Wikipedia:見せかけの合意形成
この文書は私論です。一部のウィキペディアンが助言や意見を記したものです。広く共有されている考え方もあれば、少数意見の見解もあります。内容の是非については慎重に検討してください。 |
この文書の要旨: 見せかけの合意は、方針とガイドラインに反するため信頼できないことがあります。 |
見せかけの合意(sham consensus)は、偽りの合意あるいは、不正な合意、またはその両方であり、従って方針とガイドラインに反します。見せかけの合意は、合意の欠如をはらんでいます。
見せかけの合意に基づかないでください。しかしながら、多くの場合にはいくらかの編集者が同意しなくても見せかけではありません。そして、見せかけの合意も変更することができます。その手順はここでは解説していません。
通則
[編集]見せかけの合意は、偽りの合意、あるいは不正な合意、またはその両方です。一般に見せかけの合意は、方針とガイドラインに反します。偽りの、あるいは不正な合意の共通原因には合意形成の欠如が含まれています。
見せかけの合意に基づかないでください。
通常は見せかけではない
[編集]多くの場合、合意は見せかけではなく信頼されるべきです。いくらかの編集者が同意しない合意は、必ずしも見せかけの合意ではなく、意見の不一致をよそに信頼されるべきです。一方、合意は変更可能であるため、意見の不一致はその変更のための適切な理由となるかもしれませんが、変更されるまでは現行の合意に基づいてください。
2つ以上の不一致が、方針とガイドラインの間に(英語版では方針であるルールすべてを無視しなさいと他の方針の間にあるように)ある場合には、合意が見せかけであるかはっきりしないかもしれません。言いかえれば、合意が正当ではないということです。特定の事例において見せかけをよそになされた決定には、その事例特有の条件があるかもしれません。ただし、ほとんどの例では、方針とガイドラインの間に矛盾はありません。
合意のレベル
[編集]方針とガイドライン
[編集]一般にウィキペディアの高いレベルの合意は、低いレベルのものに反するとか、ひとつだけの違反は見せかけの合意ではありません。
- 方針の合意は、ガイドラインの合意やある記事の合意に反することはありません。しかし、ある記事の合意、ガイドラインの合意は方針の合意に反するかもしれず、低いレベルの合意は、見せかけの合意となることがあります。
- ガイドラインの合意は、ある記事の合意に反することはありません。しかし、ある記事の合意は、ガイドラインの合意に反するかもしれず、その記事の合意は、見せかけの合意となるかもしれません。
見せかけの合意の例
[編集]- 特筆性がない対象について、Wikipedia:独立記事作成の目安に反して、記事を存続させる合意。
- 中立性のために一組(「結婚」と「結婚の批判」に分割する)にしたり相互リンクされていない記事を、Wikipedia:中立的な観点の方針に反して、中立的ではないひとつの観点とすべきという、記事における合意。
- 存命人物の記事にてその人物への逮捕、起訴、訴訟がなくそのような特徴がないのに、Wikipedia:存命人物の伝記に反して、殺人者として記されるという合意。
- 著作権で保護され許可されていないのに、記事へと完全な複製をすべきという、Wikipedia:著作権の方針に反した、記事における合意。
- 検証可能性の方針に反して、出典不要という方向へのガイドラインにおける合意。
解決手段
[編集]全ての編集者が、ある合意を見せかけであると同意する必要はありません。つまり、解決手段を検討することができます。
見せかけの合意の解決策は、合意にどのような問題があるのか判断し、該当する方針とガイドラインを探します。合意形成、論争の解決に従って、その方針とガイドラインに解決策を適用します。
関連項目
[編集]- Wikipedia:タッグチーム - 私論