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プロダクション人力舎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社プロダクション人力舎
PRODUCTION JINRIKISHA INC.
種類 株式会社
略称 人力舎
本社所在地 日本の旗 日本
160-0023
東京都新宿区西新宿6−20−7
コンシェリア西新宿 TOWER'S WEST-2F
設立 1977年昭和52年)
業種 サービス業
法人番号 6011301018311 ウィキデータを編集
事業内容 芸能事務所
代表者 玉川大代表取締役社長
関係する人物 玉川善治(設立者)
外部リンク p-jinriki.com ウィキデータを編集
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株式会社プロダクション人力舎(プロダクションじんりきしゃ)は、日本芸能事務所

沿革

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1977年昭和52年)、19歳からお笑いタレントのマネージャー一筋だった玉川善治が設立。社名は「人の力の在り処」というヒューマンな意味と駄洒落を込めている[1]

設立当初は劇団東京乾電池が所属。その後はシティボーイズマギー司郎竹中直人中村ゆうじB21スペシャルなどを世に送り出した。フリーのとんねるずもデビュー前に誘われた。

設立当初はキャバレーの仕事が多く、お笑いが徐々にテレビ番組へと移行していく端境期だった。玉川は45歳になるまで、所属タレント全員のマネージャーとしてスケジュール管理などを行っていた[2]

1992年平成4年)、シティボーイズとB21スペシャルを独立させた際に戻ってきた資金で[2]、若手芸人育成を目的として東京初のお笑い専門学校『スクールJCA』を設立した。現在、テレビ番組を中心に活動している所属タレントのほとんどが同校出身者である[2]

2010年平成22年)6月に玉川善治が死去し、長男で当時副社長だった玉川大が代表取締役に就任。

設立当初から東高円寺駅近くのIKビル3階に入居していたが(スクールJCAの稽古場も同じ階に併設)、2013年春に西新宿コンシェリア西新宿 TOWER'S WEST2階へ移転した。同時にスクールJCAも同ビル地下へ稽古場を移転している。

社風

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この事務所には芸人を売れるように育てようという意識がなく、スクールJCAを卒業したとしても[注 1]更に自力でプロモートをかけなくてはならない。自主性は社員にも求められ、タレントの仕事内容は元より単独ライブ等のイベント・企画に関してもタレントと相談して決めていく。「独立してこそ一人前」という説があるが[1]、売れたタレントには積極的に独立や移籍を奨めていた。実際、シティボーイズやB21スペシャルらは独立したが1990年代以降は売れて移籍した芸人はほとんどいない。ただ、簡単に独立できるわけではなく、12ヶ月連続で月収1000万円以上が続くことが条件だった。また、マネージャーと共に独立した場合はそのマネージャーの最初の給料は玉川が決めていたという。マネージャーがそのタレントとの独立を望まない場合は人力舎に残ることも可能である[3]

上下関係は厳しくなく、後輩が先輩に対して「さん」付けしたり、テレビ番組内で「後輩が先輩に敬語を使う(人力舎の場合では、プライベートでは後輩が先輩に対して敬語を使用しないことはごく普通である)」程度。ライブの関係者席だと知らずに芸人が座って叱られたりなど、しきたりやマナーについても指導される機会があまりなく無頓着[4]。ただし他の事務所の芸能人と共演する際は先輩への挨拶・敬語等が不可欠なため、東京03が『オールスター感謝祭』へ出演した際、事前に挨拶しなかったことで司会の島田紳助から生放送中に恫喝された一件がスポーツ新聞の一面で報じられた[5]

所属芸人はコント専門、もしくはコント中心に活動するコンビ・グループが多い。そのことから「コントの人力舎」と称されることがある[6]。代表例として東京03とキングオブコメディキングオブコントを、吉住THE Wをコントで制覇するなど、実力は高い。その影響か「バカ爆走!」を始め事務所のライブでは普通のライブとは異なり、コントの場合は芸人が登場する際に拍手をしないのが定着している[7]。一方、おぎやはぎM-1グランプリの決勝に進出し、アンタッチャブルが優勝してからは、漫才で活躍する芸人も増え、M-1グランプリ2021から3年連続で真空ジェシカが決勝進出するなどしている。

