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ファルコンステークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファルコンステークス
第36回ファルコンステークス(2022年3月19日)
優勝馬:プルパレイ
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 中京競馬場
創設 1987年7月5日
2024年の情報
距離 芝1400m
格付け GIII
賞金 1着賞金4100万円
出走条件 サラ系3歳(国際)(特指)
負担重量 馬齢
出典 [1][2]
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ファルコンステークスは、日本中央競馬会 (JRA) が中京競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。競馬番組表での名称は「中日スポーツ賞 ファルコンステークス(ちゅうにちスポーツしょう ファルコンステークス)」と表記している[1][2]

競走名の「ファルコン(Falcon)」は、ハヤブサを意味する英語[3]

中日スポーツ」は、中日新聞社が発行するスポーツ紙。同社より寄贈賞の提供を受けている[3]

正賞は中日スポーツ総局賞[1][2]

概要

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1987年に「中日スポーツ賞4歳ステークス(ちゅうにちスポーツしょうよんさいステークス)」の名称で創設された、4歳(現3歳)馬による重賞競走[3][4]。2001年より現名称となった[3][4]

創設時は中京競馬場の芝1800mで夏季(6月 - 7月)に行われていた[4]が、1996年に4歳(現3歳)短距離路線の充実を図ることを目的として距離を芝1200mに短縮[4]。2006年には開催時期を3月に繰り上げ、2012年からは距離が芝1400mに変更され現在に至る[4]

外国産馬は1994年から、地方競馬所属馬は1997年からそれぞれ出走可能になり[5]、2009年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[6]

競走条件

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以下の内容は、2024年現在[1][2]のもの。

出走資格:サラ系3歳

  • JRA所属馬(外国産馬含む)
  • 地方競馬所属馬(2頭まで)
  • 外国競走馬(優先出走)
  • 負担重量:馬齢重量(牡・せん57kg、牝55kg)

2017年まではNHKマイルカップのステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬はNHKマイルカップの出走候補馬(2頭まで)のほか、JRAの2歳GI競走および芝の3歳重賞競走を優勝した地方競馬所属馬も優先出走ができた[4][7][8]。なお、地方競馬所属馬は本競走で2着以内の成績を収めた馬にNHKマイルカップの優先出走権が与えられていた[7][8]

賞金

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2024年の1着賞金は4100万円で、以下2着1600万円、3着1000万円、4着620万円、5着410万円[1][2]

歴史

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  • 1987年 - 4歳馬による重賞(GIII[注 1])として「中日スポーツ賞4歳ステークス」の名称で創設、中京競馬場の芝1800mで施行[4]
  • 1994年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[5]
  • 1997年 - 特別指定交流競走となり、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能になる[5]
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「3歳」に変更。
    • 名称を「中日スポーツ賞 ファルコンステークス」に変更[4]
  • 2006年 - 指定交流競走に変更、JRAに認定されていない地方所属馬も出走可能になる。
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIIに変更[9]
  • 2009年
    • 国際競走に変更され、外国調教馬が9頭まで出走可能になる[6]
    • 格付表記をGIII(国際格付)に変更[6]
  • 2018年 - 特別指定交流競走に再び変更され、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能になる。
  • 2020年 - COVID-19の流行により客を入れずに「無観客競馬」として開催[10]
  • 2024年 - 負担重量を馬齢重量に変更。

歴代優勝馬

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コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

競走名は第14回まで「中日スポーツ賞4歳ステークス」[4]

