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ガガンボ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガガンボ科 Tipulidae
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハエ目(双翅目) Diptera
亜目 : カ亜目(糸角亜目) Nematocera
下目 : ガガンボ下目 Tipulomorpha
上科 : ガガンボ上科 Tipuloidea
: ガガンボ科 Tipulidae
英名
Crane fly
亜科

ガガンボ[1](大蚊)[2]は、双翅目糸角亜目ガガンボ科 (Tipulidae) に属する昆虫の1分類群である。

概要

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世界中に分布する昆虫であり、日本でもかなりの数の種類を目にすることができる。

成虫の形態は(蚊)を一回り大きくしたような感じの種類が多い。ただし蚊と違い人や動物を刺して吸血することは無く、花の蜜を主食としている(後述)。また体も貧弱で死骸も突っつけばすぐバラバラになってしまう。飛行速度についても決して敏速ではなく一ヶ所を重点的に飛び回ることが多い。しかし人口密度の高い地域では身を守ったり天敵を回避したりするために一時的に素早く飛ぶ場合がある。とはいえ、実際はあまり強い虫ではない。

に誘われる性質が強いため、夜間は隙間から屋内に入ってくることもある。製造工場などでは混入異物となる危険性がある。

完全変態であり、幼虫は土中や水中で生活する。土の中で植物の根を食べるため、田園などでは害虫にもなりうる。例として、キリウジガガンボイネの根を食べることが挙げられる。また、新鮮な植物だけでなく死んだ植物も栄養源としている。成虫は主に花の蜜を主食とし、寿命は10日ほどである。

日本各地で様々な地方名があり、成虫に対してはカトンボアシナガトンボカゲロウショウジハリなど、幼虫に対してはイネノネキリムシなどと呼ばれることもある[要出典]

天敵

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幼虫は寄生バエ類などに寄生されることもある。寄生菌では硬化菌の2種が確認され、蛹の天敵としては冬虫夏草となる寄生菌の報告がある。その他、成虫も含めると鳥類、スズメバチカマキリなど。

日本における分布

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日本各地に生息している。

ミカドガガンボCtenacroscelis mikado)は、本州四国九州などに広く生息し、またキリウジガガンボ(Tipula (Yamatotipula) aino)、ベッコウガガンボCtenophora (Dictenophora) pictipennis fasciata)などは日本全国に生息している。周囲の自然が綺麗な場合、公園や川原など市街地でも見ることができる。

出典

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  1. ^ ガガンボ」『改訂新版 世界大百科事典、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、百科事典マイペディア』https://kotobank.jp/word/%E3%82%AC%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%9Cコトバンクより2024年11月26日閲覧 
  2. ^ 大蚊」『デジタル大辞泉、精選版 日本国語大辞典、動植物名よみかた辞典 普及版』https://kotobank.jp/word/%E5%A4%A7%E8%9A%8Aコトバンクより2024年11月26日閲覧 

外部リンク

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