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ヒース・ヘンブリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒース・ヘンブリー
Heath Hembree
シアトル・マリナーズ(マイナー)
ボストン・レッドソックス時代
(2017年9月18日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 サウスカロライナ州スパータンバーグ郡
生年月日 (1989-01-13) 1989年1月13日(35歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2010年 MLBドラフト5巡目
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

リチャード・ヒース・ヘンブリー (Richard Heath Hembree, 1989年1月13日 - ) は、アメリカ合衆国サウスカロライナ州スパータンバーグ郡出身のプロ野球選手投手[1]MLBシアトル・マリナーズ傘下所属。右投右打[1]。愛称は「ヒーター」(名前のHeat(h)より)[2]

経歴

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プロ入りとジャイアンツ時代

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サンフランシスコ・ジャイアンツ時代
(2013年9月3日)

2010年MLBドラフト5巡目(全体168位)でサンフランシスコ・ジャイアンツから指名され、7月3日に契約[1]。契約後、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ジャイアンツ英語版で12試合・11.0イニングにリリーフ登板して3セーブ、防御率0.82、無四球、22奪三振を記録した[1]

2011年はまずA+級サンノゼ・ジャイアンツ英語版でプレーし、26試合に登板して21セーブ、防御率0.73、WHIP1.14、44奪三振を記録した[1]。6月16日からはAA級リッチモンド・フライングスクウォーレルズでプレーし、そこでは28試合の登板で1勝1敗17セーブ、防御率2.83、WHIP1.15、34奪三振を記録した[1]。2チームの合算では、54試合のリリーフ登板で1勝1敗38セーブ、防御率1.86、WHIP1.14、78奪三振を記録した[1]

2012年はA+級サンノゼとAAA級フレズノ・グリズリーズでプレー[1]。A+級サンノゼでは5試合に登板しただけで、AAA級フレズノでは39試合に登板、合算で44試合のリリーフ登板で1勝1敗15セーブ、防御率4.19、WHIP1.16、43奪三振を記録した[1]。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、スコッツデール・スコーピオンズに所属した。

2013年、マイナーではAAA級フレズノでプレーし、54試合に登板して1勝4敗31セーブ、防御率4.07 、WHIP1.27、63奪三振を記録した[1]9月にメジャー昇格し[3]、9月3日のサンディエゴ・パドレス戦でメジャーデビューを果たした[4]。デビュー戦では1点ビハインドの8回裏から登板し、1.0回を無安打無失点2奪三振に抑えた[5]。この年、メジャーでは9試合・7.2イニングに投げ、無失点に抑えた[1]

2014年3月21日にマイナー降格となり[6]、その後、AAA級フレズノでは41試合に登板して1勝3敗18セーブ、防御率3.89、12奪三振を記録した[1]

レッドソックス時代

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2014年7月26日、ジェイク・ピービーとのトレードで、エドウィン・エスコバーと共にボストン・レッドソックスへ移籍した[7]。移籍後は6試合にリリーフ登板して防御率4.50、WHIP1.60、6奪三振を記録した[1]

2015年は22試合に登板してメジャー初勝利を含む2勝を挙げた[1]。なお、この年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レッドソックス英語版とAAA級ポータケット・レッドソックスでもプレーしているが、GCLでは公式戦初先発登板をした[1]

2016年はレッドソックスで38試合にリリーフ登板して4勝1敗、防御率2.65、奪三振率8.3という成績を残した[1]

2017年は62試合に登板して2勝3敗、14ホールドを記録した[1]。防御率3.63とWHIP1.45は、いずれも2015年以降ではワーストの数値だったが、奪三振率は初の9.0以上(10.2)をマークした[1]

2018年はブルペンの一員として開幕を迎えた。67試合・60回で4勝1敗、20ホールド、防御率4.10、76奪三振でシーズンを終えた。当初、ポストシーズンのロースターに入っていなかったが[8]スティーブン・ライトが怪我により出場ができなくなってしまったため、急遽ポストシーズンに出場することになった[9][10]。自身初のポストシーズンではワールドシリーズを含む4試合に登板して全試合無失点で優勝に貢献した。

2019年は45試合に登板して、1勝0敗2セーブ4ホールド、防御率3.86という成績だった。

フィリーズ時代

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2020年8月21日にニック・ピベッタコナー・シーボルド英語版とのトレードで、ブランドン・ワークマンと共にフィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[11]。オフの10月28日にマイナー契約となった後、FAとなった[12]

