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アナログ (小説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アナログ
著者 ビートたけし
発行日 2017年9月22日
発行元 新潮社
ジャンル 恋愛小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
ページ数 174
コード ISBN 978-4-10-381222-7
集英社:ISBN 978-4-08-744506-0文庫判
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アナログ』は、ビートたけしによる日本恋愛小説[1]2017年9月22日新潮社より刊行された[1]2023年6月20日には集英社文庫より文庫判が刊行された[2]

2023年に映画版が公開された[3]

概要

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ビートたけしにとって初となる書き下ろし恋愛小説作品。携帯電話による気軽な連絡が主流となった現代において、あえて「直接会う」というアナログ的価値観を貫く男女の恋愛模様を描く。単行本は発売1か月で10万部を売り上げた[4]

あらすじ

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登場人物

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水島悟
インテリアデザイナー。手作り模型や手描きのイラストにこだわりを持つ。
みゆき
喫茶店「ピアノ」を訪れた女性。携帯電話を所有しておらず、悟とは毎週木曜日に「ピアノ」を訪れる約束をする。

書誌情報

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映画

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アナログ
analog
監督 タカハタ秀太
脚本 港岳彦
原作 ビートたけし
製作 井手陽子
稲垣優
長汐祐人
製作総指揮 豊島雅郎
上田太地
出演者 二宮和也
波瑠
桐谷健太
浜野謙太
藤原丈一郎
坂井真紀
筒井真理子
宮川大輔
佐津川愛美
鈴木浩介
板谷由夏
高橋惠子
リリー・フランキー
音楽 内澤崇仁
撮影 板倉陽子
編集 タカハタ秀太
制作会社 アスミック・エース
AOI Pro.
製作会社 「アナログ」製作委員会
配給 東宝
アスミック・エース
公開 日本の旗 2023年10月6日
上映時間 119分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 12.2億円[6]
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2023年10月6日に公開[7]。監督はタカハタ秀太、主演は二宮和也[4][8]

ヒロインの美春みゆき役には当初、ドラマ『黒い福音』でたけしと共演した竹内結子が想定されていたが、2020年の逝去により同役を波瑠が演じている[9]

製作委員会の共同幹事であるアスミック・エース東宝は製作委員会に参加しているジェイ・ストームと協議の上、完成披露試写会のエンドロールに製作代表として記載されていた藤島ジュリー景子を指す「藤島ジュリーK.」から初日には現在のジェイ・ストーム取締役社長の中村浩子の名前に変更した[10]

あらすじ

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水島悟は東京の腕の良いインテリア・デザイナーだがお人好しで、手柄を全て上司に横取りされても笑って済ませる男である。自分がデザインした喫茶店を褒めてくれた 美春みゆき に一目惚れする悟。携帯電話を持っていない みゆき と、悟は木曜日に喫茶店で会う約束を交した。

喫茶店で待ち合わせて楽しくデートを重ねる悟と みゆき。だが、クラシック・コンサートに誘った時、ピアノの音を聞いた みゆき は苦しそうに席を立ち、帰ってしまった。みゆき がそれから2週間、喫茶店に現れない間に、入院していた母親を亡くす悟。葬儀は3週目の木曜日だった。

それからは順調に喫茶店で待ち合わせ、あちこち出かけてデートする悟と みゆき。みゆき の住所や身辺事情を知らないまま、結婚を決意した悟は指輪を買った。だが、プロポーズする予定の木曜日に みゆき は急用で帰ってしまい、以降、喫茶店に現れなくなった。失意のまま悟は大阪支社勤務を命じられ、一年が経過した。

みゆき が国際的に活躍した天才バイオリニスト・古田奈緒美だと知る悟。奈緒美は20才でドイツ人のピアニストと恋愛結婚したが、身体の弱かった夫が亡くなると同時に引退し、帰国してからは騒がれないよう偽名を名乗っていたという。

一年前、悟が改めてプロポーズしようとした木曜日に、みゆき(奈緒美)はタクシーで喫茶店に向かい、交通事故に合っていた。下半身不随で、意識はあるが誰とも意思の疎通が出来ない無表情な みゆき。

