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トヨタ・コロナEXiV

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヨタ・コロナ > トヨタ・コロナEXiV

コロナEXiV(コロナエクシヴ、CORONA EXiV)は、トヨタ自動車がかつて生産・販売していた4ドアハードトップ型の乗用車である。

初代[1] T18#型(1989年 - 1993年)

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トヨタ・コロナEXiV(初代)
ST18#型
後期型 1.8FE(フロント)
後期型 2.0FE(リア)
概要
販売期間 1989年9月 - 1993年10月
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアハードトップ
4ドアクーペ
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 3S-GE型 2.0L 直4
3S-FE型 2.0L 直4
4S-Fi型 1.8L 直4
最高出力 2.0L 165ps/6,800rpm
2.0L 125ps/5,600rpm
1.8L 105ps/5,600rpm
変速機 4速AT / 5速MT
車両寸法
ホイールベース 2,525mm
全長 4,500mm
全幅 1,690mm
全高 1,320mm
車両重量 1,110 - 1,270kg
その他
姉妹車 トヨタ・カリーナED(2代目)
販売終了前月までの新車登録台数の累計 16万3881台[2]
系譜
先代 トヨタ・コロナクーペ
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コロナクーペの後継として、セリカのプラットフォームをベースに開発された4ドアピラーレスハードトップである。カリーナEDとはプラットフォームを共有する姉妹車の関係にある。

ボディは全高を低くとることで、居住性や実用性よりも流麗なスタイリングを重視。熟年層向けなイメージであったコロナセダン・カリーナセダンとは違い、若年層に受け入れられた。

駆動方式は前輪駆動で、排気量は1,800cc、2,000ccの2種類のエンジンをラインナップしており、四輪操縦と二輪操縦の切替可能な世界初デュアルモード4WSを搭載した。なお、同時期のセリカに搭載されていたアクティブサスペンション4WDターボモデルは設定されていなかった。

  • 1989年9月6日 - 発売。
  • 1990年8月 - 一部変更。ハイメカツインカム車は全車EFI化され出力向上が図られた。
  • 1991年8月 - マイナーチェンジ。フロントグリルのエンブレムは、コロナの「太陽冠」から「Exiv」に変更され、リヤのトランクリッドにはトヨタのCIマークが取り付けられた。シャーシ面でも2WS車のリアトレッドが拡大され、1,800cc車もフロントブレーキの拡大に伴い14インチ5穴ホイール化された。
  • 1993年9月[3] - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 1993年10月 - 2代目と入れ替わる形で販売終了。

2代目[4] T20#型(1993年 - 1998年)

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トヨタ・コロナEXiV(2代目)
ST20#型
前期型 1.8TR
後期型 180E
概要
販売期間 1993年10月 - 1998年12月
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアハードトップ
(4ドアクーペ)
駆動方式 FF/4WD
パワートレイン
エンジン 3S-GE型 2.0L 直4
3S-FE型 2.0L 直4
4S-FE型 1.8L 直4
最高出力 2.0L 180ps(AT170ps)/7,000rpm
2.0L 140ps/6,000rpm
1.8L 125ps/6,000rpm
変速機 4速AT / 5速MT
車両寸法
ホイールベース 2,580mm
全長 4,500mm
全幅 1,740mm
全高 1,325mm
車両重量 1,120 - 1,220kg
その他
後継 コロナプレミオ(後期型)に統合
生産台数 不明(コロナシリーズと合算のため)[5]
テンプレートを表示

2代目はカリーナEDとともにセンターピラーを持つ4ドアピラードハードトップとなり、ボディの大型化によって3ナンバーサイズとなった。CM出演者は本木雅弘(1995年改良型より)で、後にプログレや3代目アルファードのCMにも出演する。

前輪駆動の3S-GE型搭載モデルにおいては、前期型でオプションだったスーパーストラットサスペンションが後期型では標準装備になる(カリーナEDは後期型でもオプション)。

全日本ツーリングカー選手権(JTCC)に参戦するなどスポーティさをアピールしていたが、この頃になると時代の流行がハイソカーやスポーツカーからRV等の大型な車両に移っていったほか、サイズアップによりEXiVの取り扱い店であるトヨペット店では3ナンバーのマークIIと競合したことで人気は下火となった。

  • 1993年10月8日 - モデルチェンジし2代目となる。
  • 1994年5月 - 3S-GE型エンジン搭載車にフルタイム4WD車を追加。EXiVとしては、最初で最後の4WD車である。4WDの駆動方式はMT車はセリカGT-FOURと同じビスカスカップリング式。AT車がコロナセダン4WDと同じECハイマチック式。
  • 1995年9月 - マイナーチェンジを行うと同時に、運転席エアバッグが全車標準装備となった。コスト削減において前ドアのステップランプ、集中ドアロックの車速オート機能、キー穴照明が廃止され、3S-FE型搭載車以外はエアコンがマニュアル式に変更された。 
  • 1996年6月 - ABSと助手席エアバッグを全車標準装備とした。マルチAVステーションをオプション設定。
  • 1998年3月 - オーダーストップに伴う生産終了。以後は在庫のみの対応となる。
  • 1998年12月[6] - 折からのハードトップモデル縮小傾向の影響を受け、姉妹車のカリーナEDとともに販売終了。

車名の由来

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  • コロナ - 英語皆既日食の時に見られる光環のこと。
  • EXiV - Extra Impressive(際立って印象的な)を略した造語。「エクシブ」や「エキシブ」と誤表記(V音の表記ゆれ)される事があるが、正式なカナ表記は「エクシヴ」である。(新車カタログ 1989年9月版表紙、1995年8月版裏表紙等に「エクシヴ」と明記されている)
  • 車名のアルファベット表記は「EXiV」とされる事が多くカタログにおいても「Exiv」とともに使われているが、実車エンブレムの表記は小文字の「exiv」で構成されている(eの横棒が突き出ているのは筆記書体を元にした小文字の特徴でもある)。

モータースポーツ

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1994年にスタートした全日本ツーリングカー選手権(JTCC)において、1995年よりトムスとトヨタ本社のモータースポーツ部の共同開発の形でエクシヴが投入された。選ばれた理由は、94年にワンサイズ小さいカローラセレスを使用していたつちやエンジニアリングがストレートで圧倒的な優位を見せていたが、カローラは車体が大きくなく、レイアウト面の難しさからコーナリングスピードはトムスGBが製作したトヨタ・コロナよりも劣っていたことから、コーナリングスピードの速いワイドボディーの車で前面投影面積が最小だった当車が選定された

惜しくもドライバーズタイトル獲得は成らなかったが、1996年にはトムスにチームタイトルをもたらした。1997年トヨタはFR車の可能性を模索するべくチェイサーを投入するが、エクシヴも1998年のシリーズ終了まで引き続き使用され活躍した。またマカオ・ギアレースにも参戦し、1995年にチームトムスのエクシヴをドライブするケルヴィン・バートが宿敵シュニッツァーBMW勢を下し総合優勝、ジュリアン・ベイリーも総合3位を獲得した。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ コロナシリーズ全体としては通算9代目
  2. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第49号9ページより。
  3. ^ コロナエクシヴ(トヨタ)1989年9月~1993年9月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月12日). 2020年1月12日閲覧。
  4. ^ コロナシリーズ全体としては通算10代目
  5. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第98号13ページより。
  6. ^ コロナエクシヴ(トヨタ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月12日). 2020年1月12日閲覧。

関連項目

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EXiVでJTCCを走ったドライバー

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TOM's

CERUMO

BANDOH

外部リンク

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