レッズ時代

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2021年2月5日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[13]が、3月20日に自由契約となった[14]

その後、3月22日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結んだ[15]。シーズン開幕後、4月23日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[16]。オフの11月3日にFAとなった。

パイレーツ時代

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2022年3月14日にピッツバーグ・パイレーツと単年契約を結んだ[17]。20試合に登板して2勝0敗、防御率7.16という成績を残したが、6月22日にDFAとなり、6月26日に自由契約となった[3]

ドジャース時代

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2022年6月30日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ[18]。8月30日にメジャーに昇格して6試合に登板したが、9月13日にDFAとなり、9月16日にFAとなった[3]

レイズ時代

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2023年1月18日にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ[19]。AAA級ダーラム・ブルズで開幕を迎え、8試合に登板して3勝1敗、防御率1.29という成績を残して、4月25日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[3]。同日夜のヒューストン・アストロズ戦に救援登板して1.1回を無失点に抑えたが、翌日にはDFAとなり、4月28日にFAとなった[20]

タイガース傘下時代

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2023年5月1日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結んだ[3]。所属したAAA級トレド・マッドヘンズでは前腕の負傷により5月19日以降は登板がなく、7月2日に自由契約となった[21]

マリナーズ傘下時代

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2024年2月2日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだ[3]

投球スタイル

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ピッチングの主体をなすのは150km/h台前半のフォーシームである[22]

右打者に対して起用すると活きるとされ、2016年の対右打者打率は.201・対左打者打率は.338[22]、2017年の対右打率は.280・対左打率は.313であり[23]、実際に対右打者打率の方が低い。

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2013 SF 9 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 29 7.2 4 0 2 0 0 12 0 0 0 0 0.00 0.78
2014 BOS 6 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 43 10.0 11 1 5 2 0 6 1 0 5 5 4.50 1.60
2015 22 0 0 0 0 2 0 0 1 1.000 106 25.1 25 5 9 2 0 15 1 0 10 10 3.55 1.34
2016 38 0 0 0 0 4 1 0 6 .800 223 51.0 51 6 17 1 0 47 0 0 23 15 2.65 1.33
2017 62 0 0 0 0 2 3 0 14 .400 271 62.0 72 10 18 0 1 70 2 0 29 25 3.63 1.45
2018 67 0 0 0 0 4 1 0 20 .800 260 60.0 53 10 27 1 1 76 4 1 30 28 4.20 1.33
2019 45 0 0 0 0 1 0 2 4 1.000 173 39.2 34 7 18 2 3 46 2 0 20 17 3.86 1.31
2020 11 0 0 0 0 2 0 0 1 1.000 40 9.2 9 2 3 0 0 10 0 0 6 13 5.59 1.24
PHI 11 0 0 0 0 1 0 0 2 1.000 50 9.1 17 7 5 0 2 10 0 0 6 13 12.54 2.36
'20計 22 0 0 0 0 3 0 0 3 1.000 90 19.0 26 9 8 0 2 20 0 0 19 19 9.00 1.79
2021 CIN 45 0 0 0 0 2 7 8 6 .222 179 42.1 32 10 19 0 2 68 1 0 33 30 6.38 1.20
NYM 15 0 0 0 0 0 0 1 1 ---- 64 15.2 13 2 5 1 0 15 1 0 6 6 3.45 1.15
'21計 60 0 0 0 0 2 7 9 7 .222 243 58.0 45 12 24 1 2 83 2 0 39 36 5.59 1.19
2022 PIT 20 0 0 0 0 2 0 0 2 1.000 78 16.1 17 5 14 1 0 12 1 0 13 13 7.16 1.90
LAD 6 0 0 0 0 1 1 0 0 .500 29 5.2 9 1 3 1 0 5 0 0 6 5 7.94 2.12
'22計 26 0 0 0 0 3 1 0 2 .750 107 22.0 26 6 17 2 0 17 1 0 19 18 7.36 1.95
2023 TB 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 4 1.1 0 0 1 0 0 2 0 0 0 0 0.00 0.75
MLB:11年 358 0 0 0 0 21 13 11 57 .618 1549 356.0 347 66 146 11 9 394 13 1 194 173 4.37 1.38
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手(P)












