【1番】
(Aメロ)
窓辺に向かって座る 僕の特等席
液晶の中だけが 唯一の居場所だった
三月の陽射しは あんなに暖かかったのに
キーボードを叩く指は 冷たく凍えている
(Bメロ)
後ろで誰かが立ち上がる 衣擦れの音
それだけで 心臓が喉の裏を突き上げる
「新人だから」 飲み込んだ吐き気と嗚咽
トイレに駆け込む自由さえ 僕にはなかった
(サビ)
決意したはずの春が 僕を追い詰めていく
呼吸の仕方も忘れて 震える手でマウスを握る
適応という名の 正解のないパズル
ピースが欠けたまま 僕は窓辺で壊れていった
【2番】
(Aメロ)
あの日から止まったままの 部屋の時計
カーテンの隙間さえ 今はただ恐ろしい
派遣の契約書 更新されないままの僕
社会の歯車になれない 不良品だと笑った
(Bメロ)
何気なくつけた テレビの中の冗談
期待もせずに眺めていた 光の箱
不意にこぼれた ひどく掠れた笑い声
あぁ、僕の喉は まだ鳴らすことができたんだ
(サビ)
決意したはずの春に 僕は一度死んで
それでも今日 ベッドから裸足で降りてみる
正解じゃなくていい 普通じゃなくていい
やっと吸い込めた空気が 肺を白く満たしていく
(アウトロ)
三月の風は まだ少し冷たいけれど
「やっと」外へ。
呼吸を止めていた 僕の物語を
ここから もう一度書き始める

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決意したはずの春

実体験を元に作詞してみました

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投稿日:2026/02/11 19:45:39

文字数:570文字

カテゴリ:歌詞

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