奪い続ける それ以外に知らず
他に道はない ここで死ぬか生きてくか
遠い昔ただの一度 人を救う夢を見た
囚えられた姫を呼んだ 誰も寝てるその隙に
あの夜、姫が伝えたことは 俺を俺に成し得ただろう
けれど姫が伝えたことに 今も俺は惑う
姫が欲しかった そばに置きたかった
小さい身体して 嫁になれと迫ったのさ
あの夜、姫は俺を見つめ 「清い鬼」と笑ったさ
そして「強く生きていつか 人世の果てで逢いましょう」
波の影に消えてく姫を 俺は止める力もなくて
同じ誰かを囲えるように 強く強くなった
「誰も彼も人の定め 精一杯に生きたなら
いつかいつか救いの手が私達に差し出され
遥か天の輪廻の輪に加えられてまた降る
強く強く生きていつか 人世の果てで逢いましょう」
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『鬼の波間語り』
昔の作品。
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