グッド・ヴァイブレーション
「グッド・ヴァイブレーション」 | ||||||||
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ザ・ビーチ・ボーイズ の シングル | ||||||||
初出アルバム『スマイリー・スマイル』 | ||||||||
B面 | 少しの間 | |||||||
リリース | ||||||||
録音 | 1966年2月18日 - 9月 | |||||||
ジャンル | ポップス、サイケデリック・ロック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | キャピトル・レコード | |||||||
作詞・作曲 | ブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ | |||||||
プロデュース | ブライアン・ウィルソン | |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
ゴールドディスク | ||||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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ザ・ビーチ・ボーイズ シングル 年表 | ||||||||
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「グッド・ヴァイブレーション」(Good Vibrations)は、ザ・ビーチ・ボーイズが1966年に発表したシングル。バンドにとって最大のヒット曲の一つである。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2010年版)では6位にランクされている[2]。第9回グラミー賞において最優秀ボーカル・グループ賞にノミネートされた。
解説
[編集]アルバム『ペット・サウンズ』(1966年)のためのレコーディング・セッションが行われていた1966年2月18日に、最初のレコーディングが行なわれた[3]。この時のセッションでは、ラリー・ネクテル(オルガン)やハル・ブレイン(ドラムス)等のスタジオ・ミュージシャンが参加している[4]。しかし、ブライアン・ウィルソンの意向により『ペット・サウンズ』には収録されず、複数のスタジオでレコーディングが繰り返され、90時間に及ぶテープを編集して、3分半のマスター・テープが完成された[4]。マイク・ラヴは、「2秒から5秒ぐらいしかない同じパートを、25回から30回ヴォーカル・ダビングした」と回想している[3]。
リード・ボーカルは、制作当初はブライアン・ウィルソンが担当したが、最終的にはカール・ウィルソンがリード・ボーカルを担当した形でリリースされた。
レコーディングの早い時期からテルミンが使用され、その後、マイク・ラヴによる低音域のコーラスや、チェロによる三連符のリズム等も加えられていった。また、歌詞も大幅に変更されていった。ブライアンは、この曲を「ポケット・シンフォニー」と呼んでいる[3]。
1966年10月、『ペット・サウンズ』収録のインストゥルメンタル「少しの間」をB面に収録したシングルとしてリリースされると、本国アメリカでは、発売から4日で29万枚以上の売り上げを記録し[3]、全米1位に達し、最終的にはゴールド・ディスクに認定された。イギリスでも、ビーチ・ボーイズとしては初めて全英シングル・チャート1位獲得を果たした[5]。しかし、その後『スマイル』の制作が難航し、最終的には発売中止となったため、本作に続くシングル「英雄と悪漢」は、本作から9か月を経てようやく発売され、「グッド・ヴァイブレーション」は、『スマイル』に使用予定だった音源の断片を集めたアルバム『スマイリー・スマイル』(1967年)に収録されることとなった。
この曲の(本当の意味での)リアル・ステレオ・バージョンはいまだに発表されていない。2012年に『スマイリー・スマイル』がモノ&ステレオの2 in 1で発売された際も「グッド・ヴァイブレーション」はモノラル・マスターからボーカルと各楽器を抽出して左右に振り分けた疑似ステレオ・バージョンが収録された[6]。その理由は、ボーカルトラックのみのマスター・テープが行方不明になっているからである。ただし、バッキング・トラックのマルチトラック・テープは現存しており、シングルがCD化された際に、リアル・ステレオ・バージョンのカラオケとして、このバッキング・トラックが収録された。
別ヴァージョン
[編集]1990年に発売された、『スマイリー・スマイル』と『ワイルド・ハニー』の2 in 1による再発CDで、「グッド・ヴァイブレーション」の別ヴァージョン2曲がボーナス・トラックとして収録された。「ヴァリアス・セッションズ」と題されたヴァージョンは、様々なレコーディング・セッションからの音源を編集したもので、「アーリー・テイク」は、シングルおよび『スマイリー・スマイル』で発表されたものとは、歌詞が大幅に異なる。
ブライアン・ウィルソンは、後にソロ名義で『スマイル』を再録し、2004年に発表。同作に収録された「グッド・ヴァイブレーション」のセルフ・カヴァーは、前述の「アーリー・テイク」に近い歌詞で歌われ、『ペット・サウンズ』でブライアンと共同作業を行ったトニー・アッシャーが、ソングライターとしてクレジットされている。
2011年に発表された『スマイル・セッションズ』のディスク1では、ブライアン版にほぼ即した形での編集となっているが、歌詞およびヴォーカルはオリジナルのままとなっている。また同作コレクターズ・ボックスのディスク5は、本曲のセッションのみで占められている。
カヴァー
[編集]- トッド・ラングレン - 『誓いの明日』(1976年)
- サイキックTV - 『The Magickal Mystery D Tour EP』(1986年)
- ニナ・ハーゲン - 『ストリート』(1991年)
- Mi-Ke - 『太陽の下のサーフィン・JAPAN』(1992年)
- 槇原敬之 with 高野寛 - トリビュート・アルバム『THE BEACH BOYS BEST of TRIBUTE』(2004年)
その他
[編集]脚注
[編集]- ^ 45cat - The Beach Boys - Good Vibrations / Let's Go Away For Awhile - Capitol - USA - 5676
- ^ The Beach Boys, 'Good Vibrations' | 500 Greatest Songs of All Time | Rolling Stone
- ^ a b c d CD『スマイリー・スマイル』英文ライナーノーツ(デイヴィッド・リーフ、訳:宮治ひろみ、1990年)
- ^ a b 『ビーチ・ボーイズ ペット・サウンズ・ストーリー』(キングズレイ・アボット著、雨海弘美・訳、ストレンジ・デイズ、2004年、ISBN 4-902342-01-4)p.184, 付録p.4
- ^ ChartArchive-The Beach Boys-
- ^ “Good Vibrations: Beach Boys hit remixed in stereo”. YouTube. 2012年11月10日閲覧。
- ^ EMI Music Japan
先代 ザ・ニュー・ボードビル・バンド 「ウィンチェスターの鐘」 |
Billboard Hot 100 第1位 1966年12月10日(1週) |
次代 ザ・ニュー・ボードビル・バンド 「ウィンチェスターの鐘」 |
先代 フォー・トップス 「リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア」 |
全英シングルチャート 第1位 1966年11月17日 - 11月24日(2週) |
次代 トム・ジョーンズ 「思い出のグリーン・グラス」 |