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1987年7月5日 中京 1800m ヒデリュウオー 牡3 1:48.8 加用正 大沢真 梅沢光行
第2回 1988年7月3日 中京 1800m サッカーボーイ 牡3 1:48.9 河内洋 小野幸治 (有)社台レースホース
第3回 1989年7月2日 中京 1800m オサイチジョージ 牡3 1:47.9 丸山勝秀 土門一美 野出長一
第4回 1990年7月1日 中京 1800m ロングアーチ 牡3 1:48.5 武豊 宇田明彦 中井商事(株)
第5回 1991年6月30日 中京 1800m コガネパワー 牡3 1:48.5 田原成貴 鶴留明雄 瀬古孝雄
第6回 1992年7月5日 中京 1800m キョウエイボーガン 牡3 1:48.2 松本達也 野村彰彦 松岡正雄
第7回 1993年7月4日 京都 1800m ネーハイシーザー 牡3 1:45.2 塩村克己 布施正 (株)大丸企業
第8回 1994年7月2日 中京 1800m イナズマタカオー 牡3 1:48.7 大崎昭一 日迫良一 小島隆男
第9回 1995年7月1日 中京 1800m イブキラジョウモン 牡3 1:49.6 武豊 領家政蔵 (有)伊吹
第10回 1996年6月1日 中京 1200m スギノハヤカゼ 牡3 1:08.5 田島裕和 鹿戸幸治 杉江義夫
第11回 1997年6月7日 中京 1200m オープニングテーマ 牡3 1:09.6 小池隆生 太宰義人 前田幸治
第12回 1998年6月13日 中京 1200m トキオパーフェクト 牡3 1:09.9 蛯名正義 古賀史生 坂田時雄
第13回 1999年6月12日 中京 1200m サイキョウサンデー 牡3 1:09.8 河内洋 坂口正大 奥本賢一郎
第14回 2000年6月11日 中京 1200m ユーワファルコン 牡3 1:08.9 中舘英二 堀井雅広 (株)ユーワ
第15回 2001年6月10日 中京 1200m ルスナイクリスティ 牝3 1:08.9 秋山真一郎 高木嘉夫 (有)髙昭牧場
第16回 2002年6月9日 中京 1200m サニングデール 牡3 1:08.9 福永祐一 瀬戸口勉 後藤繁樹
第17回 2003年6月15日 中京 1200m ギャラントアロー 牡3 1:09.7 幸英明 崎山博樹 冨沢敦子
第18回 2004年6月13日 中京 1200m キョウワハピネス 牝3 1:09.5 安田康彦 佐山優 浅川昌彦
第19回 2005年6月12日 中京 1200m カズサライン 牡3 1:09.9 中舘英二 和田正道 阿津和昌
第20回 2006年3月11日 中京 1200m タガノバスティーユ 牡3 1:09.9 池添謙一 池添兼雄 八木良司
第21回 2007年3月10日 中京 1200m アドマイヤホクト 牡3 1:08.0 横山典弘 古賀史生 近藤利一
第22回 2008年3月15日 中京 1200m ダノンゴーゴー 牡3 1:09.0 武豊 橋口弘次郎 (株)ダノックス
第23回 2009年3月21日 中京 1200m ジョーカプチーノ 牡3 1:08.9 藤岡康太 中竹和也 上田けい子
第24回 2010年3月20日 中京 1200m エーシンホワイティ 牡3 1:08.7 北村友一 松元茂樹 (株)栄進堂
第25回 2011年3月19日 阪神 1200m ヘニーハウンド 牡3 1:08.7 岩田康誠 矢作芳人 林正道
第26回 2012年3月17日 中京 1400m ブライトライン 牡3 1:24.0 安藤勝己 鮫島一歩 (株)ノースヒルズ
第27回 2013年3月16日 中京 1400m インパルスヒーロー 牡3 1:22.2 田中勝春 国枝栄 佐々木完二
第28回 2014年3月22日 中京 1400m タガノグランパ 牡3 1:21.2 福永祐一 松田博資 八木良司
第29回 2015年3月21日 中京 1400m タガノアザガル 牡3 1:22.9 松田大作 千田輝彦 八木良司
第30回 2016年3月19日 中京 1400m トウショウドラフタ 牡3 1:25.0 田辺裕信 萱野浩二 トウショウ産業(株)
第31回 2017年3月18日 中京 1400m コウソクストレート 牡3 1:21.1 戸崎圭太 中舘英二 野崎昭夫
第32回 2018年3月17日 中京 1400m ミスターメロディ 牡3 1:22.1 福永祐一 藤原英昭 グリーンフィールズ(株)
第33回 2019年3月16日 中京 1400m ハッピーアワー 牡3 1:20.9 吉田隼人 武幸四郎 高嶋祐子
第34回 2020年3月14日 中京 1400m シャインガーネット 牝3 1:21.3 田辺裕信 栗田徹 山口功一郎
第35回 2021年3月20日 中京 1400m ルークズネスト 牡3 1:20.1 幸英明 浜田多実雄 窪田芳郎
第36回 2022年3月19日 中京 1400m プルパレイ 牡3 1:20.9 M.デムーロ 須貝尚介 Gリビエール・レーシング
第37回 2023年3月18日 中京 1400m タマモブラックタイ 牡3 1:22.6 幸英明 角田晃一 (株)タマモ
第38回 2024年3月16日 中京 1400m ダノンマッキンリー 牡3 1:20.2 北村友一 藤原英昭 (株)ダノックス

脚注・出典

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参考文献

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  • 「中日スポーツ賞ファルコンステークス(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集 【2歳・3歳編】』日本中央競馬会、1411-1442頁。 

注釈

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  1. ^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

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  1. ^ a b c d e 重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 8 (2024年). 2024年4月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e 2024年第1回中京競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年4月30日閲覧。
  3. ^ a b c d 2024年度第1回中京競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. p. 2. 2024年4月30日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i 歴史・コース:ファルコンステークス 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2024年4月30日閲覧。
  5. ^ a b c 中央競馬全重賞競走成績集 【2歳・3歳編】
  6. ^ a b c 第2回 中京競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 898-899 (2009年). 2016年3月28日閲覧。(索引番号:08035)
  7. ^ a b 「地」が出走できるGI競走とそのステップ競走について(平成29年度)” (PDF). 日本中央競馬会. 2022年2月3日閲覧。
  8. ^ a b 競馬番組一般事項” (PDF). 日本中央競馬会 (2017年). 2022年2月3日閲覧。
  9. ^ 第1回 中京競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 791-792 (2007年). 2016年3月28日閲覧。(索引番号:07035)
  10. ^ GII金鯱賞&フィリーズレビュー、GIIIファルコンS&中山牝馬Sに注目/今週の競馬界の見どころ | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2020年3月15日閲覧。

各回競走結果の出典

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外部リンク

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