2013 SF 9 0 0 0 0 ----
2014 BOS 6 1 0 0 0 1.000
2015 22 0 1 0 0 1.000
2016 38 2 7 1 0 .900
2017 62 2 5 1 0 .875
2018 67 3 7 0 0 1.000
2019 45 1 1 0 0 1.000
2020 11 0 0 0 0 .---
PHI 11 1 1 0 0 1.000
'20計 22 1 1 0 0 1.000
2021 CIN 45 2 0 0 0 1.000
NYM 15 1 2 0 1 1.000
'21計 60 3 2 0 1 1.000
2022 PIT 20 0 0 0 0 ----
LAD 6 0 1 0 0 1.000
'22計 26 0 1 0 0 1.000
2023 TB 1 0 0 0 0 ----
MLB 358 13 25 2 1 .950
  • 2023年度シーズン終了時

背番号

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  • 38(2013年 - 2014年途中)
  • 37(2014年途中 - 2020年8月20日)
  • 43(2020年8月23日 - 同年終了)
  • 53(2022年 - 同年6月22日, 2023年4月25日)
  • 55(2021年)
  • 56(2022年8月30日 - 同年9月13日)

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Heath Hembree Minor & Fall Leagues Statistics & History” (英語). Baseball-Reference.com. 2017年10月9日閲覧。
  2. ^ Ian Browne (2017年8月24日). “Red Sox Players Weekend nicknames explained” (英語). MLB.com. 2017年9月6日閲覧。
  3. ^ a b c d e f MLB公式プロフィール参照。2024年2月4日閲覧。
  4. ^ Heath Hembree 2013 Pitching Gamelogs - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年10月9日閲覧。
  5. ^ SFG vs. SDP September 3, 2013 - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年10月9日閲覧。
  6. ^ Chris Haft (2014年3月21日). “Hembree among seven sent down to Minors” (英語). MLB.com. 2014年5月9日閲覧。
  7. ^ Red Sox Trade RHP Jake Peavy and Cash to San Francisco Giants” (英語). MLB.com (2014年7月26日). 2014年7月27日閲覧。
  8. ^ Randy Miller (2018年10月5日). “MLB playoffs 2018: Boston Red Sox set 25-man roster for ALDS vs. New York Yankees” (英語). https://www.nj.com/yankees/index.ssf/2018/10/red_sox_set_roster_for_division_series_vs_yankees.html 2018年11月25日閲覧。 
  9. ^ Dakota Randall (2018年10月6日). “Red Sox Replace Injured Steven Wright With Heath Hembree On ALDS Roster” (英語). https://nesn.com/2018/10/red-sox-replace-injured-steven-wright-with-heath-hembree-on-alds-roster/ 2018年11月25日閲覧。 
  10. ^ Boston Red Sox win 2018 World Series.”. MLB.com. 2018年11月25日閲覧。
  11. ^ Phils add relievers Workman, Hembree, Hale” (英語). MLB.com. 2020年8月22日閲覧。
  12. ^ Phillies Outright Heath Hembree, Adam Morgan” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年10月29日閲覧。
  13. ^ Connor Byrne (2021年2月5日). “Indians To Sign Bryan Shaw, Heath Hembree To Minors Deals” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月7日閲覧。
  14. ^ Heath Hembree: Heads to free agency” (英語). CBS Sports (2021年3月20日). 2021年6月11日閲覧。
  15. ^ Connor Byrne (2021年3月22日). “Reds, Heath Hembree Agree To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月11日閲覧。
  16. ^ Steve Adams (2021年4月23日). “Reds Select Heath Hembree” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月11日閲覧。
  17. ^ Daniel Vogelbach, Heath Hembree signed by Pirates”. www.mlb.com. 2022年3月15日閲覧。
  18. ^ Darragh McDonald (2023年5月1日). “Tigers Sign Heath Hembree To Minor League Deal”. MLB Trade Rumors. 2023年8月5日閲覧。
  19. ^ Darragh McDonald (2023年1月18日). “Rays Sign Heath Hembree, Ben Heller, Zack Burdi To Minor League Deals”. MLB Trade Rumors. 2023年8月5日閲覧。
  20. ^ Heath Hembree: Elects free agency”. cbssports.com (2023年4月28日). 2023年8月5日閲覧。
  21. ^ Heath Hembree: Released by Detroit”. cbssports.com (2023年7月2日). 2023年8月5日閲覧。
  22. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2017』廣済堂出版、2017年、36頁頁。ISBN 978-4-331-52084-0 
  23. ^ Heath Hembree 2017 Pitching Splits - Baseball-Reference.com (英語) . 2017年10月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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