みゆき の日記を読んで、自分が愛されていた事を知った悟は、会社を辞めてフリー・デザイナーとなり、毎日 みゆき の車椅子を押して散歩に出かけるようになった。そして一年後、みゆき は少しずつ喋り始めた。

キャスト

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主要人物

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水島悟
演 - 二宮和也
本作の主人公。インテリアデザイナー。
美春みゆき
演 - 波瑠[4]
本作のヒロイン。悟が内装を担当した喫茶店「ピアノ」で出会う女性。携帯電話を持っていない。

周辺人物

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高木淳一
演 - 桐谷健太[7]
悟の小学校からの友人。独身。
山下良雄
演 - 浜野謙太[7]
悟の小学校からのもう一人の友人。既婚者で子持ち。
島田紘也
演 - 藤原丈一郎
悟を慕う大阪支社の後輩。
浅井陽子
演 - 坂井真紀[11]
医師。玲子の担当医。
椎名順子
演 - 筒井真理子[11]
悟がデザインを担当するイタリアンレストランのオーナー。
高橋俊和
演 - 宮川大輔[11]
島田の上司。
山下香織
演 - 佐津川愛美[11]
山下の妻。
岩本修三
演 - 鈴木浩介[11]
悟の上司で、カタカナビジネス用語を多用する。
香津美
演 - 板谷由夏[7]
みゆきの姉。
水島玲子
演 - 高橋惠子[7]
悟の母。
田宮
演 - リリー・フランキー[7]
「ピアノ」のマスター。

スタッフ

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脚注

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  1. ^ a b ビートたけしが語る恋愛小説初挑戦の意図 次作の構想も明かす「宮部みゆきみたいに…」”. ORICON NEWS. oricon ME (2017年9月22日). 2023年6月2日閲覧。
  2. ^ "アナログ/ビートたけし". 集英社. 2023年2月17日閲覧
  3. ^ 携帯を持たない君に恋をした、二宮和也と波瑠の共演作「アナログ」ティザービジュアル”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年4月27日). 2023年4月27日閲覧。
  4. ^ a b c "二宮和也&波瑠が描く"木曜限定"の恋 ビートたけし初の恋愛小説「アナログ」映画化". 映画.com. エイガ・ドット・コム. 2023年2月17日. 2023年2月17日閲覧
  5. ^ ビートたけし『アナログ』”. 新潮社. 2017年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月2日閲覧。
  6. ^ 2023年(令和5年)全国映画概況” (pdf). 一般社団法人 日本映画製作者連盟 公式サイト. 日本映画製作者連盟 (2024年1月30日). 2024年2月2日閲覧。
  7. ^ a b c d e f 二宮和也主演『アナログ』追加キャスト発表 桐谷健太&浜野謙太が小学生以来の友人役に”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年6月2日). 2023年6月2日閲覧。
  8. ^ a b c d e f "二宮和也主演でビートたけし初の恋愛小説『アナログ』映画化 初共演の波瑠がヒロインに". リアルサウンド映画部. blueprint. 2023年2月17日. 2023年2月17日閲覧
  9. ^ 本多圭 (2023年10月11日). “映画「アナログ」は故・竹内結子さんがヒロインだった…原作ビートたけしが演技力にベタ惚れ”. 日刊ゲンダイDIGITAL (株式会社日刊現代). https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/330355 2023年11月19日閲覧。 
  10. ^ “二宮和也の主演映画エンドロールからジュリー前社長の名前消えた”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2023年10月7日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/10/07/kiji/20231007s00041000044000c.html 2023年10月9日閲覧。 
  11. ^ a b c d e なにわ男子・藤原丈一郎、二宮和也と初共演 映画『アナログ』で大阪支社の後輩役に”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年6月8日). 2023年6月8日閲覧。
  12. ^ a b 二宮和也の切ない想いが胸を打つ 映画『アナログ』予告公開、幾田りらが“インスパイアソング”を担当”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年7月21日). 2023年7月21日閲覧。

外部リンク

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