VJE
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MS-DOSで動作するVJE-β | |
開発元 | バックス |
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初版 | 1984年 |
対応OS | MS-DOS、NeXTSTEP、Windows、Unix系、PalmOS |
サポート状況 | 開発終了 |
種別 | インプットメソッド |
ライセンス | プロプライエタリ |
VJE(ヴイジェイイー)は、バックス(VACS)が開発したかな漢字変換ソフトウェア(日本語入力システム)。VJEの名称は、「VACS Japanese Entry system」の頭文字から取ったものである[1]。
概要
[編集]当初より特定のアプリケーションに依存せず、独立した日本語入力プログラムとして開発された。
MS-DOS環境では、当初OSベンダーがMS-DOSに添付した能力の低い日本語入力システムか、アプリケーション内蔵か、一体でしか使用出来ない日本語入力システムが幅をきかせており、アプリケーションを選ばず日本語入力の出来るVJEはパーソナルコンピュータを高度に使用するユーザの強い支持を得た。
当時の文献では、動作が比較的軽い、半角かなからの漢字変換ができ、日英混在する文章を書く時に有利であるなどと評されている[1]。
MS-DOSの時代からWindowsの時代に移行するにあたり、VJEのWindowsへの実装が遅れ、まともに動くVJE-Deltaが出るころにはOSに標準で付属するMS-IMEもあるレベルの精度に達し、一般ユーザが日本語入力システムを自ら選ぶということは少なくなった。
これに伴い、バックスはVJEの一般向け販売を2005年7月に終了した。
2008年にはYahoo!デベロッパーネットワークならびにYahoo!ノートパッドにVJEが提供された[2]。
歴史
[編集]- VJE-86 (1984年) - 1文節最長一致
- VJE-II (1985年) - ローマ字入力
- VJE-α (1985年)
- VJE-Σ - αをアスキーで販売したもの
- VJE-β (1986年) - アスキーと共同開発 2文節最長一致 連文節変換 逐次自動変換 EMS
- 1.2 (1987年) - スペースキーでの変換に対応
- 2.0 (1989年)
- 3.0 (1991年)
- VJE-γ (1991年) - Windows 3.0対応、3文節最長一致
- 1.2 (1992年)
- 2.0 (1993年)
- VJE-γ - NeXTSTEP対応。 ワープロソフト「VJE-Pen Super」にバンドルされていた。
- VJE-Delta (1994年) - AI変換。Windows 3.1対応
- 2.0 (1995年) - 32bit UNICODE/XKP 入力補正
- 2.5 (1997年) - 住所入力アクセサリ
- 4.0 (2001年)
- MacVJE - ダイナウェア製。エンジン部のみVACS
- MacVJE-β
- MacVJE-γ
- MacVJE-Delta 1.0 (1996年)ダイナウェア
- 4.0 (2002年)
- VJE-Delta 2.5 for Linux/FreeBSD (1998年)[3]
- Compact-VJE (2001年) - 携帯電話(主に京セラ製ツーカー向け端末)、PDA
- 1.0 for Palm (2002年) - Palm OS 4.0J対応。ダウンロード販売
- 3.0 (2002年) - OEM販売のみ
- 4.0 (2004年) - OEM販売のみ
脚注
[編集]- ^ a b 『電脳辞典 1990's』
- ^ “Yahoo!、VJE漢字変換機能を独自に搭載したウィジェットを公開”. internet.watch.impress.co.jp (2008年6月18日). 2019年5月10日閲覧。
- ^ “バックス、Linux/Free BSD用VJEを商品化”. PC Watch (1998年7月16日). 2012年8月30日閲覧。
- ^ “マッキントッシュ Free UNIX 対応日本語入力ソフト「VJE-Delta Ver.2.5 for MkLinux/LinuxPPC」1999年1月中旬発売予定”. web.archive.org (1999年4月20日). 2022年11月8日閲覧。
参考文献
[編集]- ピクニック企画, 堤大介, ed. (1 March 1990). "VJE". 『電脳辞典 1990's パソコン用語のABC』. ピクニック企画. p. 358. ISBN 4-938659-00-X。
- 日本語入力プログラムについて考える
- かな漢字変換プログラム「VJE」がWebで復活、ヤフーがAPIで無償提供
- Yahoo!、VJE漢字変換機能を独自に搭載したウィジェットを公開