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パピルサグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

パピルサグ(Pabilsag、パビルサグ)は、メソポタミア神話に伝わるララク市の都市神エンリルの子。名は「射手」の意味ともいわれるが、諸説ある。 シュメル語版の洪水伝説や、パビルサグ神のニップル詣で等の文献に現れる、ニンイシンナ女神の配偶神。 ギルガメシュ叙事詩エヌマ・エリシュ等に登場する合成獣、ギルタブルルとは別の存在。

パビルサグ崇拝は初期王朝期にさかのぼるが、姿形などの詳細は不明。古バビロニア時代にはニンウルタ(ニヌルタ)・ニンギルスと同一視され、ヘレニズム期に蠍の尾を持つ半人半馬の姿で表されるようになる。ケンタウロスの原型であると言われる。メソポタミアの星座の1つともなっており、いて座の元となった。

関連項目

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参考文献

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  • 「シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン」 中公新書
  • 「筑摩世界文学大系1 古代オリエント集」筑摩書房
  • 「古代メソポタミアにおける混成獣グループ(ティアーマトの被造物)マルドゥク神学構築と転用の為の戦略的手段」 東京大学宗教学年報 (16), 73-95, 1998
  • 「Gods,Demons and Symbols of ancient mesopotamia」University of Texas Press
  •  Ancient Mesopotamian Gods and Goddesses  http://oracc.museum.upenn.edu/amgg/listofdeities/pabilsag/