供YouTubeアートトラック)
テンプレートを表示
A面『おだてブタ』
作詞:松山貫之 / 作曲・編曲:筒井広志 / 歌:筒井広志、スクールメイツ・ブラザーズ
B面『ドロンボーのなげき唄』
作詞:松山貫之 / 作曲:山本正之 / 編曲:神保正明 / 歌:小原乃梨子八奈見乗児立壁和也 / 台詞パート:滝口順平富山敬

この曲に対して、タイムボカンシリーズの楽曲の多くを手掛けた山本正之は、「自分の曲だったら良かったのになぁ(笑)。」と述べている[7]

『ヤッターマン』(第1作)では第80話以降より挿入歌として使用[8]、また次作『ゼンダマン』でも、第46話において挿入歌として使用[9]された。

出典

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  1. ^ 「ブタもおだてりゃ木に登る」に関する誤解”. Exciteコネタ. エキサイトニュース (2008年3月10日). 2018年9月14日閲覧。
  2. ^ 高城幸司 (2015年12月28日). “部下のやる気を削ぐ褒め言葉を使っていませんか”. ダイヤモンドオンライン. 週刊ダイヤモンド. 2018年9月14日閲覧。
  3. ^ 第1話 - 第4話まで。
  4. ^ 第7話以降。
  5. ^ 本来の芸名はたてかべ和也だが、当レコードでは本名の”立壁和也”名義でクレジット(表記)された。
  6. ^ 『コンフィデンス年鑑 1979年版』、49頁。
  7. ^ 『タイムボカン名曲大全 付録「名曲辞典」』、6頁。ASIN B00B68415U ビクター音楽産業(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)、1991年3月6日
  8. ^ 第81話からは曲中の台詞「おーい、トン子も見てるぞ!」「おーい、ひろしはここにいるぞ!」の部分が、毎回異なった視聴者からの台詞(および投稿者写真)になった。また第105話ではドロンボーとおだてブタ(2番ではインチキ商売に騙された客)が歌い、2番Bメロの部分「水もないのに イェイイェイイェイイェイ」が「その気になって 水もないのに」に変えられた。
  9. ^ アクダマンとおだてブタでが歌い、2番Bメロ「イェイイェイイェイイェイ」が「そそれそれそれ」に変えられた

関連項目

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