事務所ライブは「バカ爆走![注 2]」、金曜日土曜日に行われる「どっきん![9]」がある。

爆笑お笑いフェス!!」(運営は岡山県のイベント会社であるグッドラック・プロモーション)という全国の地方都市で開催されるお笑いライブは、人力舎営業部長の早坂須美子が同社のみならず太田プロダクションマセキ芸能社グレープカンパニーSMA NEET Projectワタナベエンターテインメントタイタン浅井企画サンミュージックプロダクションケイダッシュステージ松竹芸能ホリプロコムなど吉本興業以外の在京芸能事務所に所属する芸人たちをまとめたキャスティングを担当しており[注 3]、「早坂営業」と通称されている[10]

年に一度のペースで刑務所慰問も行っている。

不祥事

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2010年平成22年)に東京国税局から前年9月までの4年間で約2億4千万円の所得隠しを指摘され、重加算税を含めた追徴税額、約1億円を修正申告した[11][12]

所属タレント

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お笑いグループ

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ピン芸人

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俳優・女優・その他タレント

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JCAプロモーション

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かつて存在した下部組織。スクールJCA卒業生はJCAプロモーションを経て正式所属となるのが恒例となっていたが、その制度は2017年頃に廃止された。

かつて所属していたタレント

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脚注

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注釈

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  1. ^ スクールJCAから芸人になれるのは数組程度であるため、JCAの場合はデビューまでが厳しいと言える。JCA卒業後にデビュー機会を求めて他の事務所へ移籍する芸人もいる。
  2. ^ 出演者は芸歴5年目以下の所属芸人。卒業となった6年目以上の所属芸人は「先輩ゲスト」として出演する[8]
  3. ^ 吉本興業とエージェント契約である友近は出演経験がある。

出典

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  1. ^ a b 「芸能界を制するのは誰だ?芸能プロ最新勢力図」『日経エンタテインメント!』第11巻第8号、日経BP社、2007年5月、pp.41。 
  2. ^ a b c 第36回杉並人 プロダクション人力舍 社長 玉川善治さん”. リボン館通信「杉並人」. リボン館. 2010年11月23日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ 田畑耕一、高橋現 (2004年11月21日). “プロダクション人力舎社長 玉川善治インタビュー”. InnovativeOne. 日本LCA. 2007年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年7月3日閲覧。
  4. ^ お笑いタイフーン! vol.14より[要ページ番号]
  5. ^ “「東京03」が初めて語る 紳助激怒騒動の真相”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2009年11月18日). https://www.j-cast.com/2009/11/18054161.html 
  6. ^ 2006年12月号「日経エンタテインメント!」(日経BP社)
    「番組研究 「エンタの神様」人気芸人のつくり方と今後への不安」『日経エンタテインメント!』第10巻第18号、日経BP社、2006年12月、pp.103。 
  7. ^ キングオブコメディ 今すべての『誤解』を解く!?(前編) - 日刊サイゾー”. web.archive.org (2016年11月9日). 2024年8月27日閲覧。
  8. ^ 若手ネタライブ「バカ爆走!」12月公演”. プロダクション人力舎 (2020年12月1日). 2021年3月9日閲覧。
  9. ^ 若手お笑いライブ「どっきん!」2021年2月チケット販売開始!”. プロダクション人力舎 (2021年2月10日). 2021年3月9日閲覧。
  10. ^ 山崎ケイ 「早坂営業フェスっていうのをやるんですよ」お笑い地方営業“早坂営業”にある提案”. スポーツニッポン (2021年11月16日). 2023年8月6日閲覧。
  11. ^ “「人力舎」が2億円所得隠し 人件費水増し”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2010年11月22日). オリジナルの2013年5月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130519022118/http://www.sanspo.com/shakai/news/101122/sha1011221351017-n1.htm 2010年11月23日閲覧。 
  12. ^ 人力舎2億円所得隠しタレント報酬水増し”. 日刊スポーツ (2010年11月23日). 2021年6月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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